◆「福田政権では総選挙は戦えない」と自民党の福田首相と同い年の山崎拓元副総理や麻生太郎前幹事長ら「中二階」(60歳から70歳まで)と称されている面々が、このところ「福田首相降ろし」を思わせる動きを活発化させている。山崎氏は、超党派の国会議員を率いて韓国の李明博大統領を就任直前に訪問し、存在感を示し、「政界再編」に向けて主導権を握る姿勢を示した。続いて、衆議院の解散時期について「与党が三分の二を維持できそうもないのに急いで解散するバカはいない。任期満了選挙だ」などと発言し、支持率低下の福田康夫首相に代わって登板の意欲を発散。盟友の加藤紘一元幹事長が「YKKは終わった」と宣言したのに応えて、福田政権を支えている小泉元首相と一線を画し、反主流派に徹し「内閣打倒も辞さない」構えだ。
「中二階」代表格の麻生氏は、著書を発刊して、「経済・景気政策のことはこの麻生にお任せを」とアピールし、「次期首相就任」への色気をプンプン匂わせている。谷垣禎一政務調査会長は、古賀誠選対委員長と合流、「中宏池会」の代表世話人に就任し、「政権取り間近」とハッスル。解散・総選挙前に、自民党総裁選挙に突入しそうな形勢だ。
◆「福田首相はいまや、高崎のダルマと同じだ」と自民党内で揶揄されている。小泉元首相・安倍前首相の二代にわたり継続されてきた「構造改革路線」が事実上、デッドロックに乗り上げているからだ。安倍前首相が、小泉元首相がやり残した「改革の本丸」とも言うべき「官僚制度の改革」(事務次官人事権の内閣官房へ移行、局長以上の政治任用、天下り禁止・高級官僚版「ハローワーク」新設、政治家と官僚の接触禁止など)に積極的に着手したところ、これを嫌がる各省庁の官僚群から猛烈に抵抗、サボタージュされ、政策遂行が立ち往生してしまい、その果てに退陣に追い込まれた。福田首相は、「前車の轍を踏む」のを恐れて、改革に消極姿勢を示せば、「決断力がない」と批判を浴びせられ、その結果、内閣支持率は、急落の一途を歩み続ける悪循環。手も足も出ないまさに「高崎のダルマ状態」。自民党内では、「ダルマのまま死に体にとなり、退陣を迫られていくのか」と危惧する声が高まっている。

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「中二階」代表格の麻生氏は、著書を発刊して、「経済・景気政策のことはこの麻生にお任せを」とアピールし、「次期首相就任」への色気をプンプン匂わせている。谷垣禎一政務調査会長は、古賀誠選対委員長と合流、「中宏池会」の代表世話人に就任し、「政権取り間近」とハッスル。解散・総選挙前に、自民党総裁選挙に突入しそうな形勢だ。
◆「福田首相はいまや、高崎のダルマと同じだ」と自民党内で揶揄されている。小泉元首相・安倍前首相の二代にわたり継続されてきた「構造改革路線」が事実上、デッドロックに乗り上げているからだ。安倍前首相が、小泉元首相がやり残した「改革の本丸」とも言うべき「官僚制度の改革」(事務次官人事権の内閣官房へ移行、局長以上の政治任用、天下り禁止・高級官僚版「ハローワーク」新設、政治家と官僚の接触禁止など)に積極的に着手したところ、これを嫌がる各省庁の官僚群から猛烈に抵抗、サボタージュされ、政策遂行が立ち往生してしまい、その果てに退陣に追い込まれた。福田首相は、「前車の轍を踏む」のを恐れて、改革に消極姿勢を示せば、「決断力がない」と批判を浴びせられ、その結果、内閣支持率は、急落の一途を歩み続ける悪循環。手も足も出ないまさに「高崎のダルマ状態」。自民党内では、「ダルマのまま死に体にとなり、退陣を迫られていくのか」と危惧する声が高まっている。

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