プロセスか、結果か・・・永遠の課題です。どちらを優先するのか。 旧東海道を歩いている時にもこの課題に直面しました。 京都三条大橋のゴールまで約490キロの道のり。一回に歩く目標距離は10キロくらいと決めて自宅から歩き始めた先日。今回の目標は生麦。幕末の1862年に生麦事件があったあの生麦です。
今回のコースは過去に途中までは歩いたことのあるところです。また、普段移動の車窓からも眺めている道のりでもあるため、特に新鮮味はないだろうと考えていました。
ところが、いざ歩き始めると慣れ親しんでいるはずの道の途中で新たな発見があったり、旧宿場には説明書きの立札があったりで、それらを読んだり写真撮影をしたりすると、思うように歩が進まないのです。
途中で大きな神社のお祭りに出くわして、思わず立ち寄ってお参りをしたりして、予定よりどんどん遅れてていきました。
そこであらためて考えたのが、旧東海道を歩くことの意味。ゴールの三条大橋に少しでも早く到着することを目指して歩を進めるのか、もしくは必ずしもゴールは急がず、道々で出くわす思いがけない発見などのプロセスを楽しむのか・・・
これって仕事においての「プロセス」重視か「結果」重視かの問題と同じ。 ふと、あのピーター・ドラッカーの名言を思い出しました。
「成果よりも努力が重要であり、職人的な技能それ自体が目的であるかのごとき錯覚を生んではならない。」
「仕事のためではなく成果のために働き、贅肉ではなく力をつけ、過去ではなく未来のために働く能力と意欲を生みださなくてはならない。」
う~ん 悩ましい。
一長一短あるけれど旧東海道を歩く旅は、以下のように決定。
時間は掛かっても途中で出会える様々な出来事を楽しみながら、京都を目指す!ことにしました。ゴールが何年先になるのか、神のみぞ知るです。 (人材育成社)