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20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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北句会

2008年10月24日 | Weblog
 今月から「北句会」の句会の会場が変わりました。
 いままでは飯田橋でしたが、昨晩からは高田馬場。
 馬場にある専門学校をお借りし、毎年日本児童文学者協会では「児童文学学校」なる講座を、もうかれこれ40年近く開校しています。
 私も20年近く講座の運営に関わってきましたので、とても馴染みのある場所です。
 
 さて北句会です。
 10月の兼題は「星」。他に自由詠2句
 では入選作のご紹介をいたしましょう。
 空々さんは、なんと「天」ふたつ。
 静謐で、美しく、とても文学的な俳句が出揃いました。

天(一等賞)
・星くずの一夜に降りし金木犀(きんもくせい)  空々
・おだやかな孤独という日鰯雲          空々

地(二等賞)
・星ひとつ億光年の手紙なる           悠久

人(三等賞)
・星月夜少し冷たき指とゆび           高笑
・酔う程に友の手握り語る秋          満月
・そぞろ寒まだ冷酒の余裕あり          海恋
 
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10 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (あんこ)
2008-10-24 10:54:19
俳句を読むセンスは全くないわたしですが、
空々さんの金木犀の句はすてきだと思いました。
金木犀の香りが、
夜になると濃いような気がするのは、
わたしだけかと思っていました。
返信する
いつもお世話さまです (悠久)
2008-10-24 13:18:28
いつも早々に句会の入選句をアップして頂き、ありがとうございます。今月の他の入選句の中で、純子さんの2句もなかなかいいので、ここにアップしておきます♪

*星月夜友みな若く見えにけり
*夕闇やひとつ咳して冬支度

ともに可愛らしい大人の句、という感じがして好きですねえ~。来月はさらに調子が上がるのを期待して!
返信する
Unknown (加藤純子)
2008-10-24 15:20:06
あんこさん

私もその句を選びました。
金木犀を「星くず」という表現であらわされたところや、ベランダの金木犀を見ていると、一夜で花が開き驚いたので、空々さんはすごい観察者でもいらっしゃるなと思いました。
返信する
Unknown (加藤純子)
2008-10-24 15:28:25
悠久さん

格調高い句稿を、早速、ありがとうございました。
格調高く、それでいてやさしい視点での句稿。
いつも感動しております。

おまけに拙句までご紹介くださいまして赤面の至りです。恐れ入れます。
ここ1~2年、ほんとうに俳句スランプです。

悠久さんは毎月、ご入選されていて絶好調ですね。
今月の句も文学的でステキでした。
ロマンがあります。

自分の俳句が、生活の地続きすぎて、ひろがりがないところまでは認識できているのですが、俳句的言葉に煮詰まっています。
なにか突き抜けた視点を獲得しなくてはと、もどかしい思いを抱えながらただいま思案中です。
返信する
季語辞典と類語辞典 (悠久)
2008-10-24 21:22:04
一宙さんは季語の入った電子辞書で上達しましたよね。高笑さんも電子辞書をいつも使っているようです。さて、ぼくの秘密兵器は季語辞典と類語辞典なんです。特に類語辞典は、めくっているだけで表現の幅とバリエーションが広がって楽しいのです。「突き抜けた視点を」とのことなので、丸秘事項をご披露しました。参考になりますかどうか♪♪♪
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Unknown (加藤純子)
2008-10-24 22:29:09
悠久さん

丸秘情報を教えていただきましてありがとうございました。
ほんとに悠久さんはおやさしくて大好きです。
いま、さっそくアマゾンで「類語辞典」を検索し、注文しました。
角川の「季寄せ」だけでは情報も少ないし、俳句を雑誌で読む機会もあまりありません。
言葉も情報だと日ごろ思っているので、文章を書く参考にもなりそうです。
こんなところで大切な丸秘情報をご披露いただいてしまいほんとうに申しわけございませんでした。
でもうれしい!
返信する
皆さんありがとう (空々)
2008-10-27 10:51:22
空々です。皆さんにこんなに誉めていただいてうれし恥ずかしです。金木犀の見方も鰯雲に感じる想いも独りよがりかなと思いつつ詠んでみましたが、思いがけず皆さんの共感をいただけて感動です。句会は感動を共有できるすてきな場ですね。
今、うれしさのうしろからジワジワとプレッシャーが押し寄せてきてあせってます。
なにごとも、山あり谷ありということで・・・
返信する
Unknown (加藤純子)
2008-10-27 14:38:57
空々さん

プレッシャーだなんて!
空々さんはいつだって、しなやかに、たおやかに、ふんわりと句会に登場されます。
肩肘張っているところなんて、微塵も感じさせずに。

ですからこれからも、いまのままでふんわり「おだやか」に、それでいてどきっとするような発見のある俳句をお作りになってください。

だけど、すご~くうらやましいな。空々さんの感性が。
返信する
ご無沙汰しております&ありがとうございます (海恋)
2008-10-28 15:07:16
純子さ~ん、おひさしぶりです。
こうして書いていても、純子さんの、男性だったらゾクッとくる紅の唇と、大きくて情熱的な瞳を思い描いております。

そうでした、ご無沙汰と、句稿のお礼が先でした。
いつも、ありがとうございます。
ここのところ、主人の両親の面倒をみるために栃木に住まいを移したような状態が続き、句会も欠席ばかりか、こうしてブログを拝見することもままならず、落ち込んでいましたが、久しぶりのうれしさです。
悠久さんにはいつも投句をお願いしてばかりで、本当に申し訳なく思っています。
ようやく、二人とも元気を取り戻し、栃木通いも一段落です。
来月こそ、出席したいです。

なんて、自分のことばかりですみません。
お孫さんのお宮参り、そしてご自宅に帰られて、ほっとするのと、寂しいのとが隣り合わせでしょうか。
でも、確か同じマンションでしたよね?
お嬢さんも純子さんもお幸せですね。
それにしても、前回ブログを拝見したのがお誕生の直後、そしてもうお宮参り・・・はやいですねぇ・・。

今年は季節風の大会にも出られないだろうと、欠席しましたが、少し休んで、自分のためにも時間を使おうと改めて思っています。

でも、純子さんのブログは「知識箱」これからもいろいろ教えてください。
            隠れファンの海恋でした~
返信する
Unknown (加藤純子)
2008-10-28 17:27:37
海恋さん


ご無沙汰いたしております。
そうですか。大変でいらしたのですね。
もうお加減はよろしいのでしょうか?

海恋さんの俳句はいつも、そんな苦労など感じさせないおだやかさと、海恋さんならではの発見があります。
今回の俳句も、「冷や酒」だなんて、海恋さんでなくては生まれてこないものです。
おまけにお忙しいなか、毎回高得点。
すごいです!

私は悠久さんに「類語辞典」を教えていただき、アマゾンで買ったところです。
でも、日ごろから俳句的視点で物事を見つめる目線がないと、付け焼き刃ではだめなのでしょうね。

来月はお目にかかりたいですね!
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