阮ゲンを追加しました。
元 ゲン・ガン・もと 儿部
解字 甲骨文字第一字は、人の側身形の上部に横線を引いて、人の頭を指した指示文字。第二字は、その上にさらに-印(あたま)を描いて頭であることを強調した字。金文以降、第二字がもとになって現代字にいたっている。人のまるい頭の意。頭部は人間のもと(元)になるところの意。また。上の端にあるので、転じて先端・はじめの意となる。元を音符に含む字は、「あたま」「まるい」イメージを持つ。
意味 (1)もと(元)。根本。「元金ガンキン」「元素ゲンソ」「元気ゲンキ」(①根本の気。②気力。威勢がいい) (2)はじめ(元め)。はじまり。「元祖ガンソ」「元日ガンジツ」 (3)あたま。くび。おさ。「元首ゲンシュ」(元も首も、あたまの意。二つあわせて国の長として国を代表する人)「元凶ゲンキョウ」(悪者のかしら) (4)年号。「元号ゲンゴウ」「改元カイゲン」
イメージ
「もと・あたま」(元・冠)
「まるい」(頑・玩・翫)
「形声字」(阮)
「派生字」(兀)
音の変化 ゲン:元・阮 カン:冠 ガン:頑・玩・翫 コツ:兀
あたま
冠 カン・かんむり 冖部わかんむり
解字 「冖(かぶる)+元(あたま)+寸(て)」 の会意形声。あたまに手でかぶせるもの。
意味 (1)かんむり(冠)。頭にかぶるものの総称。 (2)成人のしるしとして冠をつける。「冠者カンジャ」(元服して冠をつけた男子。若者)「弱冠ジャッカン」(男子二十歳の異称。②年の若いこと)「冠婚葬祭カンコンソウサイ」(①元服・結婚・葬式・祖先の祭りの、四つの重要な儀式) (3)かむる(冠る)。かぶる。「冠水カンスイ」「冠雪カンセツ」 (4)もっともすぐれている。「栄冠エイカン」
まるい
頑 ガン・かたくな 頁部
解字 「頁(あたま)+元(まるい)」の会意形声。まるい頭の意。また、発音のガンは丸ガン(弾きだま。まるくかたいたま)に通じ、かたい頭、かたくなの意で使われる。また、かたい意から、がんじょうな意ともなる。
意味 (1)かたくな(頑な)。「頑固ガンコ」「頑迷ガンメイ」(かたくなで正しい判断ができない) (2)がんじょうな。「頑健ガンケン」「頑強ガンキョウ」 (3)「頑張(がんば)る」(我を張るの当て字。①我意を張りとおす。②忍耐して努力する。)
玩 ガン・もてあそぶ 玉部
解字 「王(玉)+元(まるい)」 の会意形声。まるい玉。転じて、まるい玉をもてあそんで遊ぶこと。
意味 (1)もてあそぶ(玩ぶ)。めでる。なぐさみものにする。「玩具ガング」「玩弄ガンロウ」(玩も弄も、もてあそぶ意) (2)深く味わう。「玩味ガンミ」「玩読ガンドク」
翫 ガン・もてあそぶ 羽部
解字 「習(くりかえす)+元(=玩。丸い玉をもてあそぶ)」の会意形声。まるい玉を、くりかえしもてあそぶこと。
意味 (1)もてあそぶ(翫ぶ)。(=玩)。なぶる。「翫弄ガンロウ」 (2)深く味わう。めでる。「翫味ガンミ」(よく味わう)「翫賞ガンショウ」(美術・文学などを味わい楽しむ)
形声字
阮 ゲン・ゴン 阝部こざと
読売新聞2021.8.28朝刊
解字 「阝(おか)+元(ゲン)」の形成。ゲンという名の丘。地名・国名および姓を表す字。
意味 (1)周代の国名。今の甘粛カンシュク省涇川ケイセン県付近にあった国。 (2)姓のひとつ。「阮咸ゲンカン」(晋代の文人。竹林の七賢の一人。音楽によく通じた) (3)楽器の名。「阮咸ゲンカン」(琵琶に似た弦楽器。阮咸が発明したとされる。正倉院に伝わる螺鈿ラデン紫檀シタン阮咸は正倉院を代表する宝物の一つ)
派生字
兀 ゴツ・コツ 儿部
解字 甲骨文は元の第一字と同じで、人の頭部を強調したかたち。金文は頭部をまるい形にした。篆文第一字は一の下に人をつけた形。第二字は一の下に儿をつけた形で、これが現在に続いている。意味は、当初の人の頭から、①頭がはげる・頭をそる・頭髪を切る。②頭頂の意から、高くて上が平らな地形・山など高くそびえるさま。人が動かぬさま。などの意になる。発音はゴツだが、慣用音のコツが広く使われる。
意味 (1)頭がはげる。頭を剃る。「兀首コツシュ」(はげ頭) (2)山などの高くそびえる。「突兀トッコツ」(①山や岩がそびえる。②他に抜きんでて高い) (3)人がうごかないさま。「兀然コツゼン」(①うごかぬさま。②知覚のはたらかないさま)「兀坐コツザ」(ひとり端然とすわる) (4)一心不乱に努力する。「兀兀コツコツ」(ひとり困苦して勉めるさま)
<紫色は常用漢字>
<関連音符>
完 カン 宀部
解字 「宀(廟)+元(あたま)」 の会意形声。戦争から元(あたま)を全うして帰ったことを祖先の霊を祭る廟に報告すること[字統]。無事(まったし)に帰り、任務をやりとげ、任務が終了する意となる。
意味 (1)まったし。欠けめがない。「完全カンゼン」(2)まっとうする。やりとげる。「完遂カンスイ」 (3)おわる。「完成カンセイ」「完結カンケツ」
イメージ 「欠けめない」 (完・院・浣・寇) 「同音代替」 (莞)
音の変化 カン:完・浣・莞 イン:院 コウ:寇
音符「完カン」へ
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
元 ゲン・ガン・もと 儿部
解字 甲骨文字第一字は、人の側身形の上部に横線を引いて、人の頭を指した指示文字。第二字は、その上にさらに-印(あたま)を描いて頭であることを強調した字。金文以降、第二字がもとになって現代字にいたっている。人のまるい頭の意。頭部は人間のもと(元)になるところの意。また。上の端にあるので、転じて先端・はじめの意となる。元を音符に含む字は、「あたま」「まるい」イメージを持つ。
意味 (1)もと(元)。根本。「元金ガンキン」「元素ゲンソ」「元気ゲンキ」(①根本の気。②気力。威勢がいい) (2)はじめ(元め)。はじまり。「元祖ガンソ」「元日ガンジツ」 (3)あたま。くび。おさ。「元首ゲンシュ」(元も首も、あたまの意。二つあわせて国の長として国を代表する人)「元凶ゲンキョウ」(悪者のかしら) (4)年号。「元号ゲンゴウ」「改元カイゲン」
イメージ
「もと・あたま」(元・冠)
「まるい」(頑・玩・翫)
「形声字」(阮)
「派生字」(兀)
音の変化 ゲン:元・阮 カン:冠 ガン:頑・玩・翫 コツ:兀
あたま
冠 カン・かんむり 冖部わかんむり
解字 「冖(かぶる)+元(あたま)+寸(て)」 の会意形声。あたまに手でかぶせるもの。
意味 (1)かんむり(冠)。頭にかぶるものの総称。 (2)成人のしるしとして冠をつける。「冠者カンジャ」(元服して冠をつけた男子。若者)「弱冠ジャッカン」(男子二十歳の異称。②年の若いこと)「冠婚葬祭カンコンソウサイ」(①元服・結婚・葬式・祖先の祭りの、四つの重要な儀式) (3)かむる(冠る)。かぶる。「冠水カンスイ」「冠雪カンセツ」 (4)もっともすぐれている。「栄冠エイカン」
まるい
頑 ガン・かたくな 頁部
解字 「頁(あたま)+元(まるい)」の会意形声。まるい頭の意。また、発音のガンは丸ガン(弾きだま。まるくかたいたま)に通じ、かたい頭、かたくなの意で使われる。また、かたい意から、がんじょうな意ともなる。
意味 (1)かたくな(頑な)。「頑固ガンコ」「頑迷ガンメイ」(かたくなで正しい判断ができない) (2)がんじょうな。「頑健ガンケン」「頑強ガンキョウ」 (3)「頑張(がんば)る」(我を張るの当て字。①我意を張りとおす。②忍耐して努力する。)
玩 ガン・もてあそぶ 玉部
解字 「王(玉)+元(まるい)」 の会意形声。まるい玉。転じて、まるい玉をもてあそんで遊ぶこと。
意味 (1)もてあそぶ(玩ぶ)。めでる。なぐさみものにする。「玩具ガング」「玩弄ガンロウ」(玩も弄も、もてあそぶ意) (2)深く味わう。「玩味ガンミ」「玩読ガンドク」
翫 ガン・もてあそぶ 羽部
解字 「習(くりかえす)+元(=玩。丸い玉をもてあそぶ)」の会意形声。まるい玉を、くりかえしもてあそぶこと。
意味 (1)もてあそぶ(翫ぶ)。(=玩)。なぶる。「翫弄ガンロウ」 (2)深く味わう。めでる。「翫味ガンミ」(よく味わう)「翫賞ガンショウ」(美術・文学などを味わい楽しむ)
形声字
阮 ゲン・ゴン 阝部こざと
読売新聞2021.8.28朝刊
解字 「阝(おか)+元(ゲン)」の形成。ゲンという名の丘。地名・国名および姓を表す字。
意味 (1)周代の国名。今の甘粛カンシュク省涇川ケイセン県付近にあった国。 (2)姓のひとつ。「阮咸ゲンカン」(晋代の文人。竹林の七賢の一人。音楽によく通じた) (3)楽器の名。「阮咸ゲンカン」(琵琶に似た弦楽器。阮咸が発明したとされる。正倉院に伝わる螺鈿ラデン紫檀シタン阮咸は正倉院を代表する宝物の一つ)
派生字
兀 ゴツ・コツ 儿部
解字 甲骨文は元の第一字と同じで、人の頭部を強調したかたち。金文は頭部をまるい形にした。篆文第一字は一の下に人をつけた形。第二字は一の下に儿をつけた形で、これが現在に続いている。意味は、当初の人の頭から、①頭がはげる・頭をそる・頭髪を切る。②頭頂の意から、高くて上が平らな地形・山など高くそびえるさま。人が動かぬさま。などの意になる。発音はゴツだが、慣用音のコツが広く使われる。
意味 (1)頭がはげる。頭を剃る。「兀首コツシュ」(はげ頭) (2)山などの高くそびえる。「突兀トッコツ」(①山や岩がそびえる。②他に抜きんでて高い) (3)人がうごかないさま。「兀然コツゼン」(①うごかぬさま。②知覚のはたらかないさま)「兀坐コツザ」(ひとり端然とすわる) (4)一心不乱に努力する。「兀兀コツコツ」(ひとり困苦して勉めるさま)
<紫色は常用漢字>
<関連音符>
完 カン 宀部
解字 「宀(廟)+元(あたま)」 の会意形声。戦争から元(あたま)を全うして帰ったことを祖先の霊を祭る廟に報告すること[字統]。無事(まったし)に帰り、任務をやりとげ、任務が終了する意となる。
意味 (1)まったし。欠けめがない。「完全カンゼン」(2)まっとうする。やりとげる。「完遂カンスイ」 (3)おわる。「完成カンセイ」「完結カンケツ」
イメージ 「欠けめない」 (完・院・浣・寇) 「同音代替」 (莞)
音の変化 カン:完・浣・莞 イン:院 コウ:寇
音符「完カン」へ
バックナンバーの検索方法
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