「サッカー文化フォーラム」夢追い人のブログ

1993年のJリーグ誕生で芽生えた日本の「サッカー文化」。映像・活字等で記録されている歴史を100年先まで繋ぎ伝えます。

ベンゼマ、カンテ、ポグバ不在でも盤石、フランス黄金時代かも知れません。

2022年12月14日 16時55分05秒 | 世界のサッカー
今朝12月14日の産経新聞朝刊スポーツ面に「躍進モロッコ 次は王者と」という見出しが躍っていましたが、その脇に「フランスのグリーズマン」が取り上げられていました。

一般紙でグリーズマン選手が取り上げられたのは、おそらく初めてだと思いますが、今大会フランスが優勝すれば、メッシ、エムバペ、ネイマール、Cロナといった、これまでのビッグネームに代わりグリーズマンの記事が増えるかもしれません。

今大会のフランス代表は、エース・ベンゼマ、中盤の要のカンテ、ポグバがケガで離脱したにも関わらず、代わってセンターフォワードを務めているジルーをはじめ代わりの選手が大活躍、そして両サイドのエムバペ、デンベレが相手をズタズタに切り裂き、どこからでもゴールに迫る盤石のチームとなっています。

普通の国であればワールドクラスの選手が3人も離脱すれば、大きなダメージとなりますが、この国は代わりの選手たちが遜色ない働きを見せています。

どれだけ選手層が厚い国なのでしょう。とんでもない国です。まさにフランス黄金時代といえるかも知れません。

そして、それら前線の選手を繰る司令塔がグリーズマンというわけです。この産経新聞の記事も書いていましたが、確かにこれまではフォワードもしくは1.5列目の選手と言うタイプでした。

当ブログは、すでに2016年時点でグリーズマン推しでした。2016年7月9日の書き込みでは「明暗くっきりメッシとCロナ。そして躍り出たグリーズマン」というタイトルで彼に対する期待を厚く語りました。

あれから6年、いつの間にかグリーズマンも31歳だそうです。メッシ、Cロナの後を担うどころか、2019年に鳴り物入りで加入したバルセロナで輝けず、すっかり名声を落としていたのですが、昨夏にアトレチコ・マドリーに戻り、10月以降、契約上アトレチコに完全移籍したあと、パフォーマンスを取り戻したみたいです。

バルセロナでの苦しい経験が彼を成長させたのかも知れません。ピッチ中央で、攻撃面はもちろん守備面でも奮闘する姿が目立つようになったそうです。アトレチコでも、そのプレースタイルを貫いてくれればシメオネ監督も目を細めるに違いありません。

もともと攻撃を繰る才能は高い選手ですから、ピッチ中央で攻守両面でタクトを振る選手になれば、かつてのプラティニを超える存在になれるかも知れません。いまつけている背番号7は、かつてデシャンがつけていた番号だそうです。

現フランス代表監督デシャンも選手時代は、ちょうどピッチ中央で攻守両面でタクトを振り、前線のジダンに自由に攻撃させていた選手でした。その境地になった時、グリーズマンにも新たな栄光が訪れるかも知れません。

かってグリーズマンと同じ時期にスターダムにのし上がったベルギーのエデン・アザール。片やバルセロナ、片やレアル・マドリーに加入して、さぁ両雄の時代到来かと期待に胸を膨らませたものですが、アザールもレアル・マドリーで輝けず名声をさげてしまいました。

それでも今大会、彼はベルギー代表キャプテンとして優勝候補の一角とみられていました。ところがグループリーグでモロッコ、クロアチアの後塵を拝してしまい敗退の憂き目を見ました。

グリーズマンとアザール、この二人も明暗がくっきり分かれたようです。

準決勝の最初のカード、アルゼンチンvsクロアチア戦、さしものクロアチアも力尽きたようでアルゼンチンが決勝に勝ち上がりました。
もう一つはフランスvsモロッコ戦、どう考えてもフランスと言いたいところですが、今大会、軽々な予想は痛い目に遭います。
それでも、やはりアルゼンチンvsフランス戦のカードが見たいですよねぇ。

【12月15日一部加筆について】
この書き込みで、当初、カンテ、ポグバ選手のケがによる離脱のことを触れていませんでしたが、ベンゼマ選手の離脱に先立って、これらの選手も離脱したことを知りましたので、あえて加筆しました。ご了承願います。



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