改訂しました。
果 カ・はたす・はてる・はて 木部
解字 甲骨文字は木の上にまるい果実がたくさん(三つ)実ったさま、金文はまるい果実をひとつにして田のなかに中身をあらわす点をいれている。篆文は果実が田に簡略化され、その形が続いて現代字の果になった。果物(くだもの)の意味を表わす。また、花が咲き終わって実が成長し、その結果として果実が収穫されるので、はたす・なしとげる意になる。
意味 (1)くだもの(果物)。木の実。「果実カジツ」 (2)できばえ。しあがり。「成果セイカ」「効果コウカ」 (3)はたす(果たす)。とげる。「結果ケッカ」 (4)思い切りがよい。「果断カダン」「果敢カカン」(思い切りよく大胆に行う) (5)はたして(果たして)。①思っていたように。②本当に。その言のとおりに。 (6)[国]はてる(果てる)。終わる。
イメージ
「くだもの」(果・菓)
「まるい実」(踝・夥・顆・裹)
「形声字」(裸・課)
音の変化 カ:果・菓・踝・夥・顆・裹・課 ラ:裸
くだもの
菓 カ・くだもの 艸部
解字 「艸(くさ)+果(くだもの)」の会意形声。果が果物以外の意味でも使われるようになったので艸をつけて元の意味を表したのが本来の意。また、果物を加工してできた菓子の意味となり、さらに日本ではデンプンに砂糖を加えて加工した「御菓子」もいう。
意味 (1)[本来の意味]くだもの(菓)。木の実。「水菓子みずがし」(果物) (2)かし(菓子)。常食のほかに食べる嗜好品。間食用の食品。「茶菓チャカ」「銘菓メイカ」「和菓子ワガシ」「洋菓子ヨウガシ」
まるい実
踝 カ・くるぶし 足部
解字 「足+果(まるい実)」の会意形声。足のまるい実のように出たところ。くるぶし。
意味 (1)くるぶし(踝)。足くびの両側にまるく突き出た部分。「踝脛カケイ」(くるぶしとすね) (2)かかと。くびす。はだし。「踝跣カセン」(すあし)
夥 カ・おびただしい 夕部
解字 「多(おおい)+果(まるい実)」の会意形声。まるい実がたくさんあること。
意味 (1)おびただしい(夥しい)。「夥多カタ」(非常に多い)「夥人カジン」(おびただしい人) (2)くみ。なかま。「夥盗カトウ」(盗賊仲間)「夥党カトウ」(盗賊や謀叛人のなかま)
顆 カ・つぶ 頁部
解字 「頁(あたま)+果(まるい実)」の会意形声。頭のようにまるい実の意。頭かずを数える語として用いられたと思われるが、小さい実の連想から、小さな丸いつぶの意で使われる。
意味 (1)つぶ(顆)。「顆粒カリュウ」(小さなつぶ)「顆顆カカ」(一つぶ一つぶ) (2)つぶ状のものを数える語。「三顆サンカ」(三つぶ)
裹 カ・つつむ 衣部
解字 「衣(=ふくろ)+果(まるい実・木の実)」の会意形声。衣は布でつくられたものであるから袋の意としても用いられる。裹は木の実をふくろにつつむこと。衣は上下に分かれている。果の下部がハになるのは異体字。
意味 つつむ(裹む)。つつみ。「一裹イッカ」(ひとつつみ)「薬裹ヤクカ」(薬袋)「裹頭カトウ」(①頭髪を布で包む。②男子の成人の儀式)「裹蒸カジョウ」(つつんで蒸す。笹の葉などにもち米をつつみ蒸してつくる、ちまきをいう)
形声字
裸 ラ・はだか 衤部
解字 「衤(衣)+果(ラ)」の形声。ラはこの字は同音の臝ラ(はだか)に通じ、衣を脱いではだかになること。はだぬぐ意。
意味 (1)はだか(裸)。むきだしの。「裸体ラタイ」「裸眼ラガン」(メガネなどを掛けない状態の目) (2)隠しことがない。「赤裸々セキララ」
課 カ 言部
解字 「言(ことば)+果(カ)」の形声。カは科カ(区分)に通じ、区分や、区分けして言葉などで割り当てることをいう。
意味 (1)事務分担の区分。「庶務課ショムカ」「課長カチョウ」 (2)わりあてる。わりあて。「課役カエキ」「課税カゼイ」「課程カテイ」(ある期間にわりあてる学業や作業の内容や順序)「課目カモク」(課せられた項目。学校で学ぶ個々の学科) (3)ためす。こころみる。「課試カシ」(課も試も、ためす意。ためすこと)
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
果 カ・はたす・はてる・はて 木部
解字 甲骨文字は木の上にまるい果実がたくさん(三つ)実ったさま、金文はまるい果実をひとつにして田のなかに中身をあらわす点をいれている。篆文は果実が田に簡略化され、その形が続いて現代字の果になった。果物(くだもの)の意味を表わす。また、花が咲き終わって実が成長し、その結果として果実が収穫されるので、はたす・なしとげる意になる。
意味 (1)くだもの(果物)。木の実。「果実カジツ」 (2)できばえ。しあがり。「成果セイカ」「効果コウカ」 (3)はたす(果たす)。とげる。「結果ケッカ」 (4)思い切りがよい。「果断カダン」「果敢カカン」(思い切りよく大胆に行う) (5)はたして(果たして)。①思っていたように。②本当に。その言のとおりに。 (6)[国]はてる(果てる)。終わる。
イメージ
「くだもの」(果・菓)
「まるい実」(踝・夥・顆・裹)
「形声字」(裸・課)
音の変化 カ:果・菓・踝・夥・顆・裹・課 ラ:裸
くだもの
菓 カ・くだもの 艸部
解字 「艸(くさ)+果(くだもの)」の会意形声。果が果物以外の意味でも使われるようになったので艸をつけて元の意味を表したのが本来の意。また、果物を加工してできた菓子の意味となり、さらに日本ではデンプンに砂糖を加えて加工した「御菓子」もいう。
意味 (1)[本来の意味]くだもの(菓)。木の実。「水菓子みずがし」(果物) (2)かし(菓子)。常食のほかに食べる嗜好品。間食用の食品。「茶菓チャカ」「銘菓メイカ」「和菓子ワガシ」「洋菓子ヨウガシ」
まるい実
踝 カ・くるぶし 足部
解字 「足+果(まるい実)」の会意形声。足のまるい実のように出たところ。くるぶし。
意味 (1)くるぶし(踝)。足くびの両側にまるく突き出た部分。「踝脛カケイ」(くるぶしとすね) (2)かかと。くびす。はだし。「踝跣カセン」(すあし)
夥 カ・おびただしい 夕部
解字 「多(おおい)+果(まるい実)」の会意形声。まるい実がたくさんあること。
意味 (1)おびただしい(夥しい)。「夥多カタ」(非常に多い)「夥人カジン」(おびただしい人) (2)くみ。なかま。「夥盗カトウ」(盗賊仲間)「夥党カトウ」(盗賊や謀叛人のなかま)
顆 カ・つぶ 頁部
解字 「頁(あたま)+果(まるい実)」の会意形声。頭のようにまるい実の意。頭かずを数える語として用いられたと思われるが、小さい実の連想から、小さな丸いつぶの意で使われる。
意味 (1)つぶ(顆)。「顆粒カリュウ」(小さなつぶ)「顆顆カカ」(一つぶ一つぶ) (2)つぶ状のものを数える語。「三顆サンカ」(三つぶ)
裹 カ・つつむ 衣部
解字 「衣(=ふくろ)+果(まるい実・木の実)」の会意形声。衣は布でつくられたものであるから袋の意としても用いられる。裹は木の実をふくろにつつむこと。衣は上下に分かれている。果の下部がハになるのは異体字。
意味 つつむ(裹む)。つつみ。「一裹イッカ」(ひとつつみ)「薬裹ヤクカ」(薬袋)「裹頭カトウ」(①頭髪を布で包む。②男子の成人の儀式)「裹蒸カジョウ」(つつんで蒸す。笹の葉などにもち米をつつみ蒸してつくる、ちまきをいう)
形声字
裸 ラ・はだか 衤部
解字 「衤(衣)+果(ラ)」の形声。ラはこの字は同音の臝ラ(はだか)に通じ、衣を脱いではだかになること。はだぬぐ意。
意味 (1)はだか(裸)。むきだしの。「裸体ラタイ」「裸眼ラガン」(メガネなどを掛けない状態の目) (2)隠しことがない。「赤裸々セキララ」
課 カ 言部
解字 「言(ことば)+果(カ)」の形声。カは科カ(区分)に通じ、区分や、区分けして言葉などで割り当てることをいう。
意味 (1)事務分担の区分。「庶務課ショムカ」「課長カチョウ」 (2)わりあてる。わりあて。「課役カエキ」「課税カゼイ」「課程カテイ」(ある期間にわりあてる学業や作業の内容や順序)「課目カモク」(課せられた項目。学校で学ぶ個々の学科) (3)ためす。こころみる。「課試カシ」(課も試も、ためす意。ためすこと)
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます