「サッカー文化フォーラム」夢追い人のブログ

1993年のJリーグ誕生で芽生えた日本の「サッカー文化」。映像・活字等で記録されている歴史を100年先まで繋ぎ伝えます。

アジア大会U-21日本代表、胸を張れる銀メダルです。

2018年09月02日 19時36分15秒 | サッカー選手応援
昨夜、アジア大会サッカー男子決勝が行われました。

宿命の日韓戦、韓国はアジア大会仕様のU-23代表に、プレミアリーグでプレーしているソン・フンミンをオーバーエージで呼びキャプテンマークを託す、金メダル絶対の布陣です。

韓国選手にとって金メダルは、兵役免除につながる道でもあるだけにモチベーションが半端ないわけです。それに「日本だけには絶対負けたくない」という「だけには」要因も重なり、U-21
日本代表にとっては、勝てる要素が極めて少ない対戦になりました。

しかし、試合は立派でした。攻勢攻勢の韓国に対して全員が体を張った守備を続け、少ないチャンスを果敢に攻めていました。いつ点をとられてもおかしくない試合を、とうとう延長戦にまでもっていったところで、十分彼らは戦えたと思います。

そして延長に入り2点をとられましたが、それでもなお戦いの意欲を落とすことなく1点を返し同点のチャンスも作りました。

1-2になってからの韓国は、同点にされたら・・・と、さぞ恐怖感を抱いたことでしょう。結果はそのままタイムアップでしたが、U-21日本代表、胸を張れる銀メダルです。

彼らが得た経験値は大変なものです。しかも海外組や何人かのケガ人でメンバーがベストとは言えない中での経験です。チーム力の底上げという成果は何物にも代えがたいものです。

彼ら自身も感じていることでしょう。この銀メダルは、これから足りないものを加えて東京で金メダルをとるための通行証のようなものだと。

それにしても、彼らの足元の技術の高さは半端ない感じがします。韓国の選手たちの強いプレッシャーの中で素早い判断を確かなものとする足元の技術です。DFから最前線までビルドアップの繋ぎが、U-23代表の韓国相手に、まったくひけを取らないレベルの高さです。

ロシアW杯のあと、西野監督が退任することになった会見で話していました。「日本のアンダー世代は、大変な才能に溢れています。すごい可能性を持っています」と。

私は、この韓国戦を見ながら、あの西野監督の言葉を思い出しました。「こりゃすごいわ、次のカタールまでに、どんだけ多くの才能が台頭してくるか」と。

今回の選手たちの中からフル代表に何人か招集される日が来るのも、そう遠くないのかも知れません。堂安選手や富安選手たちの世代だそうですから、五輪後には大挙してフル代表を占めるようになるかも知れません。

2000年シドニー五輪で中核を成したゴールデンエイジ世代が、2002年W杯メンバーに大挙引き上げられた時を思い出します。早いもので、あれから20年という周期になります。

あの時の1999年ワールドユース準優勝と今回のアジア大会銀メダルが重なるような気がします。韓国との決勝戦は、それだけの価値のある試合だったと思います。

では、また。




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