ゆっくりかえろう

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借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展 にいってみる

2011-08-04 | さんぽ

 兵庫県立美術館でジブリ関係の美術展があるというので
 いってみました
 場所は神戸とはいうものの 市街地からやや離れた
 動物園やスタジアムがある 少しだけ郊外
 というか海沿いの震災後(ずいぶん昔に感じます)に
 綺麗になった新市街のなかの大きな美術館
 すごくりっぱで重厚感があり それでいてモダンで美しい入れ物
 私はここが わりと好き

 展示は借りぐらしのアリエッティ展が前半で
 後半は映画のセット(建物関係)の写真展示でした

 種田陽平というひとは 実写映画の建物セットなどの美術監督で
 いくつも賞をとったり 外国で評価の高いひとだそうで
 勉強不足の私は知りませんでしたが 展示自体はとても楽しく
 紹介で出てきた映画など(キルビル 有頂天ホテル スワロウティルなど)
 どれも見てみたいと思うほど素晴らしい内容でした

 ただし音声ガイドを借りていかないと その面白さの1/10も
 楽しめないと思います(ガイドの声は陽平さん本人です)

 最初のつかみのところは 映画に出てくるアリエッティの家の内部が
 我々の大きさで再現されており アリエッティになった気分になれます

 ジブリ美術館でおなじみの ふかふかの地面も再現されており
 とっても本格的ですばらしいものです
 背より大きなスプーン 植木鉢 二の腕ほどもある釘など
 縮尺 拡大の面白さ 親指姫の世界です

 ただ 全部ジブリ展だと思ってきた子供(大人も)は ちょっと物足りないかも
 だから 多くの親子連れはこの展示だけ見て
 あとの映画美術の写真を見ず帰ってしまうのです
 もったいないですね
 借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展
 
 もっと関西のジブリ美術展を見たいなら
 同じ神戸の市立博物館で行われている 山本二三展がお勧めです

 こちらはジブリ関係を多く手がけられた美術監督で
 先に兵庫県立美術館で展示のあった ジブリの背景職人男鹿和雄さんと双璧といわれます

 山本二三さんは「天空の城ラピュタ」や「時をかける少女」「劇場版じゃりんこチエ」「未来少年コナン」
 の美術や背景の監督「もののけ姫」や「千と千尋の神隠し」もです

 こちらも子供向けかと思ったら案外そうでもなく 背景中心なので
 キャラクターをはめ込む前の絵が大多数を占め
 人のいない不思議な空間を感じさせる そんな美術鑑賞になりました
 (もちろん人物がいる完成された絵もあります)
 
 こちらも幼児などは退屈かもしれませんが 美術鑑賞としては
 それでいいのではないかと個人的には思います
 山本二三展