震災で電力不足が問題になったとき、パチンコ、自動販売機と並んで野球のナイトゲームも中止すべきだとの意見に曝された。ナイトゲーム1回で、5,000世帯が1日に使用する分に相当する電力を消費するとも言われている。しかし、電力需要のピークを過ぎた夜の使用だからであろうか? 現在は実施されている。
ところで、日本初のプロ野球の夜間試合(ナイトゲーム)は“東京巨人軍×中日ドラゴンズ戦”で、1948年8月に横浜の球場で挙行されたと記録にある。結果は3対2で中日が勝ったそうである。
だがそれ以前の1933年7月10日、早稲田大学の戸塚球場(東京都新宿区西早稲田)に日本初の夜間照明が設置され、同校野球部の“2軍×新人”のカードが、その照明の下で行なわれている。プロ野球のナイトゲームに先駆けること15年も以前のことである。だが、当時の照度は、現在の球場の真昼のような明るさとは比較すべくもなかったであろう。