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それはまた別のお話

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「アルジャーノンに花束を」 9/24 マチネ

2014-09-26 | 舞台
「アルジャーノンに花束を」9/24(水)マチネ 天王洲・銀河劇場 1階L列上手

【原作】ダニエル・キイス
【脚本/作詞/演出】荻田浩一
【出演】浦井健治 / 良知真次 / 森新吾 / 高木心平 / 桜乃彩音 / 秋山エリサ / 吉田萌美 / 宮川浩 / 安寿ミラ

(舞台演出のネタバレあります。初演は見ておりません)



本はあまり読まないのですが、原作の本は子供のころ読んでいました。
兄の本棚にあった早川書房版は、ビニールカバーに覆われていて確か二段組みだったような記憶が。
小学生だった私は、読むたびに涙を流し、結末がわかっていても何度も何度も読み返した。

というわけで、物語の概要は既に理解しておりましたが、
私が子供のころに読んでいたのは中篇小節版だったのね。その後原作者により長編小説が出ていることを後から知りました。
チケットは入手したものの「ミュージカルになるの?これが?」というのがまず引っかかってました。
原作ははチャーリーの「日記」で構成されているけれど、この舞台版のキモはネズミのアルジャーノンが出てくることですね。
おお、「モーツァルト!」のアマデなのね!と思っていたら、後半は主人公チャーリー自身になって台詞も吐く。

一幕からうるっとくるところが何度もありましたが、その分冷静に(?)観ることができたのはよかったかも。
結末がどうの、というよりも、母親との確執や父親を訪ねたときのエピソードが泣けた。
曲はそれほど「大曲」というものはなかったけど、らちくんのソロとか宮川さんの美声はよかったな。

そして、なんといっても浦井くんの魅力満載でした。
いろいろ技術的なことを駆使しているんだろうけれど、もうこの役は浦井くん以外考えられない…と思いました。
とにかく最初から最後まで出ずっぱりで、「ちょっと袖で水飲んできたら?」と心配になるぐらい。
後列からもはっきりわかる表情の変化。
初演は8年前ということですが、そのときもこれほどの完成度だったのでしょうか。

ラストの台詞はもちろん知っていたけれど、小学生のときに味わった寂寥感ではなくて
とても温かい気持ちになりました。
いい演出なんですね。

また何年かあとの再演を見てみたいです。

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