野党党首根性の菅直人首相の下で、「イラ菅状態」に陥っている国民は「最大の不幸」

2010年07月10日 15時19分55秒 | 政治
◆「日本には、偉大な政治家はいないのか」と参院選挙の投開票日(7月7日)を控えて、短命政権を嘆いている人が少なくない。私は9日、東京・上野公園の文化会館会議室で開かれた国家と世界百年の計を推進する「竹の会」(大野正会長=元東京都立高校校長、河合喜久男最高顧問=元毎日新聞取締役)の月例会に講師として招かれ、「民主党政変 政界大再編~小沢一郎の大逆襲」(ごま書房新社刊の拙著と同名)との演題でお話をしてきた。
 「竹の会」は昭和56年に経団連の土光敏夫会長が自ら旗振りをして、併せて行動に踏み出して設立されたという。社会的・国際的に信頼される人材育成と会員相互の親睦を図ることを目的としている。初代会長・竹俣高敏(株式会社トキコ相談役)、二代会長・安藤富三(安藤コンサルタント)、三代会長・宮沢二郎(トッパンムーア会長)、四代会長・松代格三(元特許庁)、五代会長・河合喜久男(元毎日新聞取締役)の各氏が務めている。また、外交官の法眼晋作、元関東軍参謀の瀬島龍三、三井不動産社長の江戸英雄、ブリヂストンの石井公一郎、元衆院議員の岩国哲人ら各氏が講演している。
◆講演の後、出席者のなかから、「日本には、偉大な政治家はいないのか」との質問があり、
私は、「残念ながら、いません」とキッパリ応えた。その理由は「宰相の資質も能力もないのに、欲望だけで宰相になっているから」である。日本国民の最大の不幸は、日本には中曽根康弘首相を最後に大型の政治家が一人も育っていないところにある。また国民が大型政治家を育ててこなかったのも大きな理由の一つである。大型政治家の養成機関として期待された「松下政経塾」は、パナソニックの社員のようなどこから切っても同じ、金太郎飴のような小型の政治家しか輩出できていない。おそらくは、今世紀いっぱいは、絶望的な状況が続くであろう。
◆ともかく、菅首相が最大の不出来なのは、宰相の地位にありながら、依然として「野党党首」の域を出ていない。失言がよほど、怖いらしく、番記者を極力遠ざけようとしているのは、いただけない。最低の宰相である。イライラのイラ菅に戻っているのは、国民の精神衛生上、最悪の事態である。子供の精神状態が、親のそれに影響されることがよくあるように、いまの日本国民は、落ち着きがなく「イラ菅状態」なのである。国家最高権力者は、泰然自若としていなくてはならない。この意味で、菅首相は、「浩然の気」が少しも感じられず、国内に精神不安を撒き散らしている。これで「合格点」とはおこがましい。「空き缶」が軽いのは当然だから、「空き菅」が軽いのは仕方がないにしても、「君主、重からざれば威なし」(孔子)という言葉があるように、いつまでもアジテーターのままでは、国民が最大の不幸を背負うことになる。
◆もはや政治家には、大きな期待を寄せられないとすれば、国民一人一人が国家と世界百年の計を推進して行くしかない。「竹の会」は、志のある人は、だれでも参加できるそうである。「竹の会」事務局(小出哲也事務局長)の連絡先は、東京都杉並区高円寺南5-18-12 電話03(3312)7386 FAX03(5378)7150
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