「サッカー文化フォーラム」夢追い人のブログ

1993年のJリーグ誕生で芽生えた日本の「サッカー文化」。映像・活字等で記録されている歴史を100年先まで繋ぎ伝えます。

露出減少のスポーツ紙サッカー担当記者の記事に思う

2021年05月30日 12時58分10秒 | サッカー情報
久しぶりにサッカー日本代表の試合が続きました。カタールW杯アジア一次予選のモンゴル戦とミャンマー戦です。
3月30日のモンゴル戦は14-0、一昨日5月28日のミャンマー戦は10-0。これでアジア一次予選突破は決まり、あとの一次予選ゲームは、いろいろなことを試せる試合となりました。

3月30日のモンゴル戦の翌日のスポーツ紙、どれか1紙ぐらいは一面に持ってきてくれているかと思いましたが、どこもなく、終面を確認もせず、したがって保存しませんでした。
今回のミャンマー戦翌日のスポーツ紙は? と思い確認しましたところ、これまた一面扱いはどこもなし。わずかにサンスポ紙だけが終面で大迫選手の写真をあしらい報じてくれていました。

サンスポ紙の中面のほうの記事はどの程度かと見ましたが、ちょこっとだけという感じでした。
まぁ、いまはもう、アジア一次予選突破を決めたぐらいでは誰も驚かないでしょうからニュースバリューもないということでしょう。

それでも、一次予選とはいえ親善試合とは違うわけで、前回は日本の「W杯アジア予選」での最多得点記録だったそうですし、今回も連続の二桁得点ですから、それなりの価値はあると思うのですが、他のスポーツとの相対的な関係もありスポーツ紙面での露出減少はかなり進んでいるように感じました。

なぜそう思うかと言いますと、昨年暮れあたりから、Jリーグスタート以来ウォッチし続け、一面扱いのものは全て購入・保存、終面扱いだけの場合でも、かなりの場合購入・保存を続けダンボールに収まったままのものを、一旦すべて開梱して、時系列的に整理し直し、サッカー記事以外のページしすべて廃棄して、保存スペースを大幅に減らすという作業を続けてきた中で、1990年代、2000年代のスポーツ紙におけるサッカー記事の分量の多さをあらためて実感したため、それとの比較で感じたわけです。

5月半ばまで続けてきて、2010年ぐらいまでのスポーツ紙の開梱を全て終え、不要なページの廃棄と各年毎に1月1日から12月31日までの時系列に並べ直して整理したところ、かなりのダンボール数が減り、その分のスペースが広がり、いわゆる断捨離感を味わっております。

2018年ロシアW杯で日本代表が日本中を感動させてくれて以降、ほとんどスポーツ紙でサッカー関係の記事が一面を飾ることがなくなりましたから購入・保存の量も、スペーすのことを心配する必要がない程度です。

そのような中での今回の2試合の扱いぶり。つくづく思うのはスポーツ紙でサッカー担当として張り付いている記者さんのことです。これだけ露出が減少しているということは、書けども書けどもボツにされていることが多いということを意味しており、虚しさ感もひとしおではないかと思うからです。

日本サッカー協会が使っている「サッカーファミリー」という場合、対象となるのはサッカーとフットサルの登録選手・指導者・審判のことだそうですが、当「サッカー文化フォーラム」が使う「サッカーファミリー」は、それら日本サッカー協会の定義したファミリーに加え、スポーツ紙の記者も含めたサッカーライター・ジャーナリスト、サッカーに関する作品の多い作家・まんが家・フォトグラファー・映像カメラマン、そして試合放送で実況を担うアナウンサー、解説者陣、さらにはサッカー番組等でキャスター、レポーターを務めている人たち、サッカー大好き芸能人・著名人、さらにはサッカーショップ、サッカー中心のスポーツバーの関係者など、日本のサッカー文化を担うあらゆる皆さんのことです。

その我らが「サッカーファミリー」において、スポーツ紙の記者も含めたサッカーライター・ジャーナリストの皆さんは、サッカーの素晴らしさ、感動や悲哀、選手たちの表情など、サッカーに関する、ありとあらゆることを伝えてくれる大切な方々で、その彼らもまた、伝えることができる場としてのメディアの露出度合が、やりがいにつながっていることと思うのです。

おそらくスポーツ紙の記者さんたちも、紙面本体ではボツになっても、SNSなどネット時代のさまざまなツールを使って発信しているとは思うのですが、私たちマスメディアの時代に育った人間から見ると、どうしても紙面での露出が少なくなると寂しく感じます。
電波メディアも、テレビ中心からネット中心に移行している中、さらにアナログな紙メディアからの発信というのは、紙メディアからの情報依存度の高い人たち向けにのみ役割が限定されていくのかも知れません。

1990年代から蓄積してきた紙メディアのスポーツ紙でのサッカー記事、PDF化によってデジタル保存・記事検索が可能になっていますので、当「サッカー文化フォーラム」は、次の作業として整理を済ませた紙面を大型プリンタでスキャンして原寸大でPDF保存することです。
サッカー専門誌は見開きでもA3判に収まりますので対応するプリンタを使用していますが、スポーツ紙の見開きは、いわゆるA1判の大きさです。市販のA1判対応プリンタもちらほら出ていますが、まだ購入には高すぎるようですし、まだスポーツ紙の見開き面のPDF化作業の順番がこない感じなので、もう少し先になりそうです。

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