「サッカー文化フォーラム」夢追い人のブログ

1993年のJリーグ誕生で芽生えた日本の「サッカー文化」。映像・活字等で記録されている歴史を100年先まで繋ぎ伝えます。

アギーレ問題、サンスポだけ論陣を張り続けている感じ

2015年01月10日 21時34分23秒 | サッカー日本代表


12月15日のアジアカップ代表メンバー発表後、スペイン発で飛び込んできた「アギーレ八百長関与」問題。

翌16日、主要スポーツ紙のうち3紙が一斉に1面トップで報じて以来、今日1月10日まで26日間経過した。最初の4日間は連日3紙以上が1面トップで報じていたが、12月20日以降、1面トップは、1月5日の2紙以外、1紙取り上げる日が何日かある程度だ。そうそう毎日ネタがあるわけではないだろうから。

12月23日から1月4日までの13日間は、アギーレはおろかサッカーネタが1面に来る日がなかった。

12月23日に、当ブログの書き込みでは、たまたま日刊スポーツ紙が、中のほうのページで、見出しと本文に「FC東京」のことを言っているのに「東京」とだけしか記述せず、あやうく「東京ヴェルディ」なのか「FC東京」なのか判断がつかない記事を書いたと指摘したが、この時期あたり、アギーレ問題の報道では日刊スポーツ紙が一歩リードしていると感じていた。

その日刊スポーツも、1月5日を最後にアギーレ問題を1面トップから外している。
翌1月6日は、どういう風の吹き回しか、スポニチ紙だけがサッカーをトップに持ってきたのだが、ネタは武藤嘉起選手だった。他紙はアギーレ問題はもちろんのことサッカーを1面にしていない。

すると、日刊スポーツ紙と入れ替わるように、1月7日からはサンスポ紙だけがアギーレ問題をトップに据えるようになった。7,8,10日と3回だ。その間、他紙は全くサッカーを1面に持ってきていない。サンスポ紙も12月21日から1月6日まで17日間アギーレ問題をトップにしていなかった時期があったわけなので、何か理由があってスタンスを変えたような感じだ。

私は、サッカーファンの間でアギーレ問題は議論が二分していると思う。まだ責任問題を追及するのは時期尚早だという意見と、そもそも協会がろくに調査もせずに招へいしたことが間違いだ。協会の責任も含めて、早めにケジメをつけるべしという意見だ。

アジアカップが近づくにつれて他紙が少し静観気味になっているのに、サンスポ紙だけが論陣を張り続けている理由も、おそらく矛先を協会に向けているからであろう。

協会が一番恐れているのは、マスコミを通じて、事が大きくなってしまうことだ。マスコミさえ騒がなければ、政治問題になる心配もないし、ある意味痛くも痒くもない。けれどもスポーツ紙から火がついて、次に週刊誌などのメディア、そして、一般新聞やテレビなどにも取り上げられる事態になってしまうと大変なことになる。

スポーツ紙は、そういう流れに持っていければ、その口火を切ったメディアとして存在をアピールできる。

12日からアジアカップの日本の戦いが始まる。協会は、アジアカップでそれなりの結果が出て、とりあえずアギーレ問題を一旦沈静化させたいところだが、期間中、スポーツ紙は日本が勝っても負けてもアギーレ問題と絡めて報道するに違いないし、グループリーグでも日本が負けたりすれば、次の試合まで何日間か各紙とも1面トップが続くに間違いない。

サンスポ紙のアギーレ問題論陣を読みながら、そんなことを感じた。



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 9位になったこともあるFIFA... | トップ | 「花燃ゆ」とサッカー文化フ... »

コメントを投稿

サッカー日本代表」カテゴリの最新記事