車を運転する人なら一度は迷ったことがあるだろう。工事などで交通整理をしている例の赤と白の手旗信号である。白旗を体の前でぐるぐる回す人、左右に振る人、金槌のように上下に振る人、中段から上方向にだけ振る人、これらは何れもこちらの車線が通って良いの合図である。一瞬あれはと考えてしまう。田舎の道路で工事現場の入り口に立って交通整理をする人でまるで踊っているような人が居た。交通整理棒の操りも大袈裟で見事であう。何度か通る道だったがそのオジサンの時だけが妙に心がなごんだ。海外のニュースで交差点で踊るような仕草で車を捌いている警官がニュースになったことがある。こちらは片側一車線の田舎道である。本来は工事車両が出入りする時だけが忙しいのだが随分遠くからでも何も無い時にも踊っている姿が見えた。オジサンといっても可なりのお年寄りなのだが人生何か楽しいことがあったのだろうか。あれぐらい生き生きと仕事をしているのを見るのも珍しい。TVCMでやたら多いのはフラッシュモブという集団で踊る映像である。こちらは殆ど振り付けが似ており新鮮味に欠ける。秀逸なのはインド映画のエンディングで出演者全員で踊るパフォーマンスだろう。主役どころか悪役脇役も勢ぞろいで如何にも楽しそうに踊る。ダンスもキレッキレでオールキャストで楽しそうに踊るからなんだあの悪役の善い人だったのかとつい思ってしまう。
若い頃会社で盆踊り大会が良く有った。最初は下らないと思っていたが誘われて輪に入ると最後は無心で踊っている自分に気付く。モンゴルに行っていた頃ロシアのバンド演奏があるからと夕食に誘われた。体育館のような所で食事をするテーブルとバンドの為の簡単な舞台が設置されている。確かに白人の美男美女(日本に居たらスターになるような)のバンドマンが演奏している。ソ連崩壊後間もない頃で苦しいから彼らは出稼ぎに来ているのだという。激しいバンド演奏の後は静かな曲でダンスタイムである。勿論社交ダンスで男女がペアとなったスタンダードでアメリカ映画でよく出て来るやつだ。一張羅の民族衣装を着たモンゴル人が白人の演奏で踊る。一体いつダンスを習ったのだろうかと思う。こちらも誘われるがゴーゴーやツイスト(古いか)すら踊ったことなどなく盆踊りが関の山のこちらとしてはやんわりお断りしていた。ロシアはあの苦しかった頃をもう忘れてしまったのだろうか。戦争なんか遠い場所の出来事と思えるほど豊かな生活を謳歌しているのだろうか。
若い頃会社で盆踊り大会が良く有った。最初は下らないと思っていたが誘われて輪に入ると最後は無心で踊っている自分に気付く。モンゴルに行っていた頃ロシアのバンド演奏があるからと夕食に誘われた。体育館のような所で食事をするテーブルとバンドの為の簡単な舞台が設置されている。確かに白人の美男美女(日本に居たらスターになるような)のバンドマンが演奏している。ソ連崩壊後間もない頃で苦しいから彼らは出稼ぎに来ているのだという。激しいバンド演奏の後は静かな曲でダンスタイムである。勿論社交ダンスで男女がペアとなったスタンダードでアメリカ映画でよく出て来るやつだ。一張羅の民族衣装を着たモンゴル人が白人の演奏で踊る。一体いつダンスを習ったのだろうかと思う。こちらも誘われるがゴーゴーやツイスト(古いか)すら踊ったことなどなく盆踊りが関の山のこちらとしてはやんわりお断りしていた。ロシアはあの苦しかった頃をもう忘れてしまったのだろうか。戦争なんか遠い場所の出来事と思えるほど豊かな生活を謳歌しているのだろうか。