朝から驚いた

　今朝、北朝鮮が中距離弾道ミサイルを発射し東北地方上空を通過し4000ｋｍ飛翔し大平洋の日本のEEZ外に落下したという。以前も上空通過はあったがミサイル発射自体はこの10日間で5回目と頻度が増している。Ｊアラートが発令されたが国民は一体どのように身を守れば良いのか分からない。近くの頑丈な建物にくらいでは済まないだろう。政府は相変わらず国連決議違反だとか厳重に抗議すると言っているが確かな事はこれで敵基地攻撃能力を保持するという議論はますます勢いを増すことだ。
　肝心なことが何一つ伝えられなくてミサイルの射程距離や性能議論ばかりを専門家が垂れ流すのもどうだか。ミサイル発射で北朝鮮は何を得ようとしているのか、もし間違って日本本土に命中したら日本はどういう反撃をするのか。アメリカと共同して北朝鮮本土をせん滅しますよと言うのか。北朝鮮がどのような行動に出ようとも必ずそれを支援する国が出てくることはロシアのウクライナ侵攻の例からしても明らかである。それらの国々にどう対応するのか。20分間も飛翔したというからアメリカや日本の迎撃態勢はどのように動いたのか。国民が安心するようなものだったのか。
　ミサイル発射の度に思うのは、一体北朝鮮の目的は何なのかである。ミサイル開発、発射には膨大な予算が必要だろう。国民は何を期待して犠牲を払っているのか。アメリカが金王朝の存続を約束すれば済むのか。軍備を増強しなければ西側諸国に侵略されると思っているのか。政府のプロパガンダを分析すればそれくらいのことは分かるだろう。専門家ならその辺りを解説して欲しい。これでまた拉致問題解決の糸口が遠のいたと多くの国民は感じただろう。
　北朝鮮側から具体的要望が示されないならこちらから、国連決議違反を止めなければこうするよとか、もし間違って日本の領土領海に命中したらアメリカ本土から遠隔操作で無人機を制御してピンポイントで基地や重要施設を狙うよ、しかも迎撃不能の数でとか。当然その時北朝鮮は反論で、良いですよしかしそっちらも無傷では済まない。すでに在日米軍基地や原発をターゲットにしたミサイル配備は行っているからと。いつまで経っても理解できない国である。雨あられと日本上空をミサイルが飛んで行ったら日本政府は何を決断するのだろう。
　我々はあなた方が民主主義国家の一員として国際社会に受け入れる用意はある。そのための条件は一体何ですか。我々もその条件が満たされるよう努力はするがまずは具体的交渉から始めようではありませんか。核やミサイル開発がその条件をクリア―するとは思えません。というソフト提案もあり得る。あまり上手くは行っていないがイランの例もある。