ジローのヨーロッパ考

デンマークやドイツの農家に長期(?)滞在、体験したり感じたことを綴ります。

ドイツ発: 中国からの貨物列車がロンドンに到着

2017-01-19 17:10:12 | 日記
2017年1月19日(Thu.) Hard Brexit、交渉が上手とされているUKの May 首相発言、これを受けてスコットランドでは独立を問う国民投票を再び行う可能性が示唆されています。 また、物議を醸しているトランプの大統領就任式は金曜日に迫っています。 何か不穏な雲行きを感じます。 それにしても、大統領とか首相とかに権限が集中し過ぎているのではないかと感じてしまいます。 民主的な議会中心の政治の仕組みであって欲しいと願うばかりです。 

さて、このようなルートがあるんだ・・・と思わせるニュースが、いくつかの国で取り上げられています。 ( ニュースソース: DW-DE 1月18日発 )

<原文の一部>
First 'Silk Road' freight train arrives in UK from China
最初の ”シルクロード” 貨物列車が中国からイギリスに到着

The first freight train from China to Britain has arrived in London, completing a 12,000-kilometer journey. The service is part of a push by China to revive the Silk Road trading routes to western Europe.
(抜粋)中国からの最初の貨物列車が、12000kmの旅を完遂してロンドンに到着しました。 これは西ヨーロッパへのシルクロード貿易を復活させるもので、中国によってサポートされています。

 

The yellow and red locomotive logo was showered with white confetti as it rolled into the Barking terminal in east London on Wednesday.

The train began its intercontinental journey in the eastern Chinese city of Yiwu on January 1. It then passed through Kazakhstan, Russia, Belarus, Poland, Germany, Belgium and France before entering Britain through the English Channel.

The train, which bears a Deutsche Bahn logo, was transporting dozens of containers filled with clothing and other retail goods. It covered 12,000 kilometers (7,456 miles) on the 18-day trip.

The initiative is part of China's efforts to strengthen trade links throughout Asia, Russia and Europe along a modern day Silk Road.

The state-run China Railway Corporation already has freight services to other European destinations, such as Madrid and Hamburg. London is the 15th city to be linked to the new network, which is being billed as faster than shipping and cheaper than air transport.

(抜粋)黄色と赤で彩られた機関車は、白い紙ふぶきを浴びて水曜日にロンドン東部のターミナルに到着しました。 この列車の国境を越えた旅は、中国東部の Yiwu (義鳥市)を1月1日に発して始まりました。 そして、カザフスタン、ロシア、ベラルーシ、ポーランド、ドイツ、ベルギー、そしてフランスを経てUKに到着しました。 Deutsche Bahn (DB: ドイツ鉄道、機関車のロゴ)を表した列車は、衣服やその他の商品を満載したコンテナーを輸送してきました。 そして18日間かけて12000kmを走破したのです。 現代のシルクロードは、各国の協力の下、中国の努力で行われました。 この国際貨物列車は、既に他のヨーロッパの目的地、例えばマドリッド(スペイン)、ハンブルク(ドイツ)などにも対応しています。 ロンドンは、このネットワークとして15番目の都市になります。 これは船便よりも速く、空輸より安いと宣伝されているものです。

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こうした列車によるルートが出来上がっているのですね、知りませんでした。 各国間の調整もかなり要したものだったのではないでしょうか。 こうした協力体制や友好関係は大切にしたいものです。

一方、現代にも、いささか首を傾げたくなる国家リーダーが幾人もいると思いますが、古(いにしえ)より、通商を通して物流のみならず、文化的な交流も深められてきたのではないでしょうか。 但し、例えば、そこに1国の我儘な振る舞いがあると衝突の種にもなってきたことでしょう。 現代にあっては、そうしたケースには、国際機関などで ”大人の調整” を期待したいものです。 決して武力や国力などを背景にした圧力、はたまた声の大きいヤツのバカな発言などで無理強いしてはならないと思います・・・。 (歴史に学ぶことを知らないヤツが多過ぎる・・・。 ワイツゼッカーの言葉を理解できないのでしょうかね)

それにしても、大統領や首相などの判断に委ね過ぎの部分が多いように感じます。 まともな人物ならば良いのでしょうが・・・。

*** 下の写真は、記事内容とは関係ありません。(Tina S)



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