久し振りに凍結した『夕日の滝』。
金時山 の東斜面より発する酒匂川の支流「内川」の上流部に掛かる滝であります。
一般的に滝のできる成因には、大きく分けて2つあります。
異なる2つの地質が接する場合 浸食され難い硬い地質と浸食され易い柔らかい地質が接した場合、柔らかい地質が一方的に削られてしまい、そこに滝ができます。
断層によって生じた崖が滝になる場合
所が、こちらの滝は両方の成因で出来上がった面白い滝なのです。
地殻変動で断層が動き、何と内川の下流が隆起し 上流が沈降したのです。
この滝付近の地層は海底 に溜まった足柄層群と呼ばれる軟らかい砂岩や泥岩であり、その上に箱根火山で最も古い約 40万年前の狩川溶岩グループの噴出物が覆っていました。
隆起した狩川溶岩は、長い期間を掛けて内川を流れる水流に削られ、柔らかい地層である足柄層群が顔を出し、火山噴出物に比べて浸食に弱いため著しく削られ、そこに夕日の滝が誕生しました。
夕日の滝付近には金時山もあり元気な金太郎が、この一帯を自分の庭のように動物たちと遊びまわったり、滝の水を産湯としたという伝説がある金太郎の生誕地であります。
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