２０１７年１月５日（Thu.） 結構寒い一日になりました、今日は。 仕事始めを迎えた皆さんも多いことでしょう。 さて、デンマーク周辺の出来事ですが、低気圧の影響で潮位が上昇して浸水騒ぎになっています。 ニュースはデンマークのものを取り上げますが、ドイツ北部でも類似の状況を観測しているようです。 （ ニュースソース： CPH POST ONLINE １月５日発 ）
＜原文の一部＞
Flooding in Denmark becoming the norm ： デンマークでの浸水は普通のことに
“Once-in-a-century” already becoming far more frequent
”百年に１度”だったことが、もっと頻繁なことになりつつあります。
A more common scene in the future? (photo: Kystdirektoratet) （将来は、もっと普通の光景になってしまう？）
January 5th, 2017 9:29 am| by Christian W
Yesterday, emergency departments, police and military personnel, and volunteers across the nation fought off flooding as sea levels dramatically rose in Danish waters.
Levels rose as high as 177 cm above sea level in southern Denmark, and 157 cm just south of Copenhagen.
The flooding hit southern Denmark worst, but parts of Copenhagen were also flooded, particularly in Amager and Dragør.
At one point yesterday evening, Denmark even called on its neighbours Sweden and Germany for emergency assistance.
（抜粋）昨日、デンマークの全土にわたって、緊急部門や警察、軍隊、ボランティアの人たちが驚異的に上昇した潮位による浸水（洪水）と戦いました。 デンマーク南部での上昇は１７７ｃｍで、コペンハーゲン（首都）の南部では１５７ｃｍになりました。 浸水はデンマーク南部が最悪でしたが、コペンハーゲンの一部でも浸水しました。特に Amager と Dragør （いずれも地域名称）がひどい状況でした。 また昨夜、デンマークは隣国のスウェーデンやドイツにも非常事態を呼びかけています。
Climate change on the charge
The national weather forecaster DMI described the event as a “once-in-a-century” event, but as flood waters begin to subside across the nation, experts warn the Danes might have to get used to flooding of this nature.
“The historically abnormal weather we see today following one low-pressure system after another low-pressure system, which can result in flooding, is a reminder that climate change is in full vigour,” Jens Hesselbjerg, a climate professor at the University of Copenhagen, told Metroxpress newspaper.
“We can’t rule out that climate change’s effect on flooding is accelerating even more swiftly than we had anticipated.”
（抜粋）気候変動が加速： ＤＭＩ（デンマーク気象庁）は百年に一度の事象だと説明しています。しかし、デンマークとしては、この自然の洪水に対処して行く必要があると警告しています。 今日観測されたこの歴史的にも異常な天候、低気圧通過の後に連続して通過する低気圧の事象は洪水をもたらしました。 このことは気候変動は驚異的なものであることを想起させますと、コペンハーゲン大学の気象学教授が語っています。 さらに、洪水のような気候変動による影響から逃れることはできませんし、我々が予測するより速い速度で加速しているとも語っています。
Once-a-decade event?
Carlo Sørensen, a senior coastal technician with the Danish coastal authority, Kystdirektoratet, and Kirsten Halsnæs, a professor of climate and economy at the Technical University of Denmark (DTU), concur with that analysis.
According to Sørensen, the sea level will rise by 70 cm looking ahead to the year 2100, and Halsnæs said she wouldn’t buy a house located below sea level.
“The floods are coming more often than we have seen before,” Halsnæs told Metroxpress newspaper.
“How big and many we don’t know yet, but what we called a ‘once-a-century’ occurrence took place in 2006 and again now.”
Denmark’s worst flooding took place back in 1872. The rising water levels killed 80 people and sank 50 ships as dead farm animals floated about large parts of the flooded Lolland and Falster area.
According to a report from 2011, the top 10 areas in Denmark most in danger of seeing floods are Aabenraa, Fredericia, Holstebro, Juelsminde, Korsør, Køge Bay, Nakskov, Odense Fjord, Randers Fjord and Vejle.
（抜粋）１０年に一度の事象か？ ： 専門家によると、２１００年までに海面は７０ｃｍ上昇すると言われており、海抜０ｍより低い地域で家を買うことはしないだろうと言う専門家もいます。 浸水は以前よりはしばしば経験することになるだろうともコメントされています。 現在のところ、どれぐらいの規模で、どれぐらいの頻度で来るかはわからないし、百年に一度と言われますが、２００６年にも観測されていて、その上での今回のことです。 デンマークでの最悪の洪水は１８７２年に遡ります。 上昇した潮位によって８０人の犠牲者を出し、５０隻の船が沈没しました。 さらに農場の家畜が死んで漂流した地域は Lolland と Falster でした。 そして、２０１１年以降の調査による洪水として危険なトップ１０地域は、Aabenraa, Fredericia, Holstebro, Juelsminde, Korsør, Køge Bay, Nakskov, Odense Fjord, Randers Fjord and Vejle になっています。
＊
注： このニュースに先立ち、１月３日に予報として出されたものに地図情報がありますので、合わせて掲載します。
少し解りにくい地図かも知れませんが、左がユトランド半島、中央のやや小さい島がヒュン島、右が首都コペンハーゲンのあるシェラン島になります。従って、シェラン島の南部全域の沿岸部が、潮位上昇に伴う洪水（浸水）危険地域となります。
＊＊＊
気候変動による地球規模の影響が加速しているという警告と受け止めるべきではないでしょうか。 経済最優先と言う言葉を盛んに使う人がいますが、それよりも持続可能な社会・世界の構築に注力すべきではないでしょうか。 何を優先すべきかを判断できる人でありたいものです。
金儲けのためなら原発すら輸出するような考えは間違っているとも言いたいのです・・・。
＊＊＊ 下の写真は、記事内容とは関係ありません。（洪水ではないと思います。）
＊＊＊
＜原文の一部＞
Flooding in Denmark becoming the norm ： デンマークでの浸水は普通のことに
“Once-in-a-century” already becoming far more frequent
”百年に１度”だったことが、もっと頻繁なことになりつつあります。
A more common scene in the future? (photo: Kystdirektoratet) （将来は、もっと普通の光景になってしまう？）
January 5th, 2017 9:29 am| by Christian W
Yesterday, emergency departments, police and military personnel, and volunteers across the nation fought off flooding as sea levels dramatically rose in Danish waters.
Levels rose as high as 177 cm above sea level in southern Denmark, and 157 cm just south of Copenhagen.
The flooding hit southern Denmark worst, but parts of Copenhagen were also flooded, particularly in Amager and Dragør.
At one point yesterday evening, Denmark even called on its neighbours Sweden and Germany for emergency assistance.
（抜粋）昨日、デンマークの全土にわたって、緊急部門や警察、軍隊、ボランティアの人たちが驚異的に上昇した潮位による浸水（洪水）と戦いました。 デンマーク南部での上昇は１７７ｃｍで、コペンハーゲン（首都）の南部では１５７ｃｍになりました。 浸水はデンマーク南部が最悪でしたが、コペンハーゲンの一部でも浸水しました。特に Amager と Dragør （いずれも地域名称）がひどい状況でした。 また昨夜、デンマークは隣国のスウェーデンやドイツにも非常事態を呼びかけています。
Climate change on the charge
The national weather forecaster DMI described the event as a “once-in-a-century” event, but as flood waters begin to subside across the nation, experts warn the Danes might have to get used to flooding of this nature.
“The historically abnormal weather we see today following one low-pressure system after another low-pressure system, which can result in flooding, is a reminder that climate change is in full vigour,” Jens Hesselbjerg, a climate professor at the University of Copenhagen, told Metroxpress newspaper.
“We can’t rule out that climate change’s effect on flooding is accelerating even more swiftly than we had anticipated.”
（抜粋）気候変動が加速： ＤＭＩ（デンマーク気象庁）は百年に一度の事象だと説明しています。しかし、デンマークとしては、この自然の洪水に対処して行く必要があると警告しています。 今日観測されたこの歴史的にも異常な天候、低気圧通過の後に連続して通過する低気圧の事象は洪水をもたらしました。 このことは気候変動は驚異的なものであることを想起させますと、コペンハーゲン大学の気象学教授が語っています。 さらに、洪水のような気候変動による影響から逃れることはできませんし、我々が予測するより速い速度で加速しているとも語っています。
Once-a-decade event?
Carlo Sørensen, a senior coastal technician with the Danish coastal authority, Kystdirektoratet, and Kirsten Halsnæs, a professor of climate and economy at the Technical University of Denmark (DTU), concur with that analysis.
According to Sørensen, the sea level will rise by 70 cm looking ahead to the year 2100, and Halsnæs said she wouldn’t buy a house located below sea level.
“The floods are coming more often than we have seen before,” Halsnæs told Metroxpress newspaper.
“How big and many we don’t know yet, but what we called a ‘once-a-century’ occurrence took place in 2006 and again now.”
Denmark’s worst flooding took place back in 1872. The rising water levels killed 80 people and sank 50 ships as dead farm animals floated about large parts of the flooded Lolland and Falster area.
According to a report from 2011, the top 10 areas in Denmark most in danger of seeing floods are Aabenraa, Fredericia, Holstebro, Juelsminde, Korsør, Køge Bay, Nakskov, Odense Fjord, Randers Fjord and Vejle.
（抜粋）１０年に一度の事象か？ ： 専門家によると、２１００年までに海面は７０ｃｍ上昇すると言われており、海抜０ｍより低い地域で家を買うことはしないだろうと言う専門家もいます。 浸水は以前よりはしばしば経験することになるだろうともコメントされています。 現在のところ、どれぐらいの規模で、どれぐらいの頻度で来るかはわからないし、百年に一度と言われますが、２００６年にも観測されていて、その上での今回のことです。 デンマークでの最悪の洪水は１８７２年に遡ります。 上昇した潮位によって８０人の犠牲者を出し、５０隻の船が沈没しました。 さらに農場の家畜が死んで漂流した地域は Lolland と Falster でした。 そして、２０１１年以降の調査による洪水として危険なトップ１０地域は、Aabenraa, Fredericia, Holstebro, Juelsminde, Korsør, Køge Bay, Nakskov, Odense Fjord, Randers Fjord and Vejle になっています。
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注： このニュースに先立ち、１月３日に予報として出されたものに地図情報がありますので、合わせて掲載します。
少し解りにくい地図かも知れませんが、左がユトランド半島、中央のやや小さい島がヒュン島、右が首都コペンハーゲンのあるシェラン島になります。従って、シェラン島の南部全域の沿岸部が、潮位上昇に伴う洪水（浸水）危険地域となります。
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気候変動による地球規模の影響が加速しているという警告と受け止めるべきではないでしょうか。 経済最優先と言う言葉を盛んに使う人がいますが、それよりも持続可能な社会・世界の構築に注力すべきではないでしょうか。 何を優先すべきかを判断できる人でありたいものです。
金儲けのためなら原発すら輸出するような考えは間違っているとも言いたいのです・・・。
＊＊＊ 下の写真は、記事内容とは関係ありません。（洪水ではないと思います。）
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