山歩き

どんな花が咲いてるでしょう、どんな山が見えるでしょう

電柱がカラスの勝手に悩まされ

2024-04-30 09:51:56 | 時事川柳

春を迎えて電柱へのカラスの営巣が盛んになり、県内で電力会社が対応に追われています。近年は暖冬の影響からか巣作りが早まる傾向にあり、2023年度は巣を原因とする停電が前年度比4件増の10件発生したそうです。

木の枝や枯草、綿などが絡んだ巣には針金などのハンガーが混ざることがあり、金属や雨に濡れた枝が漏電や停電を引き起こすのです。電力会社ではこれまで、突起のある営巣防止器具を電柱に取り付けるなどの対策を試みてきましたが、抜本的な改善には至っていないそうですし、巣を撤去しても近隣ですぐに新しい巣がつくられてしまうことも多いそうです。

ここからは私の感想です。

専門家は「カラスを電柱に近づけないための工夫が必要」と指摘しているそうですが、学習能力の高いカラスとの駆け引きは続きそうです。この記事の見出しは「電柱に巣 作るべカラス」でしたが、「カラスの勝手でしょ」となるような気がします。

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IHI履かせたげたの鼻緒切れ

2024-04-29 10:48:11 | 時事川柳

見出しのIHI燃費データ改ざんと、三人が頭を下げている謝罪会見と思われる写真で見当が付きました。IHIは旧社名石川島播磨重工業の英文表記に基づく現社名です。

IHIの子会社がエンジンを納入する際に、燃費に関するデータの数値を良く見せたり、ばらつきを整えたりするために改ざんしていたことが、内部告発により判明しました。

記事はメード・イン・ジャパンへの信頼が大きく揺らぐ不祥事、海外から名門企業グループの企業風土に疑念を抱かれる状況と指摘、日野自動車、豊田自動織機、ダイハツ工業という一流企業による同様事例が紹介されていました。

テストの点数に下駄を履かせてもらい赤点を免れる、そんなことを思い出しながら、悪巧みが露見した状況を、げた(投句は下駄)の鼻緒が切れたことにしました。

余談ですが今日で入選回数が通算1700回目となりましたので、目標2000回の8合と9合目の中間といったところです。

山の◯合目の決め方は1合目から始まって頂上が10合目となっています。そうすると、山の高さを10等分して下から数えていると思いがちですが、実際にはそのように均等に分けられていない山も多いです。山によっては、標高を分けたものにプラスして、その登山道の難易度・かかる時間・休憩するポイントなどを考慮しているようです。

きっちりと均等に分けられたものもあれば、中腹の展望の良い開けたところを8合目などと区切ってから、あとは適当に割り振ったような山もあります。昔からの習慣で、登山者の感覚的な区分から定着していったものが多いのでしょう。


「合」と言えば、身近なところではお米やお酒の容量を表すのに使います。この「合」が登山道の目安を示すようになった理由には諸説あるようですが、勺は合の十分の一ですから、山によっては合目と合目の間に、5勺と書いた表示を目にすることがありますので、今日8合5勺にたどり着きました。

標高1700mの山で思いつくのは、安達太良連峰の安達太良山と霧島連峰の韓国岳です。

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かめ吉が津波コロナ禍泳ぎきり

2024-04-24 10:10:45 | 時事川柳

「かめ吉」とは岩手県久慈市にある水族館で暮らしているアオウミガメです。

その水族館とは「久慈地下水族館もぐらんぴあ」で、国家石油備蓄基地の作業坑を活用した日本唯一の地下水族館、本県初の水族館として1994年にオープンし、22日に30周年を迎えました。

オープンした年のゴールデンウイークには、久慈市内に約7kmの渋滞が発生するほどの賑わいをみせ、その後17年間で入館者は130万人を超えましたが、2011年に東日本大震災津波で施設が全壊しました。

3千匹の生き物のうち、奇跡的に生き残ったかめ吉を含む約20匹は八戸市水産科学館マリエンとに託され、タレントで東京海洋大学客員教授の「さかなクン」らの後押しで再出発への取組が始まりました。

5年間で延べ31万5千人を集めた市街地の一角の「まちなか水族館」を経て、2016年に完全復活を遂げたものの、来館者は新型コロナウイルス禍により3万人台まで落ち込みました。しかし昨年度は6万人以上まで復活しましたので、関係者は海の魅力の発信拠点としてさらなる発展を誓っています。

記事には「津波から生き延びたアオウミガメ『かめ吉』が泳ぐ姿は復興のシンボルとして人々に希望を与えた」とありましたが、津波の後のコロナ禍もあわせて考え「生き延びて」よりは「泳ぎきり」のほうが良いかなと思いました。

カメは万年生きると言われていますので、30周年は始まったばかりです。これからも長く愛される「もぐらんぴあ」であればいいと思います。

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鞍掛山(カタクリ満開)

2024-04-21 10:14:38 | 旅行

冬眠明けの山歩きは今年も4月20日の鞍掛山(897m)から始まりました。

ガイドブックには「鞍掛山は岩手山南東部裾野にコブ状に盛り上がる山で、宮沢賢治の詩「くらかけの雪」にも登場する名山である。山域の登山コースは道標なども整備され、初心者にもお勧めの山である」とあります。

これは登山口に向かう途中で撮影した岩手山(2038m)です。

まずは岩手山の模型を御覧ください。赤の矢印の先が鞍掛山です。

南から

南東から

東から

この模型は網張ビジターセンターにあるもので、2月にスキーの帰りに写させてもらいました。縮尺と、それがXYZとも同じなのか未確認ですが、登山道はオレンジ、国立公園の範囲は黄色、県道など主要道路は白の線で示されており分かりやすいと思います。

この日歩いたのは東側コース登山口(赤い矢印)から入山し、西側コースを下山するもので、合流点に広がるカタクリの群生と山頂からの岩手山が目当てです。

歩き始始めると薄紫のスミレ、カタクリ、キクザキイチゲがちらほら咲いていました。

距があまり長くないのでナガハシスミレではなくタチツボスミレかと思います

これは距が長いのでナガハシスミレかなと迷います。

これもタチツボスミレかと思いましたが、葉の先端が尖り縁は丸まっていることから、葉が花後に展開するというウスバサイシンの特徴を最近学んでいたことを思い出しました。さらに調べるとこの山は日本海側と同じような積雪地帯ではないことから、太平洋側に生育するナガバノスミレサイシンかと思います。

これも最近知ったことで、カタクリの花弁に見える6個のうち3個は萼片であることを確認しようと目を凝らし、外側から伸びているのが萼片だろうと見当を付けました。12時と3時が萼片でもう1個は6時だろうと思います。

キクザキイチゲは、白、薄い青紫、やや濃い青紫の花が咲いていました。

下山して東側コースの終点近くにはエンレイソウがたくさん咲いていました。

そしてカタクリです。

山頂からの眺めは、数日前の黄砂の影響もなく鮮やかでした。

岩手山(2038m)

早池峰山(1917m)

姫神山(1124m)

カタクリの見ごろに重なった今年初めての山歩きは、登りに1時間42分、下りに1時間34分かかりました。少しきついと感じた個所もありましたが、今年も何とか歩くことができそうです。

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リング見え目玉見えない博覧会

2024-04-17 10:09:58 | 時事川柳

2025年大阪・関西万博は13日、開催まで1年となりましたが、開催費用上振れや海外パビリオンの建設遅れなど課題が山積しています。前売りチケットの売れ行きは目標の6%にとどまり、万博への関心は高まっていませんが、会場予定地を取り囲む木造巨大屋根「リング」は八割方組上がりほぼ輪の形が見えてきました。

2005年の愛知万博で、シベリアの永久凍土から出土した冷凍マンモスに連日長蛇の列ができたのは、2年前に展示プロジェクトが動き出し、早い段階から目玉づくりに本腰を入れたことによるそうです。

そのプロジェクトの代表だった方は「珍しくて魅力的なものがないと人は来ない」とし、1970年の大阪万博での、太陽の塔や月の石、動く歩道に魅了されたことにも言及しています。

それに対し2025年大阪・関西万博については、展示の中身がまだ見えにくい中、話題の「空飛ぶクルマ」や人工多能性幹細胞(iPS細胞)技術を応用した「生きる心臓モデル」は目玉になれるのか。とあり、この件が中七となりました。

万博に詳しい大阪公立大学の橋爪教授は「博覧会の本質的な使命は、単に来場者を楽しませることではない」と指摘し、21世紀の万博は本来、世界が直面する課題の解決策を示す場だと強調する一方、限られた時間で見学する人のためにテーマを集約した展示が必要と訴えています。

なにらや難しい話になっていますが、来場者を引き付ける「目玉」は必要ということでしょうか。

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