「サッカー文化フォーラム」夢追い人のブログ

1993年のJリーグ誕生で芽生えた日本の「サッカー文化」。映像・活字等で記録されている歴史を100年先まで繋ぎ伝えます。

サッカー記録のデジタル化、徐々に作業が加速してきました。

2020年05月22日 11時22分42秒 | サッカー情報
前回、サッカー記録のデジタル化について書き込んだのが、ちょうど2ケ月前、3月22日でした。 

それまで、1998年頃まで完了していたサッカー試合映像、サッカー番組映像などのビデオテープから、ビデオキャプチャーを使ってデジタル変換して、パソコンの外付けHDDに取り込む作業を、細々と再開して、いつ終わるとも知れない膨大なビデオ映像の山にため息をつきながら日々を過ごしていました。

そこに、3月22日の書き込みでご紹介した「援軍」の出現だったのです。やはり人は、誰かと繋がってこそ、力も湧くというものです。その後、取り組んだことが3つあります。

一つは、ビデオ映像の変換作業の量を増やすこと、これについては、ビデオキャプチャーによる変換を2台体制にすること、加えてビデオテープのカビ取り作業を行なうビデオデッキも2台体制にしました。

その結果、作業量がグンと増え、一日最大10本のビデオテープを変換することができる状態になりました。120分テープを平均8本、毎日変換していくと、1週間で56本、1ケ月で240本変換できることになります。まぁ、現実には毎日毎日、それだけに没頭できるわけではありませんが、それでも1ケ月で150~200本程度は処理できそうです。

ビデオテープの変換に関しては、もう一つ負担が軽くなりました。それは海外サッカー関係を、その援軍の方にすべてお任せすることにしたからです。その方は、いわば海外サッカー専門の映像情報保有者で、そのライブラリーは驚異的です。今回、デジタル化作業を一緒に進めることになって、あらためて、その方のライブラリーリストを送っていただいたのですが、そのタイトル数は20000タイトルをはるかに超えているようです。

私のところでも海外サッカーを収録してきましたから、その多くの部分は重複していることになり、今回、1998年頃まで進めた海外分の作業をストップしました。1998年というのはご存じのとおり日本がW杯初出場を果たした年ですので、海外サッカーに対する国内での関心が急速に増し、CS放送でのサッカー専門チャンネルも飛躍的に増えました。ですから、1998年以降はビデオテープによる収録量も激増してビデオテープの山がなかなか減らない状況だったのです。 ですから、気持ち的にもずいぶん楽になった感じがします。

その海外サッカー専門の方のほうでも、デジタル変換に関しては悩んでおられたようで、実はビデオキャプチャーを使用せずにビデオデッキからブルーレイレコーダーの内蔵HDDに取り込み、それをDVDディスクに取り出すという手法をとっていたらしいのです。それでもビデオテープからDVDに変われば保管量がずいぶん減量になりますが、あと、どうしたものか? と悩んでいたようです。当方からビデオキャプチャを使ってHDDに取り込む方法をお知らせしたら「もっと早く、これでやっておけば・・・と後悔しています。」とのことでした。

その方は、まだ1994年頃までしか変換作業が進んでいなかったみたいですが、当方は1998年頃まで進んでいるということで、この間を作業すると重複データが多数発生して、いわば時間のムダになります。ですから、一旦99-00シーズンあたりに飛んで変換作業をしてもらい、あとで双方のデータの突合せをして足りない分だけ収録しましょうと打ち合わせしています。

こうして、物事が進んでいる状況を書き込むのも、楽しいことです。

ビデオテープのデジタル変換の話が長くなりましたが、二つ目の取り組みは雑誌・新聞といった紙媒体のデジタル化です。これも実は気の遠くなるようなデータ量なのですが、スキャンしてPDF化する作業がルーティンとして定着してきました。まだ全体の1%未満の量だとは思いますが、日々着実に進んでいる感覚は得られています。

そして三つ目が、それら動画や雑誌・新聞のタイトルや内容をカードに記載したデータベースの作成作業です。いわば図書館の蔵書カードのデジタル化のような作業です。これに関しては、つい先日、危ない出来事がありました。データベースソフトとして「ファイルーカー」という商品名のものがあり、それを専用のノートパソコンで入力作業をしながら内蔵ハードディスクに積み上げていたのですが、突然ノートパソコンが起動しなくなったのです。

パソコンもフリーズしたわけですが、それ以上に私も凍り付いてしまいました。 いままでコツコツと入力してきた10000タイトルを超える動画データが消失してしまったら、泣くに泣けません。それこそ「だから必ずバックアップをとっておかないとダメなんです」というお叱りを受けそうですが・・・・

数日間ネットでいろいろと調べて出た結論は、パソコンはあきらめるにしても、データ救出サービスをしてくれる業者さんに駆け込んで作業してもらえば、データは取り出せそうということで、さっそく都内の業者さんに連絡しました。

そして渋谷の事務所をおたずねして作業をしてもらったところ、見事に外付けHDDに移してもらったデータが帰ってきました。 今回、痛い目に合いながらもデータが戻ってきましたので、いくつか対策を講じて、次のステップにも進もうと考えています。 対策の第一は自動的にバックアップをとってくれるサービスに加入すること、二つ目はファイルメーカーソフトをバージョンアップして、データを「サッカー文化フォーラム」webサイトの「データパピリオン」に公開することです。データをいつまでもクローズド状態で抱え込んでいて、いいことは何一つないというところまで来た感じです。

このwebサイトへのデータ公開については、援軍を申し出てくれた方からも提案があり、その方からのリストも届きました。それも含めてファイルメーカーのデータと一体化して、検索機能を持たせ、webサイトを訪れた方が自由に検索してデータベースからリンクされた実際の動画にアクセスできるようにしようと考えています。

そこまで進めるには、ファイルメーカー専用のサーバーや、webサイトからアクセスした場合でもリンクが有効になるよう、PHP処理などが必要で、多少の投資を伴います。ただ、ある程度、先が見えてきたことは確かです。これも時の流れがそうさせてくれた面があり、私がファイルメーカーを使ってデータベース入力を始めた頃は、web公開も、専用IPアドレスの取得が必要だったり、結構制約が多く、しかも一度に閲覧できる人数にも制限があるなど、不自由な頃でした。

いまは、そんな心配もなく公開できることがわかり、あとは投資する時期をいつにするかだけのところまで来ました。

「サッカー文化フォーラム」のサイト構築に向けて動画の取り込み、文字データの取り込み、取込みデータのデータベースファイルへの登録といった作業に、生活のすべてをかけられていると、かえって、web公開を、面倒な不便な形で行なうことになってしまい、それをまたリニューアルとかバージョンアップしなければならないことを考えれば、これまで、なかなか手付かずで、ジリジリ時間が過ぎることに感じていた焦りも、存外、損なことばかりではなかったのかも知れません。

特にネット技術は進化、進化の連続で、わずか1~2年で、それまでのものが陳腐化してしまう世界です。YouTubeにしても、いまは個人が動画発信基地としてYouTubeを活用する時代になりました。ネットにはサッカーの試合も、ありとあらゆる試合がアップされているのではないかと思うぐらいの量です。

それでも実は、我々のような、いわば図書館機能を果たそうとしているところには、それなりの存在価値はあるもので、大切なことは、それを100年先まで繋いで継承していく、文化財保存のような取り組みだと思うのです。

今回の書き込みは、久しぶりに、いろいろなことに触れましたので、長い書き込みになりました。もし、ここまでお読みいただいた方がいらっしゃったのでしたら、本当に感謝申しあげます。




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