おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(5月21日)は10:30~16:20に独立行政法人 国立病院機構 水戸医療センター附属桜の郷看護学校で79名の学生を対象に人間関係論①の集中講義をしてきました。
チームワークの良さを確認するため毎年やっている「人間椅子」の演習は、なかなかできませんでした。

そのことがかえって学生がチームワークを学ぶきっかけになりました。
小グループに分けて「どうすればうまくできるか?」を考えてもらいました。
結果は次のとおり成功。

79名でいっぺんにやるとなると圧巻です。
講義の最後は「勇気づけ」で締めました。
教科書は『自分を勇気づける技術』(同文館出版、1,400円+税)を使いました。
さて、「毒親」のオリジナル本の1つである『毒になる親』読み解くシリーズの3回目。
今回は、『毒になる親』の本を離れて私の知人のケースをご紹介します。
Sさんのお父さんは、大企業の部長。
出身大学は、ある有名国立大学、「旧帝大」の1つです。
父親としての威厳もあり、父親を尊敬するSさんは、塾もスポーツも父親の言いなりになり、父親に内心いつもびくびくしている自分がいました。
子ども時代は、それが好ましいことだと信じていました。
父親は「旧帝大以外は大学の名に値しない」という歪んだ価値観を持っていました。
教育系の大学を「旧師範学校」、国立大学の多くをを駅弁大学と呼び、私立大学の早稲田大学をもともとは「東京専門学校」、東京理科大学を「東京物理学校」、慶應義塾大学を「塾』」という時代錯誤もはなはだしい人物でした。
Sさんにも旧帝国大学を志願させ、滑り止めの私立大学への入学を頑として認めませんでした。
Sさんは、二浪の3回目の受験失敗、この年になってやっと父親は私立大学への入学を認めました。
その私立大学は、Sさんが現役で受かっていた大学でした。結果として、2年遅れで同じ大学に入ったことになるわけです。
しかも、2歳年下の妹には、帝国大学の呪いをかけていなかったので、彼女の望みの私立大学に同時期に入ったことを釈然としない思いで受け止めていました。
大学に入ると、勉学に対する意欲も急に失せ、家から出かけても授業に出ないようになってしまったのです。
Sさんの父親は、自身「神様」のような親であり、コントロールばかりする親のケースです。
<お目休めコーナー> 5月の花(20)
