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何も考えずに、でも何かを求めて、鉄道の旅を続けています。今夜もmoonligh-expressが発車の時間を迎えます。

高知のお座敷遊び、酒を飲む仕掛けが満載

2016年06月25日 | 旅行記・まち歩き
時間が経過してしまっているが、高知ネタをもう一つ紹介しておきたい。
こちと言えば先に触れた皿鉢料理やカツオのたたき、魚だけでなく野菜の王国でもあるし、文旦始め柑橘類も有名ですよね。観光地も高知城、桂浜、足摺岬、四万十川、日本がっかり名所No.1のはりまや橋などなど。しかし、今回紹介するのは、知る人ぞ知る「お座敷遊び」だ。

今回お邪魔したのは高知の老舗「濱長」。お座敷には立派な金びょうぶ、そして本格的なコース料理。いい時間になるとキレイなお姉さんが出てきて、宴席を盛り上げる。
「遊び」の時間になると、まず「箸拳」というジャンケンで幕を開け、キップのいい掛け声とともにお座敷がお祭りか戦場というほどに賑やかさを増す。
そして「可杯(べくはい)」という酒飲みゲームに、「しばてん踊り」はカッパに似た手拭いを被り大勢が踊りだす。(写真:しばてん踊り参加の面々の中に私がいる。分かる?そして可杯は、絶妙なトークの芸妓さんを囲んで繰り広げられる。)

極め付けは「菊の花」。人数分の盃を伏せておいて、中に一つだけ菊の花が仕込んである。参加者が一つずつ盃を開けていき、菊の花を引いた人が、それまで開いた盃の数だけ酒を飲むというのも。ロシアンルーレットですな。
最初は、なんでそんなに早く引き当てるのかと思うくらいだったが、最後は30人ほどの参加者で最後から3番目に菊の花が登場。引き当てた人は、気合を注入して酒を飲み干していた。

高知の人に聞くと「酒を飲むことしか楽しみがない」とは言うが、これだけ盛り上がって楽しく飲む方法を編み出すというのは、もはや文化ですよね。ある意味感動もんです。
(写真:可杯に使用される大中小の盃と、菊の花でお盆に並べられた人数分の盃)
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