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石の上にも10年でエキスパート

2013年09月24日 | コンサルティング

「努力」か?「天才」か?ある分野でエキスパートになるために必要な要素はどちらでしょうか。一流のスポーツ選手やチェス・プレイヤー、芸術家などを見るにつけ、やはり「天才=天賦の才能」がすべてと思ってしまいます。

これに対して、様々な分野での「熟達過程」を研究しているアンダース・エリクソン教授(フロリダ州立大学)は、「10年修行の法則」を提唱しています※

エリクソン教授によると、スポーツ選手や芸術家、チェス・プレイヤーなど、様々な分野で一流と言われる人たちの共通点は、子供時代に10年以上にわたって(1)熱心な指導者に師事し、(2)的を絞って繰り返し練習してるという2点に尽きると述べています。

結論を言えば、一流と凡人との差は、反復練習の量、質、時間にあるというのです。

たとえばモーツアルトの天才ぶりを示すのに「わずか4歳の時に作曲をした」というエピソードがあります。

しかし一般に傑作と呼ばれているモーツアルトの作品は、10代後半以降のものに限られています。つまり「10年修行の法則」の成果だというわけです。

そういえばイチロー選手も、幼少期から毎日欠かさず反復練習を行っていることがよく知られています。

もちろん、(子供にとっては)辛くてつまらない反復練習を毎日欠かさずやり続けること、それ自体が才能であることは間違いありませんが。

ところで、モーツアルトやイチローのような「超」がつく天才は別として、誰もが認める「エキスパート」になるためには「10年修行の法則」に従うべきなのでしょうか。

私の知る限り、企業の中でも経理、法務、研究開発、製造など様々な職場でエキスパートと呼ばれる人たちの多くは「10年修行の法則」を経験しています。(もちろん、例外はあります)

どのような業務であっても「反復」することはつきものです。社会人は子供ではありませんから、「手を抜く」「上手くできたように見せかける」こともできます。

しかし、手抜きをせず真面目に10年続けることで誰でもエキスパートに、もっと続ければ一流になれると私は信じています。

人材育成の王道はまさにそこにあります。

だからこそ、企業は人を雇ったら最低10年は働いてもらうことが必要です。そして、その次の10年で一流になってもらいましょう!

※ http://www.skillteam.se/wp-content/uploads/2011/12/Ericsson_delib_pract.pdf#search='Ericsson+1996+10+years'

(人材育成社)

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