アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ




(薬師寺金堂、2007年7月撮影)

サラリーマンを35歳で退職後の2年間、不登校や家庭内暴力、非行の子どもたちと関わる塾にいたとき(ヒューマン・ギルドを設立する以前)、薬師寺管主だった高田好胤師の追っかけのようなことをしていました。

薬師寺には、五反田に東京別院があって、月に1度は管主自ら説法をするのでした。

お写経も10数本して、薬師寺に納経しています。
高田好胤師の著書も10数冊読み、2冊にはサインもいただいております。


当時は、私の修養の時代だったのでしょう。

ところで、高田好胤師の説法で思い出深いものの1つが「無財の七施」という教えでした。

高田好胤師の『心』(徳間書店)によれば、無財の七施というのは、次の7つの布施(施しの心)です。

①捨身施(身施、しゃしんせ)
②心慮施(心施、しんりょせ)
③和顔施(わげんせ)
④慈眼施(じげんせ)
⑤愛語施(あいごせ)
⑥房舎施(ぼうしゃせ)
⑦床座施(しょうざせ)

それぞれについてもっとわかりやすく書きましょうか。

①捨身施・・・・・自分の身をもって、体を使って人のために施すこと
②心慮施・・・・・他人のために心を配る、そして共に喜び、共に悲しんで、その人の幸せを願う施し
③和顔施・・・・・いつも和やかな顔をして人に接する施し
④慈眼施・・・・・慈しみのなまこですべてを見る施し
⑤愛語施・・・・・他人の心を知って、和やかな、喜びを感じるような言葉で話しかける施し
⑥房舎施・・・・・にわかに雨が降ってきたときなど、雨に濡れる人をそっと傘に入れるような施し
⑦床座施・・・・・そっと席を譲るような施し

こうしてみると、お金がなくてもできる「無財の七施」は、そのいくつかをどんな人でもできることがわかります。


◎これから山口への出張です。明日は、企業の研修の3日目(最終日)です。「勇気づけ」がテーマです。

 



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