昨日は中秋の満月だった。寝る前に夜空を見上げると雲の隙間からくっきりとまん丸のお月様が。次の中秋の満月は7年後だとか。見れるかどうかは定かでない。ある程度歳が行くとあと何回あるだろうと考えることが多くなる。さすがに桜などはまあ1年は大丈夫だろうと思うが7年先は分からない。車も相当古くなったが買い替えは時期を計算してしまう。昔マラソンの君原選手が「私は苦しくなると、よくやめたくなるんです。そんなとき、あの街角まで、あの電柱まで、あと100メートルだけ走ろう、そう自分に言い聞かせながら走るんです」と言っていた。年を積み重ねるというのはそういうことかも知れない。
今日は市民講座の日でテーマは「難題を抱えるバイデン政権―2024年米大統領選の行方はー」である。講師は現役大学教授でTVにも度々出て来るアメリカ政治の専門家である。こんな田舎の市民講座によく招聘できたものだと感心する。昔から民主党ファンのようでバイデン擁護になると思うが未だに共和党で力を持つトランプさんをどう批判するかも愉みである。アメリカは二大政党制で当然選挙人数も拮抗しており誰が大統領候補になろうが得票数は僅差になる。このあたりが1強多弱制(とは言わないが)に慣れた日本人には、あれよく頑張っているじゃないかと映ってしまう。数々の訴訟を抱えているトランプさんが裁判を切り抜け大統領候補になったら又得票数は拮抗して再び混乱が起こることは目に見えている。さらにもしトランプさんが返り咲いたら再び国際社会でアメリカファーストの政治を行うのだろう。老人ファーストの日本とはスケールが(土俵がか)違う。次の総裁選は世界で注目されることはないが大統領選は誰もが注目している。プーチン大統領も2024年任期満了を迎えるが再出馬はウクライナ情勢如何である。法律上では2036まで続けられるが流石に年齢が許さないだろう。多分バイデンさんも年齢(現79歳)からして候補を辞退するのではと思うがあまり早く後継指名すると自らはレームダックとなってしまって誰も言うことを聞かなくなる。ギリギリで決断するだろう。
片田舎の初老が凡そ生活に関係のない大統領選に蘊蓄を傾けてどうすると思われるだろう。何度も言っているように無駄なことにこそ教養が含まれる。ブログは何よりもあの時はまだ認知症の気配は無かったという証拠になる。今年度は用事があって市民講座を1回欠席しなければならない。毎年続けて来た皆勤が途切れるが仕方がない。生活にメリハリをつけると言う意味で市民講座は随分役に立っているように思う。年度でもこういうメリハリを見つけられると良いのだが。