菅直人首相は、消費税アップへの足がかりをつけようと企んだ財務官僚の使い捨ての道具にされた

2010年07月03日 16時52分52秒 | 政治
◆菅直人首相が、市民運動家・アジテーターの弱点を曝け出し、とてもではないけれど、「宰相の風格」が感じられない。庶民宰相どころか、庶民性のカケラもなく、マスコミはもとより一般市民からも遠い存在で、「社会主義国の独裁的権力者」とまで揶揄され始めている。
◆唐突な消費税アップ宣言、番記者の排除、党首討論の忌避、小沢一郎派の排斥、攻撃されれば直ぐに怒る、イラつく、逆攻撃する、その果てに発言がブレまくる・・・数え上げればキリがない。
◆菅首相がいち早く気づかねばならなかったのは、財務官僚たちの陰湿な陰謀であった。現職の首相が「東大法学部―財務官僚(旧大蔵官僚)―衆院議員―派閥領袖―首相」というように絵に描いたような超エリートコースを歩んできた人物の場合、決して経歴にキズがつくようなことは仕向けないものなのである。
消費税について発言して政治生命を失った首相を思い出せば、このことは明白である。大平正芳首相は、東京商科大学(現・一橋大学)出身で、大蔵省に入り、最初に赴任した外国は、モンゴル(福田赳夫首相は英国ロンドン)だった。出だしのところから、はっきりと差別する。竹下登首相(蔵相)は早稲田大学、橋本龍太郎首相(蔵相)は慶応大学出身だった。みんな消費税を吹き込まれて口にして失脚している。ちなみに、財務相(蔵相)が、に就任してきた政治家が、「東大法学部―財務官僚(旧大蔵官僚)―衆院議員―派閥領袖―首相」でなければ、秘書官には、見かけはキャリア官僚であっても、それに見合った三流、四流の官僚
を配置する。大平首相と同様に一橋大学出身の渡辺美智雄蔵相には新井将敬(後に退官して衆院議員)を付けた。親は在日朝鮮人だった。
◆菅首相は、東京工業大学理工学部応用物理学科卒である。財務相在任中、洗脳し、首相就任をチャンスに消費税アップを口走らせるのに成功したのである。これを企んだ財務官僚の使い捨ての道具にされたとも言える。財務官僚にとって、とりあえずは、消費税アップへの足がかりをつけることができ、大成功である。これが元で菅首相が失脚しようとしまいと、どうでもよいのである。
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