ださいたま 埼玉 彩の国  エッセイ 

埼玉県について新聞、本、雑誌、インターネット、TVで得た情報に基づきできるだけ現場を歩いて書くエッセー風百科事典

第8回世界盆栽大会 さいたま市

2017年06月15日 17時11分40秒 | 文化・美術・文学・音楽


4年に一度の世界の盆栽の祭典「世界盆栽大会」が17年4月27~30日、メーン会場のさいたま市のスーパーアリーナ(中央区)、大宮盆栽美術館(北区)、大宮ソニックシティなど6か所で開かれた。国内開催は1989年旧大宮市で開かれた第1回大会以来、28年ぶり2度目。ソニックシティの開会式には、満員の約1500人(うち外国人600)が参加した。期間中約40の国と地域から1215人の外国人が参加登録した。

式には大会名誉総裁の秋篠宮殿下が出席、挨拶した。開会式直後には、“盆栽界の錬金術師”として知られる世界的な盆栽作家木村雅彦さん(77)が、記念実演、創作盆栽「真柏の石付」を1時間で完成させた。

メインの展示会「日本の盆栽水石至宝展」はスーパーアリーナで開かれた。会場入り口には、樹齢1000年以上の日本を代表する名作真柏  銘「飛龍」などの名品や宮内庁所蔵のものなど貴重な盆栽のほか、さいたま市内の11の小学校の児童約1000人が育てた盆栽も展示された。入場約4万5千人だった。

サブ会場の盆栽美術館では「盆栽界の至宝」と呼ばれる五葉松「日暮し」(推定樹齢450年)が6年ぶりに特別公開された。(写真 美術館資料から) 「日暮し」は、大小二つの幹の間の空間が絶妙な余白の美しさを生み出し、日没まで見ても見飽きないので、その名がある。

戦前、新潟の石油王・中野忠太郎が命名した。盆栽の見方には「表」からと「裏」からがあり、通常は「表」から観察するが、どちらから見ても優れたものなので「日暮し」の形は「名樹に表裏なし」の名言を生んだ。評価額は1億円を超すとの声もある。入場者は1万2350人だった。

大会後の5月以降は同美術館が初、中級の専門講座「さいたま国際盆栽アカデミーを開講、19年度には上級コースや外国人向けのコースも設置する。

氷川神社(大宮区)では、「奉納盆栽展」を開催、県内外の愛好が神社にまつわる盆栽約30点が出典した。神社ではまた、氷川盆栽マルシェが開かれ、地元グルメの販売などがあった。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿