80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

オロ36の製作(1)

2016-10-23 14:53:35 | 中央東線方面
こんにちは。もう1両のナハ10の製作に入る前に、比較的シンプルな二等座席車オロ36を組み立てておくことにします。


側板は窓抜きと窓枠の貼り込みが終わっているので、内貼りを貼り込み、3×3mmヒノキ材で補強を行います。この車はペーパールーフではなく屋根板を使うため、幕板側の補強材も腰板側と同じ3×3mmを用いました。




デッキ仕切り板を接着してとりあえず客室を立体にします。デッキ部分はまだブラブラ状態。。




妻板は折妻です。後退面の幅は三角関数を使えば正確な寸法が出ますが、どのみち切り抜き誤差が出てしまうので、このような「型」にはめながら現物合わせで決定しました。




あらかじめ曲げぐせをつけてから貫通路を抜き、下部に後退角固定用の補強板を接着しました。




ドアは既製品を使わずペーパーから自作しました。表面がt0.2mmくらいの広告紙、窓桟のある裏打ちはt0.3mmいさみや方眼紙です。




客室部分にデッキドアと妻板を取り付けて車体を箱に組み上げた状態。屋根板はデッキ部分を斜めにカットした上で丸屋根に仕上げました。特にゲージなどは作らず、形式図や実車写真(ただしオハ35)を見ながら感覚で削りましたが、妻板の天地寸法(貫通路上の最も高い部分)がどこにも出ていないため、KATOのオハ35を採寸してそれに合わせて削り込みました。




車体と屋根板を合体。




床下機器はエコーのNo.737床下器具セット(旧型用)をそのまま使いました。蓄電池箱は形式図では大型タイプらしき形が描かれていますが、こちらのサイトの写真をみると、製造から15年後の昭和28年に撮影されたオロ36 1が小型のタイプを装備しているのがわかります。形式図はあてにならないことが多いので実際は小型だったのかも知れませんし、時期や配置区によって個体差があったかも知れませんがすべては闇の中。1,300mmのワイドな窓には大型蓄電池箱が似合うのでこのままにします。





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コメント
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