80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

コキ5500を組んでみよう(前編)

2023-07-20 15:05:46 | 貨車
“罪庫”とはよく言ったもので・・・。笑 昭和の貨物列車用にチマチマと買い貯めた面々です。
中にはインレタ貼るだけじゃん!みたいなのも含まれていますが、いずれにせよ手付かずなのは間違いない。


あまり溜めると精神衛生上よくありませんので作っていきましょう。

前の写真の右上に置いてある、パンケーキコンテナ(甲府モデル)のコキ5500初期型のペーパーキットを組み立てます。その下に見える「V19コンテナ」は「V11コンテナ」(5個積み規格の通風コンテナ)の間違いなのですが、それを乗せるために最近買ったものです。

コキ5500は以前にKATOのコキ10000を改造して4両ほど作りかけたものがあって、共用すればいいやぐらいの軽い気持ちでいたのですが、コンテナ4個積みに改造された晩年タイプ(27000番台)であったことに今さらながら気づき、追加増備することにしました。



キットはメインフレームなどが含まれる厚紙(写真)と薄紙の2枚セットでレーザーカット済み。説明書と簡単な組立図がついているので、それを横目で見ながら組み立てていきます。スクラッチを長くやっているとどうしても“ひと様の設計”というのがスッと入って来ず、手が止まりがちですが、この製品は部品点数も少なく、設計者の意図を理解するのにそれほど時間はかかりませんでした。



ということで早くも形が出来上がってきました。木工用ボンドをメインに使い、部分的に瞬着を併用する形で組んでいます。



ペーパー製ですが内部の補強もしっかりしていて、ブラス製コンテナを5個積んでも大丈夫そうです。



全体的にパーツどうしの“合い”は良好ですが、メインフレームに付くスティフナー(補剛材)は僅かに長めのように感じました。床板兼上部フランジと下部フランジは薄紙を使っているため、無理に押し込むとこれらが波打ってしまいます。



そこで、パーツの両端をこのぐらいカットすることで無理なく差し込むことができました。も~老眼との戦い、、



デッキ手すりもレーザーカッティング技術の結晶のようなパーツが付属しています。さすがにコレは・・・と思いましたが、さりとて真鍮線でさらりと組み立てる腕もないのでこれを使うことにしました。薄紙2枚重ねですが割と簡単・きれいに合わさってくれました。瞬着をガンガン浸み込ませてあるので実態は「シアノアクリレート」製品です。笑



台車とカプラーを仮止めしてみます。台車はエンドウのTR63を無加工で使用し、スペーサーはプラキット(確かアクラスの80系のはず)の余りパーツの中から高さが合うものを探してエンドウのT車用センターピンで固定しました。カプラーはIMONのNo.205が長期欠品中なのでケーディーのNo.5を取り付けています。



台車とカプラーの取付用に予めM2ナットを床板に埋め込むよう指示されていますが、ここはぜひ薄型を使うべきでしょう。私は買いに行く手間をケチって手持ちのものを使ったため見事にこうなりました。。最低限、コンテナで隠せないデッキ側のカプラー取付用ナットだけでも薄型にすべきと思います。



補剛材が細かく入った初期型のコキ5500も昭和の貨物列車の良きアクセントですね。



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