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猫返し神社

2015年08月23日 | コンサルティング

猫好きの方はご存知かもしれませんが、東京都立川市にある阿豆佐味天神社(あずさみてんじんしゃ)は「猫返し神社」として知られています。

名前の由来は、愛猫家としても知られているジャズミュージシャンの山下洋輔さんのエピソードから来ています。ある日、山下さんが飼っていた猫のミオが行方不明になり、17日間探し回っても帰ってきませんでしたが、この神社にお参りをして深く拝んだところ翌日に帰ってきたということです。

後日、山下さんは「越天楽」という曲をピアノで演奏し、録音したCDを奉納しました。その曲は、現在も阿豆佐味天神社の社務所付近に流れています。

日本には八百万(やおよろず)の神様がいますから、猫を担当する神様も(もちろん)いるので、猫を返してくださったのでしょう。

私たち日本人は、山下さんではありませんが「苦しいときの神頼み」というと「神様」のいるところ、すなわち神社に行くことが多いと思います。冗談半分に「神様、仏様、キリスト様・・・」と言うときも、「神様」がいちばん最初です。

神社というのは一種独特の落ち着いた空気を感じる場所です。神道には、外国の宗教のように、すべての信者が共有すべき絶対的な経典というものがありません。したがって、経典の解釈を巡って信者同士でもめることもありません。

話は飛躍してしまいますが、企業統治(コーポレート・ガバナンス)も米国流の法律による規制という点で、一神教の精神の上に成り立っているような気がします。

東芝の不正会計が話題になっていますが、東芝こそ、社外取締役が経営を監督する米国型の「委員会設置会社」として、日本で最も先進的なコーポレート・ガバナンスの実践企業と言われてきました。

法律という経典を破れば罰が与えられるという考え方は、一神教的です。東芝の例を見る限り、法律による統治は実は脆いものだった、というのは言い過ぎでしょうか。その点、八百万の神様がそこかしこにいらっしゃると信じるなら、悪いことはなかなかできません。

さて、愛猫家のみなさん、一度は阿豆佐味天神社をお参りしてみてはいかがでしょうか。猫のためだけではなく、新しい神様と知り合いになっておくのも楽しいことだと思います。

(人材育成社)

参考: 立川水天宮 阿豆佐味天神社(東京都立川市) Amazon.co.jp: 猫返し神社: 山下洋輔: 本 

 


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