「小」の場合

近年建築された一般住宅でトイレに小便器を設置している家はまずないだろう。ある家が例外だ。経済産業省のデータでも、一昨年売れた小便器は33万9,000個で、その内の約9割は公の施設向けだそうだ。また一般家庭では“和式”便器の設置も少なくなっている。
従って「小」をする場合、殆どの場合が“洋式”で立ってするか腰掛けてすることになる。
「TOTO」が全国の20代以上の男性2,312人に行った、「自宅トイレでの小用のスタイルは？」との調査によると、圧倒的に多かったのは「洋式便器に向かって立って」という“立ち派”で65.4％だったそうだ。一方、「洋式に座ってする」との“座り派”は23.7％で、4人に1人だが、毎年確実に増えているという。これは掃除をする奥さんの勧めによる結果らしい。
私は“立ち派”だった。理由は、“洋式”は“和式”に比べて距離が近いので、立ってしても外すことは殆どないからだ。だが、先日テレビ放送の実験を見て驚いた。いくら理想の位置に発射しても周り中に飛沫が飛んでしまうのだ。それ以来、女房の為にも座ることを心掛けている。