おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
今日(3月1日)から3月。
卒業式のシーズンです。


この時期になると思い出す話があります。
私の出身大学の学部の卒業式で当時の学部長(マーケティングの日本への導入者の宇野政男教授)の卒業生へのはなむけのことばが忘れられません。

学部長はこんなことを言っていました。
「英語で卒業を graduation(グラデュエーション) か commencement(コメンスメント)と呼ぶ。これは『終わり』を意味しない。
graduationは、grade(ランク、レベル)が一段上がること、commencement は『始まり』を意味する。
学びに卒業はない。
折節にランクがアップしたり、新たな気持ちで始めなければならないことがあるだけだ。
諸君、どうか自分のランクを一段上げて社会に出たことを契機に新しいことを始めてほしい」
私は最近、このことばを何人かの人に贈っています。
自分の過去が清算できない人、現在のどろどろした状態を抜け出られない人、明日に向けて羽ばたきたいのに羽ばたけない人に46年前に聞いた話をしています。
終わりにしなくてもいいのです。
そこから学んだことは決して無駄ではないと受け止め、ランクを上げること(graduation)、そして何かを始めること(commencement)であなたのこだわり続けて来たことに終止符を打てるのかもしれません。
学びに卒業はない。
<お目休めコーナー>3月の花(1)
