山歩き

どんな花が咲いてるでしょう、どんな山が見えるでしょう

AIで歯の解析に磨きかけ

2024-06-28 17:37:37 | 時事川柳

27日に入選したものですが、27日から今日まで山歩きしていたため遅くなりました。

歯型は不気味なのでこちらにしました。

25日(火)の第一面に 

身元確認へAI歯解析 

巨大地震を想定 医師、家族の負担軽減

の見出しが目に止まりました。

南海トラフ巨大地震などを想定し、災害による死者の身元確認を迅速化しようと、徳島大学などのチームが、遺体の歯の写真を人工知能(AI)で解析し、照合に必要となる歯の特徴を記した「デンタルチャート」を自動作成する研究を始めたとのことです。

遺体に損傷があった場合でも歯は生前の状態で残りやすいため、犯罪捜査を扱うテレビドラマや映画でも、歯型の照合で被害者の身元が確認され犯人逮捕につながる事例は多いです。【この部分は記事にはありません】

【再び記事に戻ります】日本医師会によると、東日本大震災で身元確認をした死者約1万6千人のうち、約8%は歯の情報で特定しており、現在はチャート作成に30~40分かかっているが、AIが作成すれば数分で終わるそうです。

チャートとは何なのか、など専門的な内容は分かりませんが、見出しにあるように、医師や家族の負担が軽減され、死者の身元確認が迅速化されることから、これまでの手法がより優れたものになる、そのような状況に「磨きがかかる」「磨きをかける」が閃いたのは、朝食後の歯磨きしようとした瞬間でした。

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ブランドの柵が曖昧松阪牛

2024-06-26 10:17:52 | 時事川柳

三重県四日市市は、ふるさと納税の返礼品として「松阪牛」の提供を5月に取りやめました。国の返礼品としての基準は満たしていたのですが、県内9市町の生産区域から「ブランドを揺るがす」と、取り扱いをやめるように求められたのに応じました。

生産区域ではない四日市市は昨年11月に返礼品として取り扱いを開始しておりますが、その手法は、四日市市内で生まれ、生産区域の同県明和町で育てた牛を「松阪牛」としたものです。

加工や製造などの主要な部分を自治体内で行うことを条件とした返礼品基準を満たし、肥育業者らでつくる「松阪牛協議会」はブランド認定の条件を満たしており「松阪牛であることに間違いない」と太鼓判を押していたそうです。

これに対し松阪市は「生産区域外の自治体が返礼品とすることで、確立してきたブランド価値が損なわれる恐れがある」として、取り扱いをやめるよう要求したほか、生産区域8市町が返礼品基準の見直しを総務省に要請していました。

四日市市は「対立は本位ではない」と提供取りやめを表明し収束したところですが、有識者は「地域ブランドの保護意識が高まる中、国が返礼品基準を設ける際、商品登録制度などとの整合性を配慮しなかった」と指摘しました。

記事は、「返礼品」に焦点を当てているように感じましたが、①生後12月齢までに生産区域に導入され、導入後の移動は生産区域内に限る②個体識別管理システムに登録されていること。などの、ブランド認定条件も「曖昧ではないのか」と考えました。

広い牧場に放たれて美味しそうに草を食む牛の姿を想像したら、「柵」が見えました。

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戸締まりなしすずめの聖地北上市

2024-06-24 09:32:34 | 時事川柳

戸締まりはしっかりー。19日の北上市議会6月会議一般質問で議場にスズメが侵入した。傍聴席から入ったとみられ、天井や壁を行ったり来たり。昼食休憩時に職員十数人が捕獲を試みる大捕物となった。

「すずめの戸締まり」という映画はよく知りませんが、撮影で訪れた場所を聖地として巡るファンがいるらしい。これくらいの知識ですが、前述した記事の冒頭部分で句のイメージが出来上がりました。

自由自在に飛び回ったスズメにとっては聖地というよりは、楽園のほうが相応しいかと思いますが、ここは聖地にする必要がありました。なお、疲れて床に降り立ったスズメは捕獲されて外に放たれたそうです。

冒頭の「戸締まりはしっかりー」、見出しの「北上市議会を傍チョウ?」、記事には「傍聴規則によると、酒気帯びや異様な服装の人は傍聴できないが、鳥獣に関する記述はない」と、面白いことだらけで創作意欲が掻き立てられ、どこを切り取ったらいいかと、楽しむことが出来ました。

 

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秋田駒ケ岳(タカネスミレを観るために) その③

2024-06-23 20:45:28 | 旅行

その②からの続きです。

【ムーミン谷から阿弥陀池・横岳・焼森経由八合目まで】

谷底から男岳への急登はこの山域最大の難所です。

15分ほど休んでから歩き始めると薄紫の花が励ましてくれました。

ミヤマスミレ

シラネアオイ

黄色の花も。

オオバキスミレ

ミヤマキンバイ

ミヤマキンポウゲ

あの鞍部までが胸突き八丁の正念場です。

左折すれば男岳への尾根道が続きますし、乗り越せば阿弥陀池が待っています。

20名ほどの団体さんが下りて来たので、やり過ごすために立ち止まったところ、珍しい花を見つけました。

ナガバツガザクラ

葉の長さはツガザクラの5~8mに対し7~12mmだそうですが判断できませんので、ガイドブックの記載に従いました。

そして目についたのがイワヒゲでした。

これは珍しい花に出会ったと嬉しかったのですが、帰宅してから写真をよく見ると、ナガバツガザクラの葉が見えました。

この写真の蕾の方はイワヒゲかと思います。

待ち時間が長かったのでじっくりと探しましたが、イワヒゲはありませんでした。

もう少しです。

悪戦苦闘すること45分、ようやくたどり着きザックを下ろし汗を拭きました。

女岳の麓の雪を見ながらから登ってきました。

この先どうするか。疲れ具合を考えて男岳と男女岳はパスして、焼森のタカネスミレを観ながら下山することし、阿弥陀池に下りました。

岩手山は見えたままです。

朝は池の左を歩きましたので、今度は右側を歩きました。いつもより池が小さく感じます。

やはり水量が少ないです。

特筆すべき花はありませんでしたが、写してしまいました。

ヒナザクラ

イワカガミ

葉を観るとコイワカガミも交じっているようです。

ミヤマキンバイ

ムシトリスミレ

男女岳の麓、避難小屋の前に着いたのは12時頃で、歩き始めて6時間経っていました。

ここで靴を脱いで足の指を動かすなどしたら、疲れが抜けて気持ち良かったです。

池の左奥に男岳、池の右正面に男女岳を眺めて、登るのを止めたためか「今日はいつもより高いなあ」と感じました。

ここで25分くらい休み腹ごしらえをして、焼森目指して歩き始めたのは12時20分でした。

横岳までは朝歩いた道を歩き、その先で焼森が見え始めました。

大焼砂よりは小規模ですが見事なタカネスミレの群落です。

大焼砂では見下ろしましたが、見上げる風景も結構でした。

コマクサも綺麗に咲いていますが主役はタカネスミレです。

これが見納めです。あとは八合目へ急ぎます。

バスの発車時刻は14時5分なのであと1時間、間に合うはずですが、花に捕まらないように下りました。

とは言いながら開花前のエゾツツジに捕まりました。

ベニバナイチゴ

ムシトリスミレにも捕まりました(笑)

葉の上に捕まったムシが見えます。

コバイケイソウ

今年は当たり年かもしれません。

ミネザクラ

アカモノは今日の初物なので写さない訳にはいきません。

白いハクサンチドリが最後の花となりました。

八合目には13時44分に到着し、規制区間の25分は14時5分発のバスを追走しその後は快走、無事自宅着いたのは16時10分でした。

狙ったタカネスミレはまさに見頃、チングルマも見事でしたし、イワヒゲ、ナガバツガザクラなど珍しい花も観ることが出来、良い一日でした。

 完

 

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秋田駒ケ岳(タカネスミレを観るために) その②

2024-06-23 19:39:16 | 旅行

その①からの続きです。

【阿弥陀池から横岳・大焼砂経由ムーミン谷まで】

阿弥陀池の左を歩いて横岳に一登り、そこから右へ大焼砂(表示なし)を下りました。

ここ(1,583mの5の辺り)で大きく方向転換し、左下の通称ムーミン谷(阿弥陀池の弥の辺り)を散策しました。

チングルマに見送られ、お花を観ながら8時9分に歩き始めました。

コイワカガミ

カラマツソウ

よく似ているミヤマカラマツ、モミジカラマツとは葉が違います。

エゾイチゲ

開花前なので良く分かりませんが、葉で判断しました。

イチゲにしては花が多いので違うようです(20240625)

ベニバナイチゴ

ほどなく尾根に立つと田沢湖が見えましたが、空も湖面も白っぽいです。

見下ろせばこれから向かうムーミン谷に木道が見えます。

横岳に到着し腰を下ろして休んだ後、ここから大焼砂に向かいました。

無機質な火山砂礫ですが黄色いタカネスミレで彩られているはずです。

早く観たくて急ぎたいのに足止めを食らいました。

コケモモ

ミヤマキンバイ

ホソバイワベンケイ(雌花のようです)の小群落にも捕まりました。

そしてようやくタカネスミレが現れましたが、これはほんの挨拶代わりでした。

立ち止まる人が増えてきました。

これを観たかったのです。

次は咲き始めたコマクサです。

タカネスミレが終われば黄色の斜面が、コマクサのピンク色に変わります。

                                                                 

ムーミン谷への分岐点が見えてきました。

遠目にはコマクサでしたが、ベニバナイチヤクソウです。

ここから男岳の方に向かいます。

この斜面は何年も前から(私が知っているのは10年くらいですが)同じ勾配を維持しております。雨や雪の影響を受けず安定してるのは、水が浸透しやすいため表面の砂礫が流れないためかと思います。

この先に咲いていた花です。

ウラジロヨウラク

ハクサンチドリとムシトリスミレも咲いていました。

そしてチングルマです。

これは花後の綿毛で、そう果についた羽状の花柱だそうです。35個ほどの小さなそう果が集まった集合果とのこと。風に乗って種が運ばれるということでしょう。

さらに進んだ先が通称ムーミン谷で、チングルマの大群落が観られました。

チングルマの凄まじさに圧倒され、控えめに咲いていたのがヒナザクラです。

他に咲いていた花です。

イワテハタザオ

カラマツソウ

白い花の中にあって、黄色のミヤマキンポウゲが輝いていました。

お花見を楽しんだ後は男岳への急登が待ち構えておりますので、腰を下ろして大休止しました。

この時10時16分でしたので阿弥陀池から2時間ほど歩いたことになります。

その③に続く

 

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