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住みたい街ランキング 大宮9位、浦和10位

2018年04月09日 10時54分59秒 | 市町村の話題


住宅情報サイト「SUUMO」を運営する「リクルート住まいカンパニー」(東京都港区)が発表した2018年「住みたい街ランキング関東版」で、埼玉県で初めて、さいたま市の大宮が9位(昨年15位)、浦和が10位(同19位)に食い込み、トップ10入りを果たした。

ランキングは、東京都、神奈川、埼玉、千葉、茨城の4県に住む20~49歳の男女7千人を対象にインターネットでアンケートを行い、集計した。この調査は10年前からほぼ毎年実施されている。順位は、昨年の3位から初めて1位になった横浜市を筆頭に、恵比須(昨年2位)、吉祥寺(同1位)、品川(同5位)、池袋(同7位)、武蔵小杉(同6位)、新宿(同12位)、目黒(同4位)に続いて大宮、浦和となっている。

都県別にみると、神奈川が1か所、東京が7か所、埼玉が2か所で、千葉と茨城からは選ばれていない。

投票者の居住地を見ると、大宮は78.3%、浦和は84.3%と県民のシェアの高さが際立っている。さいたま市が毎年行っている市民意識調査では、約8割が「住みやすい」と回答しており、本年度の調査でも83.4%と高い割合を示した。

県下最大の商業地大宮は、新幹線やJR、私鉄合わせて12路線が乗り入れる鉄道の要衝。15年にはJR上野東京ラインが開通、都心や湘南へのアクセスが容易になった。

近くの「さいたま新都心」には、横浜アリーナの2倍の収容力を持つ「さいたまスーパーアリーナ」、さいたま 赤十字病院、県立小児医療センターがあるのも、スポーツや興業、医療の面から評価を上げている。

ここで「さいたまクリテリアム」が毎年開かれるようになったのも、さいたま市の知名度を高めている。世界最高峰の自転車ロードレース「ツール・ド・フランス」のパリでのゴールインの競り合いを、その年のトップ選手を招いて再現するものだ。

浦和もJR3駅が乗り入れ、上野東京ラインのほか湘南新宿ラインも停車する。13年の駅の高架化で駅の東西の行き来が改善され、15年には駅ビルのアトレ浦和が開業、18年3月16日には浦和駅西口の駅ビルもオープンした。大宮、浦和とも鉄道の便利さに加え、都心へ約30分程度という立地の良さが加わり、「住みやすさ」を高めている。

JR東日本が整備した7階建て「JR浦和駅西口ビル」(写真)では、15年からアトレ浦和の北と南エリアが駅の南北高架下で先行営業しており、今回1~4階の商業施設「アトレ浦和ウエストエリア」の完成で、全国農業協同組合連合会(JA全農)が100%出資の「JA全農ミートフーズ」直営のトンカツ店などのレストラン、エステサロンなど21店がオープン、計52店舗となった。5~7階には東日本スポーツ運営のフィットネスクラブ「ジェクサー・フィットネス&スパ浦和」が入居した。

1階にはJ1浦和レッズのオフィシャルショップ「レッドボルテージ」もできる。

駅の東西連絡通路と中ノ島西口バスターミナルを結ぶ地下通路の整備は、さいたま市の事業で、長さ54m、幅4m。市はサッカーJIの浦和レッズと提携し、通路の愛称を「浦和サッカーストリート」と命名、壁面にタッチ式のデジタルパネルを設置、チーム情報のほか、観光、地域イベントなどの情報が見られる。

県との玄関口の浦和駅の再開発は、1981年の伊勢丹・コルソの営業開始からの課題だった。今度の駅ビルと地下通路の開業で、残る再開発事業は、西口の南高砂地区だけとなった。

 

 

 

 

 

 



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