太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

迷走万博

2023-09-04 08:35:57 | 日記

 大阪万博と言えば思い出のイベントだ。1970年の大阪万博では会場内の太陽の塔の近くでアルバイトをしていた。期間中の来場者数は6000万人を超え、1日の最多は83万人、平均でも35万人もあった。アジア初、日本でも最初の国際博覧会で人気パビリオンでは何時間待ちも当たり前、人気は超絶だった。1955~1973(オイルショック)までは高度経済成長期と呼ばれ万博はその最終仕上げ時期だったろうか。特に建設関係では道路が整備されジェネコンは会場建設などで好景気に沸いた。公共事業が景気に最も貢献した時代でもある。建設労働者は全国から集まり、当時日雇い労働者の街と言われた釜ヶ崎ですら人が居なくなった。あれから50年以上が経過し時代は大きく変わった。当時はディズニーランドもUSJも未だ無く博覧会とテーマパークの区別もはっきりしていなかった。

時代とともに価値観も大きく変わったが変わっていなかったのはゼネコンを中心とした財界の考え方であり、復活の夢よもう一度である。果たして何を夢見て客は万博に足を運ぶだろうか。1970年には月の石の展示があった。各国のパビリオンも技術の粋を集め日本人は憧れを持ってそれらを見に行った。今はどうだろう。30年以上前だが中国の展示会に何度も参加したことがある。勿論産業展示だが客は家族連れが多くとても商品の購買層とは思えない。アミューズメント施設と産業展示会の区別が為されていなかった。今回の大阪万博はどう見ても時代を読み誤っている。突貫工事で何とか間に合わせても集客という点で再び問題(赤字)が起こるだろう。建設工事の遅れで自治体の責任、いや国営のイベントであると今更責任の押し付け合戦が始まっている。税金の無駄遣いにならない事だけを願う。IR施設に方向転換したらどうだろう。無責任に言わせて貰えばこうなる。万博は行ったがIRは行ったことがない。