10分の作品を集めたオムニバス。
2本あるうちの1本、原題The Trumpet、DVDではredという方を観た。
短いオムニバスは集中力が続くので私向きかも。
いろいろな監督の味見が出来るし。
1 アキ・カウリスマキ「結婚は10分で決める」
なんだか寒々しい画面なんだけどやっていることは妙にとぼけている。
ケド大まじめ。アキ監督の作品は未見なのだけどちょっと好きかも。
2 ヴィクトル・エリセ「ライフライン」
モノクロの柔らかい質感と静謐感はさすがエリセ監督。
「ミツバチ・・」「エル・スール」を観たくなった。
赤ちゃんの名前を刺繍しているところが二度出てくるが、刺繍が進むに連れ
名前がはっきりわかるところが芸が細かくていいなあ。
3 ヴェルナー・ヘルツォーク「失われた一万年」
さすがにただ者じゃない。10ミニッツに対して一万年を当ててくるとは。
ドキュメンタリーなのだろう。未開部族が文明に触れて得たモノと失ったモノ。
たった10分なのに・・・
4 ジム・ジャームッシュ「女優のブレイクタイム」
ジャームッシュらしいブレイクタイムもの(そんな括りはないか^^;)
ロケ中の女優のトレーラーに出入りする小さなドラマたち。
とてもジャームッシュらしい~
5 ヴィム・ヴェンダース「トローナからの12マイル」
これは?
映像でもロックジェネレーションへのオマージュなの?
イージーライダーを観たくなっちゃった。
6 スパイク・リー「ゴアVSブッシュ」
スパイク・リーも観てないんだよな。カット割りのキビキビしたテンポでたたみかける大統領選の終盤の動勢。ブッシュが勝ってどうなったか。
7 チェン・カイコー「夢幻百花」
漢字だと陳凱歌?このひとのも観てない。
ちょっと中国4000年の夢幻という趣の映画。しかしおそらくは経済成長著しい上海の歪みに根ざしている。勘違いかもしれないけど。
次は「イデアの森」(GREEN)を観ます。
これにゴダールが入っていたら、それは欲張りです。
でもゴダール面白かったですよ。例の調子で。
間違いなく公開時に観に行ったと思います。
どっちも観たいけれど
でもでもこれを続けて観るのは…なんて躊躇してる間に
公開が終わってしまいました…。
カウリスマキとヘルツォークが特に見たいです。
二作に分かれてるんですけど、こっちの方が華々しいと思いました。チェン監督も入って、アジアも視野に入れてオムニバス作ってもらえるととても面白いなと思いました。
味見だけでもかなりのお得感ですね。
レンタルビデオに行ける身分になったらぜひ借りてきます!