おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。
風邪を引いてしまって、日曜日の夜の9時からずっと床に伏せていて、月曜日は、近くの医者に行っただけで、会社も休みました。
32時間ほど、パソコンにも接しませんでした。
床に伏せているときに読んだのが、以前も紹介の「泣かせ上手」森 浩美の『こちらの事情』です。
「泣かせ上手」の森 浩美のことは、1月19日の「『家族の言い訳』を読む」で紹介しましたが、前作の『家族の言い訳』が「泣かせ系」だとすると、『こちらの事情』は「ほのぼの系」の作品で、私の好みからすると、前作の方に軍配を上げます。
森 浩美は、「あとがき」に次のように書いています。
『こちらの事情』は、前作『家族の言い訳』の続編のつもりで書いた。それぞれ短編集なので、続編や下巻とは言わないだろうが、僕の中ではそういう位置づけになっている。
前作同様、どの物語にも最後には“光”を残した。“救い”と言い換えてもいい。
不幸そうな物語の最後に“光”や“救い”を残すのが森 浩美の得意技のようです。