歯垢とは、口の中で繁殖した細菌がねばねばした物質(歯牙細菌苔=プラーク)とともに歯にくっついているもので、細菌のかたまりである。簡単に言えば、歯の表面や歯と歯茎の間にたまっている“歯クソ”のことである。
この歯垢には1gの中に1億個以上の細菌が入っているという。それ故に食後は口中衛生上からも、歯磨きによりこの歯垢は取り除かなければならない。
その歯垢を口の中に溜めておくと、唾液中のカルシウムによって硬くなる。これが歯石であるが、歯垢から歯石になる期間は僅か2日間ということであるから驚く。
知識のない人は、「歯石取りなどすると歯を傷めてしまう。俺は2度とあんなことはしてもらわない!」といい、そうした考えの人は多い。以前は私もそれに近い考えであったが、理解をしてからは、年に数回歯石を取ってもらっている。
手当てをしないと歯肉に負担がかかって歯周病の原因にもなるという。また、溜まった細菌が体の内部に入り、様々な病気を引き起こす原因になるそうである。参考になれば幸いである。