全国各地で、高等学校の「必修逃れ」問題が表面化している。
受験生に動揺が広がっているが、高校は大学へのワンステップとなり、生徒は“受験戦争”の真っただ中だ。こうした現状を考えれば、このようなことは充分予想された筈だ。
国は、ゆとり教育との理由で授業時間を減らす反面、学習指導要領で必修科目を割り当てている。これに関し文部科学省の役人は「受験対策だけに目を向ける姿勢を改め、必修科目が高校で学ぶべき幅広い知識を身につけるためのものだという原点に立ち返って欲しい」と理想論というか非現実的なことを言っている。
現在の教育行政と大学の入試制度からすれば、こうした流れになるのはむしろ当然だろう。必修科目が人間形成に必要との観点から決められたのであれば、大学入試でも、そうした教養科目を受験科目に組み入れるよう指導すべきだ。
これまで永く放置しておきながら、泥縄的に補習授業をして済ますとは姑息な手段だし、生徒が可哀そうだ。
受験生に動揺が広がっているが、高校は大学へのワンステップとなり、生徒は“受験戦争”の真っただ中だ。こうした現状を考えれば、このようなことは充分予想された筈だ。
国は、ゆとり教育との理由で授業時間を減らす反面、学習指導要領で必修科目を割り当てている。これに関し文部科学省の役人は「受験対策だけに目を向ける姿勢を改め、必修科目が高校で学ぶべき幅広い知識を身につけるためのものだという原点に立ち返って欲しい」と理想論というか非現実的なことを言っている。
現在の教育行政と大学の入試制度からすれば、こうした流れになるのはむしろ当然だろう。必修科目が人間形成に必要との観点から決められたのであれば、大学入試でも、そうした教養科目を受験科目に組み入れるよう指導すべきだ。
これまで永く放置しておきながら、泥縄的に補習授業をして済ますとは姑息な手段だし、生徒が可哀そうだ。