今日7月30日、現在の時間、Jリーグ後期6節が各地で戦われています。NHK-BSではG大阪vs広島戦が放送されています。
「市立吹田サッカースタジアム」と呼ばれる会場は、「万博記念」と呼ばれていた前のスタジアムとは雲泥の違いのようです。テレビの画面からも専用スタジアムのワクワク感が伝わってきます。
これでG大阪サポーターをはじめ関西のサッカーファンの観戦意欲は、格段に増したことでしょう。
私は何年も前から、日本のサッカー文化を豊かにしていく大きな要素として、試合会場を専用スタジアム化していくことをあげてきました。
それは、Jリーグ創設以前に、私が国立西が丘サッカー場で(いまは「味の素フィールド」と呼ぶようです)、まさに肉弾相打つ選手の息遣いを間近に聴きながら試合を楽しんだ体験を持っているからです。
Jリーグがスタートしてしばらくは、スタジアムとは名ばかり、観客席から選手が豆粒のようにしか見えない会場も多かったのですが、何年かの歳月が過ぎていくうち、実は少しづつ専用スタジアムが増えていることを感じます。
一つの契機は2002年日韓W杯だと思います。決勝の舞台となった「横浜国際」(現・日産スタジアム)はキャパが大きいというだけですが、なんといっても埼玉スタジアムができたのが誇りです。
W杯会場となった10ケ所の中では、他に神戸ウィンクスタジアム(現・ノエビアスタジアム神戸)が建設され、すでに専用スタジアムだった県立鹿島サッカースタジアムも、キャパ拡大のため改修されています。
それでは今年のJ1リーグ18チームのうち専用スタジアムで戦っているチームをレビューしておきたいと思います。
北から順に、
1.仙台 専用スタジアム、 2.鹿島 専用スタジアム、 3.柏 専用スタジアム、 4.浦和 専用スタジアム、 5.大宮 専用スタジアム、 6.F東京 兼用、 7.川崎 兼用、 8.横浜M 兼用、 9.湘南 兼用、 10.甲府 兼用、 11.新潟 兼用、 12.磐田 専用スタジアム、 13.名古屋 専用スタジアム、 14.G大阪 専用スタジアム、 15.神戸 専用スタジアム、 16.広島 兼用、 17.福岡 専用スタジアム、 18.鳥栖 専用スタジアム
こうしてみると、18チーム中11チームが専用スタジアムをもっています。東京・神奈川の4チームをはじめ関東甲信越の6チームが専用ではありません。たまたまでしょうか、共通する理由があるのでしょうか。
なかには横浜Mのように、以前は三ッ沢球技場(現・ニッパツ三ッ沢球技場)という専用スタジアムを使っていたのに、なまじ巨大スタジアムがホームになったが故、専用でなくなったチームもあります。
18チーム中11チームというのは、専用化が着々と進んでいる証しといっていいと思います。あと5年ぐらいしたら、どうでしょう。スタジアムの改修には莫大な費用がかかり、そう簡単なことではありませんが、さらにあと2つぐらい増えて欲しいものです。
まぁ、専用スタジアムであるかどうか、そのチームの強さとあまり関係だということは、今年の川崎、近年の広島、昨年までのG大阪などが証明しています。それでも、川崎、広島のサポーターは内心専用スタジアムが欲しいところでしょう。
専用スタジアムをもっていないチームのコアなサポーターたちが、アウェーの専用スタジアムに乗り込んだ時に感じる羨望感、これを少しでも早く取り除いてあげたいのですが、無力な私は、こうして書くしか術がありません。
以上、サッカー専用スタジアムの実情について書いてみました。
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