80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

キハ55系ちょっと集合!!

2023-12-21 23:56:33 | 中央東線方面
KATOの165系をいじる→電車急行アルプスとその仲間たちがようやく形になり始めてニヤニヤする→この際だから客車と気動車ももう一度テコ入れしよう・・・というありがちな展開になっています。笑

客車は「準急アルプス」としてネタはひと通り揃っているのですが、スニ30やマヌ34が未完成でナロハネ10やオロ36も運転会向けにざっと仕上げただけなので奇麗にしたい、、ということで2024年持ち越し。

気動車はKATOのキハ58系で「アルプス(松本止め5両+糸魚川行3両)」+「八ヶ岳2両」+「かわぐち(富士急2両)」が組めるようになっていて、ペーパー自作のキロ58をKATOのキロ28ベースに置き換える工事を実施中。あとはキハ65を寒地型の500番台にする(タイフォン変えるだけ♪)ぐらいかなぁといった状況です。

そうするとやはり欲しくなるのが、初代ディーゼル急行「アルプス」としてデビューしたキハ55系使用編成であります。1960(昭和35)年4月25日のダイヤ改正で華々しく登場するも、1年半後の1961(昭和36)年10月1日改正では早くもキハ58系に取って代わられ、意外に短命の列車であったことはだいぶ後になってから知りました。

編成については、「ARC列車編成資料館」や名列車列伝シリーズ「急行アルプス」(イカロス出版)では6両とされ、キロ(キロ25)が新宿寄り1号車に連結されている編成図が載っていますが、キロが2両目に連結されていたり、下に引用した写真のように5両で走っている例もみられることから、閑散期?の基本は5両で、需要に応じて新宿方に増結していたのではないかと思われます。実際、夏場に7~8両つないでいる写真もあり、デビュー直後の人気の高さがうかがえます。

<「鉄道青春時代ーーー中央線」(電気車研究会)P.72/1960年5月8日 久保 敏氏撮影 より>


ということで前置きが長くなりましたが、家中のキハ55系に召集をかけ、足りない分は新たにお店から呼び寄せ(「買う」とも言う)、上の写真に見られるようなコンパクトな5両編成のディーゼル急行「アルプス」を仕立てることにしました。何度か出ては立ち消えになったプランを実行に移します。



手前のキロ25とキハ55×2両は亡き友人の形見として預かったもので天賞堂のプラ製。四国の急行に入れたり、ずっと仕舞い込んだりしていたものです。友人が思い・目指したものとは違う編成かも知れませんが、とにかく走らせることが供養と思い、今度こそ仕舞い込まぬようにしたいと思います。余談ですが、もう1両あったキロ25は格下げして筑肥線のキハ26 600番台になっちゃいました。何から何までゴメンね友よ。。



キハ55は1段上昇窓の100番台です。キロも含めて塗装が違っているので、前面と側面の窓周りの赤色がつながっている「初期急行色」にします。なお工法は思案中。笑



4両目は同じく「天プラ」ながら、大糸線(北線)のDC列車向けに購入した晩年スタイルのキハ55で、雨樋の赤色がなくヘッドライトがシールドビーム(ブタ鼻)になっています。大糸線DC(キハ55+キハ51+キハユニ26)はいったん解消となりますが、いずれ同じキハ55か52あたりで復活したいと思います。



そしてしんがりのキハ55は今回新たに購入したもので、トラムウェイの“バス窓”のキハ55(Mなし)です。当時の松本区には100番台の配置しかなく“バス窓”ではいかんのですが、今手に入りやすいキハ55 100番台としてU社の高級品は手が出ず、自作たとしてもDMH17C付の床下機器が手に入らない(エンドウのキハ20用を2両分買えばいいのかな??)ので、台車と床下機器がついて手頃なお値段のこちらの製品をとりあえず入手しました。そしてコレを自社工場で魔改造します。重要なことなのでもう一度。魔改造します!



あと、「急行アルプス」誕生にふさわしいヘッドマークもモリヤスタジオ製品を入手。白黒写真しかなく再現できないなぁと残念に思っていたのですが、これでイケイケモード全開です。



さて残るは最晩年の183/189系を使った「アルプス」ですが、夜行とはいえ個人的にはもはや違和感だらけなのでたぶん導入しないと思います。

とかいいつつ、いい改造ネタが手に入ったらこっそり作ってる可能性はゼロでは・・・ないかなぁ。。笑

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「みすず」と「つがいけ」の動力整備

2023-12-15 19:59:39 | 中央東線方面
「快速みすず」と「急行つがいけ」の動力整備を一括して行います。

「快速みすず」のクモハ169(元クモハ165)の台車とモーターを「急行つがいけ」のモハ164に移植し、「つがいけ」編成の動力2セットをKATO165系の旧動力に統一します。一方、無動力になった「快速みすず」のクモハ169にはKATOの新しいパワートラックを装着します。FK-130SHを使う案はお蔵入りとなりました。

165系どうしなら下回りを入れ替えるだけでよかったのですが、クモハ169の床下は大手術の末に「169系」になり切ってしまっていたので面倒な移植手術となりました。

【快速みすず用クモハ169】
ドライブシャフト付きの動力台車とモーターを外し、主抵抗器と主制御器の間の空いた空間に30gの板ウエイトを2枚詰め込みます。台車の逃げ穴はパワトラ対応の大きさに拡大済み。



水タンクはFRP製を模したものに付け替えてありますが、実車はさらに水揚弁装置箱が外側に付いているようなので、プラ板でちゃちゃっと作って貼りました。ちなみに左は協調運転のキモとなる弱め界磁接触器「FKB」で、勢い込んで3両分作ったのですが2個余ってしまいました。どなたか希望者がいらっしゃいましたらお譲りします。笑



床下全体にタミヤのNATOブラックを吹き、パワトラ付き台車をパチン!とはめ込めば動力化は完了。まず、絶対に走るのですが、念のため試験走行してみます。



あ゛!ww やっぱり韋駄天です、よく走ります。



元のクモハに装着されていた集電板やウエイト板などを組み付けて完成・・・のはずでしたが、この一番上に載っているウエイト板はモーターを吊る役割も持っていたことに気付き、これがないと後述の「つがいけ」の動力化ができないのでこの後外しました。



ガラスが無いので車体が沈み込んでしまいますが、とりあえず出来上がった下回りと合体させてみます。ひとまずOK、OK。ちなみに車体の方はヘッドライトまわりをシールドビーム対応に整形途中です。



【急行つがいけ用モハ164】
みすずから外した台車とモーターをこちらに組み付けます。床板は新動力対応となった「モハ164床下セット」のもの。実際に欲しいのは台車をスナップ・インする部分だけなんですが、仕方なくまたまた遠回りします。



クモハ165を手本にしてモーターとドライブシャフトの逃げ穴を開けます。新動力対応で台車の逃げ穴も旧製品より大きくなっているので、全体の強度は落ちまくり。大丈夫か。。



台車とモーターを装着し、集電板と、ウエイト兼集電板押さえを組み込んで回転部分のクリアランスが確保されていることを確認します。床板の補強と集電板押さえの位置固定を兼ねて、前後1か所ずつt1.5ABS板を貼ってあります。白く見えるのがそれです。かなり長期間眠っていた車両なので、フタをする前にギヤや可動部にグリスを詰めておきます。



先のウエイト兼モーター吊り板を取り付けて旧動力の移植は完了。



うまく収まったのはいいのですが、床下機器がだいぶ失われてスカスカです。モーターカバーのほか、ドライブシャフトとの干渉具合をみながら失われた床下機器も少しは復元しないとですね。



こちらも試運転。旧動力につき「あ゛!」というほどの威勢はありませんが、協調具合を見るために同一編成に組み込むクモハ165と一緒に走らせたら追い付いて連結してしまいました。グリスアップの効果が効いたようです。このクモハ165もだいぶ寝かせた個体なので早いとこ整備してやらないと・・・。



あと、このモハ164は新製冷房車なのでCPがC2000のセンター置きとなっています。ドライブシャフトと干渉するのでまたC2000の脳天唐竹割をやらねばなりません。KATOさんに言わせれば旧動力を持ってくるアンタが悪いということになりますが、ハイ・・・としか言いようがありません。。ハイ



割るの面倒だから2基置いちゃう?ww



まだ色々いじるところはありますが、なんとか「急行つがいけ」の動力統一は無事成し遂げられました。


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169系「快速みすず」を仕立てる(1)

2023-12-07 02:28:36 | 中央東線方面
KATOの165系を169系化改造中の編成をタネ車にして、新長野色の169系「快速みすず」に仕立てていきます。プロトタイプは長ナノ時代にN35編成を名乗っていた次の編成を想定していますが、もはや実車が鬼籍入りして検証のしようがないので完全な特定番号モデルではありません。塗色変更が1992年10月頃らしいので90年代中盤頃の姿ということになります。
【N35】
↑岡谷
クモハ169-23(KATO初期ロット クモハ165改;M車)
モハ168-23(同上モハ164改)
サハ165-9(KATO新製品サハ165)
クハ169-20(KATO初期ロット クハ165改)
↓長野・飯田

ライトをシールドビーム化しタイフォンをシャッター式にするため、オリジナルのライトケースを外し、スリット型タイフォンは削り取ります。



ライト部分にt1.0プラ板でフタをし、φ3mmドリルで穴を開け直してパテで修正。少し慎重にやったので1両分でタイムアップでした。



前面でいじるのは上記ぐらいなのですが、実はもっと厄介なものが控えています。実車にはないデフロスターが窓ガラスに直接モールドされているので何とかしなくてはなりません。



まだ脳内シミュレーションの段階ですが、丁寧に削り取ってから#1000→#2000→コンパウンド・・・で仕上げられないかと淡い期待を抱いています。失敗したら予備パーツは無いのでちょっと手が出しにくい状況。モデル倶楽部から東海型用の窓パーツが出ていますが、お値段が1両分2K円なのでこちらも手が出しにくい。もし失敗したら最後の手段としてお世話になることにします。あるいは、どなたかTOMIXの115系などの顔付きジャンクボディを2両分お持ちではないでしょうか~?笑




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423レ客車の仕上げ

2023-11-29 14:17:44 | 中央東線方面
こちらも運転会前整備の一環です。中央東線の1973年初頭頃を想定した423列車に組み込む、張り上げ屋根のオハ35 2144とスロ62からの先祖返り工事車(あくまで模型の上での話です笑)オハ61 2625の仕上げが終わって出発準備が整いました。

オハ35はデッキドア窓入れのみが残っていたので、窓の大きさギリギリにカットした窓セルをはめ込みました。無接着ですが1か所だけ緩くなってしまったので少量の接着剤で止めてあります。ちょっとホコリが気になりますね。。車内側なのでとりあえずこのままにしておきます。ところで、実車写真をもとに4か所すべて窓桟無しとしたのですが、たまたまこのドアだけだったらどうしよう・・・との懸念は拭い去れません。。



オハ61は窓ガラスすべてが未装着だったので入れていきますが、まずはデッキドアのHゴムをポスカで描き描き。



屋根をマスキングしてトップコートを吹き、マスキングを剥がしたら屋根色も点々と剥げてしまいました。仕方ないので周囲をざっくり広告紙でカバーして再度NATOブラックを吹いたらこんな補修痕が・・・。鋼板屋根じゃないのでこれはナイのですが、時間もないのでこのままにします。



トップコートが乾いたら窓ガラス入れ。両面テープと接着剤を併用してスピードアップしています。



シートは背もたれの模様をプリントしたシールは用意したけど、椅子本体を作る時間がないので今回はペンディングとします。



かくしてスロ62からオハ61へ完全に先祖返りが完了。この状態からよくぞここまでたどり着きました!👏



マニ60を含むオハ35系、61系混成7両の423列車の編成仕立て完了です。



通常はEF64に牽かせるところですが、たまには気分を変えて・・・ということで、ED61単機での牽引運転を楽しもうと思います。



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クモニ13を組んでみた

2023-10-20 01:28:27 | 中央東線方面
先日の鉄道模型ショーで買ってきたモデルワークスのクモニ13を少しだけ組んでみました。

同梱されているパーツの全体です。車体はアートポスト系で、窓やドアは美しくレーザーカッティングされています。床板はABS板ですが屋根板には木を用いていて昨今のペーパールーフ+積層オデコ勢とは一線を画しており、昭和のペーパーキット世代としては安心感を感じます。車体側板の下にあるのは短冊状に抜かれた保護棒パーツで、まさにレーザーカッティングの真骨頂ともいうべき繊細さに驚かされます。



側板と前面は内・外貼りが貼り合わせ済みとなっています。窓、ドア位置を合わせて広い面積を奇麗に貼り合わせるのは経験者でもなかなか難しいのでこれは親切設計。今回は荷物車なので、まず、ドアのスペーサーを貼ります。



ドアは2枚構成なのでこれも貼り合わせます。



組立説明図に記載がないのでこれはナンダロウと思っていたら・・・



半室運転台の仕切りでした。でも窓ってあったんでしたっけ?たいがい開けっ放しで運転しているところしか見ていないので知らないだけかも知れませんが。。



ひと通り貼り合わせが必要なものはすべて貼り合わせました。このまま組み立てに入ることもできますが、3枚重ねになっているドアの断面の積層痕をパテで消してから組むように・・・と説明書にあるのでそれに従うことにしました。



表面にパテがはみ出さないようにマスキングテープでドアの周囲を養生してからタミヤパテを塗り込めます。この状態でひと晩放置。



実車はリベット車体ですが、キットは車体、シル・ヘッダーともにノーリベットです。前述のように車体はすでに貼り合わせ済みでリベットが打ち出せる状態ではないためシル・ヘッダーのみリベット表現をすることにします。ただし付属のペーパーに1個1個打ち出すのは難儀なので市販の真鍮エッチングパーツ(エコー)を使うことにします。



台車は日光のDT12、ギヤはIMONのφ11.5・WB31、モーターはマブチFK-130SH(DC12V用)を用意しました。すべてストック品です。模型店か!笑


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