バレンタインデーです。
どこもかしこもバレンタインデーで溢れています。
しばらく前までは、私には無縁なセレモニーと、横目で通りすぎていましたが、近ごろはその眼差しが変わってきています。
だって、この季節にしかお目にかかれないチョコレートのお店が、デパートに一同に介しているのですから。
おいしそうなチョコレートを、自分が食べるために探すのに、絶好のチャンスです。
ところが、一昨年、宮城にお住まいの作家の友人・堀米薫さんの『チョコレートと青い空』(堀米薫作・小泉るみ子絵・そうえん社)を読んでからは、そこにフェアトレードチョコレートという問題意識が入ってきました。
フェアトレードとは、途上国の底辺で働く人たちや子どもたちが、貧困から抜け出せるように、直接適正な価格で継続的に商品を取引することを言うそうです。
ガーナのカカオ生産地域では、家計を助けるため、学校に通えず働く子どもたちがいます。
カカオ農園ではナタや農薬を扱うため、ケガや病気の危険にさらされています。
そんな子どもを児童労働から守るため、ガーナでカカオを作る生産者やチョコレートを食べる消費者、チョコレートでビジネスを行う企業をつなぐことで、カカオ生産地での児童労働をなくし、すべての子どもへ質のよい教育を実現することを目指しているそうです。
それがフェアトレードチョコレートです。
チョコレートの日は、ガーナの子どもたちのことを考える日でもありたいです。
(写真は、フェアトレードチョコレート)
「知らぬは罪なり」ですね。
貨幣経済の中で暮らしている以上、
「金は天下の回り物」なのですから、
滞ることなくあらゆる人々に流れてゆくるよう心がけるのが、
今生きている僕らの義務でもあり責任でもありますね。
どうもこの頃、大きな澱みができているような気がしてなりません。
右から左へすぐ流れちゃう瀬に住んでいる僕としては、
痛感してます(笑)
私も堀米さんの作品を読むまで知りませんでした。
たくさんの牛を飼って酪農を営んでいらっしゃる彼女のお宅では、ガーナからの研修生を受け入れていらっしゃいます。このガーナ人の青年の話からフェアトレードチョコレートのことが出てくるのです。
私もチョコレート好きで、おいしいチョコレートには目がなくてつい・・・。
けれど、こういった視点を視野にいれているか、いないかは、大きなことだと思いました。
ほんとうですね。
いろいろきちんと意識していないと、つい流されてしまいます。
「大きな澱み」、同感です。