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インターネットに生きている「アロハ」の仕組み

2013年09月25日 | コンサルティング

ALOHA(アロハ)ネットワークは、1970年にハワイ大学で生まれたコンピュータネットワークです。ハワイ大学はキャンパスが島々に分散していたので、複数のコンピュータをアマチュア無線のような安価な通信手段を使って接続しようというものでした。

ALOHAの通信方法は非常にシンプルです。(1)パケットデータを送信する、(2)別の転送データと衝突した場合、「後で」再送する・・・これだけです。

しかしこのアイデアの革新性は、イーサネットに採用されて現在のインタ-ネットの土台になっていることからも分かります。

つまり、ALOHAは私たちが日常的に使っているインターネットの遠いご先祖様(の一部)だったわけです。1970年のハワイの青い空を飛び交う無線データがインターネットの始まりだったなんて、ちょっと良い気分になりますね。

では、ALOHAのスループット(伝送効率)はどの程度だったかといえば・・・18.4%でした。つまり81.6%はパケットの衝突によって無駄になっていました。とはいえ、私たちが今使っている無線LANのスループットもせいぜい30~40%程度ですから、飛躍的に進歩したとは言えません。

さて、データを送って失敗したら「後で」再送するという考え方は、なかなか優れていると私は思います。それは、仕事の進め方にも(ある程度)使えるのではないかと思います。

たとえば、提案したプランが通らないとすぐに他のアイデアでプランを作り直そうとすることが多いと思います。A案がダメならB案を作れ!というわけです。

しかし、練りに練ったA案にはおそらく良いところもたくさんあるはずです。

そこで、ちょっと待ってから(ほとぼりが冷めた頃?)、同じ案をもう一度出してみるのも手かもしれません。もっとも、ハワイのような(?)企業文化をもつ会社でなければ、難しいかもしれませんが。

スピードを優先するあまり、せっかくの良いアイデアを捨ててしまうのはとてももったいない気がします。そう考えてしまうのは、私がのんびり屋のせいだからでしょうか・・・。

(人材育成社)

 

 

 


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