「サッカー文化フォーラム」夢追い人のブログ

1993年のJリーグ誕生で芽生えた日本の「サッカー文化」。映像・活字等で記録されている歴史を100年先まで繋ぎ伝えます。

申し訳ないぐらい耐えてくれた「なでしこ」金メダル

2018年09月04日 18時49分21秒 | サッカー選手応援
アジア大会女子サッカー、なでしこジャパンは準々決勝北朝鮮、準決勝韓国、決勝中国を、耐えて、我慢して、粘り強く戦って破り、見事に金メダルに輝きました。

海外組や阪口夢穂選手などを欠いて臨んだ大会ではありましたが、高倉麻子監督の手腕を改めて実感した優勝です。

それにしても、我が日本を取り巻く東アジア情勢をそのまま持ち込んだみたいな3連戦になってしまい、大和なでしこに、本当に申し訳ないぐらい苦しい思いをさせてしまった気がします。

欧州では、かつては隣国同士、不倶戴天の関係にあった歴史を持つ国はいくらでもありますが、いまはEUとして一体の国同士になっています。そういう国同士が欧州選手権を争うわけですから、東アジア4ケ国の状況とは、ずいぶん違っているように思います。

果たして東アジア4ケ国に、そういう時代などくるのだろうかと考えこんでしまいます。

そもそも「日本にだけは絶対負けたくない」という感情をむき出しにして挑んでくる相手と戦うのは、大変なエネルギーを要します。

そりゃ、どこの国も勝負には負けたくないですよ。しかし、そのスポーツ種目の真のライバル関係にある場合なら「あの国にだけは負けたくない」という感情があっても何の不思議もないわけですが、それとは別の感情から挑まれる勝負は、厄介千万です。

それだけに、なでしこジャパンの選手たちには、しなくてもいい苦労をかけている気がして申し訳ないのです。

決勝でも、身体能力で勝る中国の波状攻撃に何度もさらされながら、小柄な日本の選手たちが身体を張って守り抜いている試合を見ていて、高倉監督が言っていたように「粘り強く戦う「なでしこ」のDNAが受け継がれている」ことを、つくづく感じました。

形は少し違いましたが、準決勝の韓国戦、決勝の中国戦ともに、試合終了近くなってから決勝点を奪ったのも、なでしこらしい勝ち方でした。

何か、わだかまった関係にある日本と他の3ケ国。いつまで続くかわからないまま、なでしこの選手たちには、これからも頑張って欲しいですし、私は、ずっと申し訳ない気持ちを抱きながら応援していきます。

ては、また。



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