滋賀市民運動ニュース&ダイジェスト

編集:市民運動ネットワーク滋賀・事務局(TEL:FAX077-522-5415)

【1010/255:選挙】栗東市長選 3氏、ラストスパート / あす投開票 

2010-10-30 23:31:37 | Weblog
 任期満了に伴う栗東市長選は31日、投開票される。選挙戦も終盤戦に入り、野村昌弘氏(44)=自民推薦、公明支部支持▽馬場美代子氏(65)=共産推薦▽中村洋三氏(62)=民主推薦、社民支持=の無所属新人3人が激しい選挙戦を繰り広げている。投票は午前7~午後8時、市内26カ所で。同市安養寺8の市立中央公民館で即日開票される。23日現在の有権者数は4万8436人。

 野村陣営は、毎晩3、4回の個人演説会を精力的にこなす。28日には、片山さつき参院議員が応援に駆け付け、「若い野村さんが立ち上がってくれたことは、地方政治にとって大事なこと」と持ち上げた。

 馬場陣営では、夜に個人演説会をこなす一方、馬場候補ら女性約10人が地元の小平井地区などを自転車でくまなく回り、支持を呼びかける作戦を展開。「大企業優遇、開発優先の市政の転換を」と訴えている。

 「国・県との良好な関係を」と訴える中村陣営は、三日月大造衆院議員ら県選出の国会議員のほか、県議約10人が応援に入った。個人演説会では中村候補が家族とともに登場し、支持者にアピールしている。

 期日前投票は30日まで行われる。【柴崎達矢】

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 ■立候補者(届け出順)

野村昌弘(のむら・まさひろ) 44 無新

 石材店役員▽市陸上競技協副会長▽市体協副理事長[歴]市議長▽治田東小PTA会長▽守山高=[自]

馬場美代子(ばば・みよこ) 65 無新

 党湖南地区委員[歴]党市議会議員団長▽党湖南地区常任委員▽市副議長▽高松女子商業高=[共]

中村洋三(なかむら・ようぞう) 62 無新

 [元]副市長[歴]旧栗東町企画部次長▽市建設部長・議会事務局長▽市商工会嘱託職員▽守山高=[民][社]

(10月31日付け毎日新聞・電子版:同日付け朝日・電子版なども報道)

http://mainichi.jp/area/shiga/news/20101030ddlk25010339000c.html

【1010/254:公立病院改革】「良い」は14項目中7個 彦根市立病院改革プラン

2010-10-30 23:21:29 | Weblog
 経営効率化やネットワーク化の目標を定めた「彦根市立病院改革プラン」の評価委員会(委員長・藤井比早之副市長)が、2009年度分の評価結果をまとめた。

 評価委員会は、堤正昭彦根医師会副会長や大佛正隆県湖東健康福祉事務所長ら6人の委員で構成。改革プランの進ちょく状況を14項目で「良い」から「悪い」までの5段階で評価した。

 「悪い」「やや悪い」とされたのは5項目。「患者数の確保」は、外来患者が目標1100人の91%、入院患者が目標370人の87%に留まったため、「やや悪い」とされ、「診療所からの紹介率の向上が重要。湖東医療圏からの患者流出をとどめるように」との注文が付いた。

 一方、「患者単価の確保」や「委託料の削減」など7項目が「良い」。救急受け入れ率は目標96・5%を上回る98%で、今年1月は救急患者を一切断らずに100%だった。

 経常赤字に陥る公立病院が全体の7割を占める中、総務省は07年に公立病院改革ガイドラインを公表。これを基に彦根市は09年に、経常収支の黒字化(11年度まで)や不良債務の解消(12年度まで)などの目標を盛り込んだ改革プランを策定している。
 (伊藤弘喜)

(10月30日付け中日新聞・電子版)

http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20101030/CK2010103002000104.html


【1010/253:障害者雇用率】障害者の雇用促進を 滋賀労働局、県教委に勧告

2010-10-30 23:16:21 | Weblog
 滋賀労働局は10月29日、障害者雇用促進法に基づく実雇用率を満たしていないとして、県教育委員会に対し適正実施の勧告を出した。今回で3回目の勧告。厚労省によると、県教委の実雇用率は1・71%で、中部6県の中では最低水準だった。

 滋賀労働局によると、法律では県教委の実雇用率を2・0%以上と定めている。今年6月の時点で雇用者数は138人で、法定数まで22人不足している。

 県教委は2005年時点で雇用者数を達成しておらず、06年から3年計画で採用計画を策定したが未達成。09年から再度、3年間の採用計画に取り組むが採用実績は低いままにとどまり、勧告を受けた。

 県教委は、教員採用試験で、実技の一部免除や問題文の文字拡大などに配慮したと説明。末松史彦教育長は「今後ともより一層障害者の雇用に向けた取り組みに努めたい」とコメントした。

 厚労省によると、県教委の6月時点の実雇用率は全国平均1・77%。2・0%を達成した都道府県は、昨年度から7県多い過去最高の13府県。担当者は「依然低い数字だが、達成した県もあり、見習ってもらいたい」と指摘した。

 行政機関では県教委のほか、長浜市と長浜病院事業、多賀町も達成していなかった。長浜市は今年1月の合併で実雇用率未達成の3町が加わった上、障害者の退職が相次ぎ、率を下げた。長浜病院事業は今年4月に市から離れた公営企業体となったことが影響した。

 県内の民間企業は平均1・69%と昨年に比べて0・02%上回ったものの、基準の1・8%には達していない。 (木原育子)

(10月30日付け中日新聞・電子版:同日付け朝日・電子版、31日付け毎日・電子版なども報道)

http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20101030/CK2010103002000102.html
http://mytown.asahi.com/shiga/news.php?k_id=26000001010300001
http://mainichi.jp/area/shiga/news/20101031ddlk25010297000c.html


【1010/252:官製談合事件】入札参加条件を厳しく変更 談合容疑で逮捕の大津市課長ら

2010-10-30 23:09:48 | Weblog
【写真:会見で謝罪する井上副市長(右から2人目)ら市幹部=大津市役所で】

 大津市民病院の清掃管理業務に絡む官製談合事件で、逮捕された市都市再生課長の山田和昭(53)、市職員課付の北川祐(51)の両容疑者は、落札業者から要望を受け、談合に応じない業者を排除しようと、指名競争入札の参加条件を厳しく変更していたことが、県警の調べで分かった。県警は、両容疑者がほかにも便宜を図ったとみて捜査している。

 事件当時、2人は病院の施設設備グループで、入札に参加する業者の選定案を作っていた。選定案を基に、病院幹部でつくる選定委員会が業者を決定する。病院によると、入札は3年ごとに行われ、02年は8社、05年は5社が参加したが、事件が発覚した08年は3社。08年は、ビル管理法の事業登録など複数の参加条件が変更され、談合に加わった3社しか条件を満たしていなかった。委員の1人だった橋本陽紀事務局長は「適切な条件だと感じた」と話している。

 両容疑者の逮捕容疑では、落札の上限となる予定価格を落札業者に教えたとされる。予定価格8100万円は非公開だったが、決定者の副市長は、同一業務の過去の予定価格や設計者の助言を参考にするため、現場を知る両容疑者は容易に予定価格を推測できたとみられる。

 北川容疑者は今年3月まで11年間にわたり、病院の施設設備グループで勤務していた。病院の管理業務には、02年からは3回とも同一業者が落札していた。県警は、現場業務の過程で、どのように業者との関係を築いたかについて調べている。

【関連ニュース番号:1010/251、10月30日;1010/242、10月29日】

(10月30日付け中日新聞・電子版)

http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20101030/CK2010103002000101.html


【1010/251:官製談合事件】選定基準、容疑者が原案/大津市民病院 元参事ら逮捕

2010-10-30 22:55:31 | Weblog
【写真:家宅捜索に入る捜査員たち=大津市役所】

 大津市民病院の清掃管理業務をめぐる談合事件で、業者に談合させたとして、県警は10月28日、当時の病院職員2人を官製談合防止法違反や競売入札妨害(偽計)の容疑で逮捕した。事件は官製談合の疑いに発展。2人は、入札に参加できた業者が談合の疑いのある3社に絞り込まれた選定基準にかかわっており、県警はその経緯についても調べている。(堀川勝元、大西英正、中村亮)

 逮捕されたのは、元病院総務課参事の山田和昭(53)=大津市滋賀里4丁目=と、元同課施設設備グループ班長待遇の北川祐(ひとし)(51)=同市枝1丁目=の両容疑者。

 県警組織犯罪対策課によると、山田、北川両容疑者は、2008年3月にあった病院の清掃管理業務の指名競争入札(予定価格8100万円)で、大津市馬場1丁目のビルメンテナンス会社「東峯アメニティ・ケア」から談合に応じない業者を排除するよう要望を受け、同社に有利な業者の選定案を病院の指名業者選定委員会に提出。さらに非公表の予定価格や他の指名業者名を同社に伝えた疑いが持たれている。同社は8064万円で落札した。

 北川容疑者は予定価格を漏らしたことは「よく思い出せない」と否認しているが、そのほかの点については両容疑者とも認めているという。

 この事件を巡っては、同社が落札できるよう入札に参加した他の2社に応札額を指示したなどとして、同社の社長ら4人が逮捕されている。

 県警は29日までに市役所や市民病院など5カ所で家宅捜索し、関係資料など228点を押収した。=一部地域既報

■ずさんな価格管理

 入札に参加できる指名業者の選定基準は2008年2月、病院事務局幹部5人でつくる選定委員会で決まった。基準の原案を作成したのが山田、北川の両容疑者だった。

 基準は、市内の営業拠点や清掃業務の実績、清掃の品質を保証する「医療関連サービス振興会」の認定など。基準に沿って100社近くの登録業者を絞り込むと、東峯アメニティ・ケアなど今回の談合に関与した疑いがある3社が残ったという。選定委員だった橋本陽紀・市民病院事務局長は「議論は覚えていないが原案通り決まった」と話す。

 前回の05年の入札では、同社を含めた計5社の応札が予定価格を上回った。数回入札を繰り返し、最後に一番低額で応札した同社と協議の上、随意契約を結んだという。

 一方、非公表の入札予定価格は、佐藤賢副市長が山田容疑者の目前で決めていたことが分かった。市によると、入札予定価格は、担当者から説明された副市長が紙に書き、封筒に入れてのり付け。職員にも価格は漏らしてはならないとされている。両容疑者は予定価格を同社に漏らした疑いも持たれており、価格の管理をめぐる市のずさんな実態も問題になりそうだ。

 しかし、19日に朝日新聞の取材に応じた佐藤副市長は、担当者の目の前で予定価格は書き込んでいることを明かした。その理由は「担当者が数字を知らないと仕事にならない」と説明。山田容疑者も取材に対し、副市長の書いた予定価格について「記憶に残った」と認めた。

■山田容疑者の一問一答

 20日夕、山田容疑者は朝日新聞の取材に応じた。主なやりとりは次のとおり。

 ――談合を知っていたか

 全然知らない。談合があってはいけないので、入札の指名業者同士が顔を合わさないよう、書類を取りに来てもらう時間をずらしていた。

 ――予定価格と落札価格が近いと思わなかったか

 近いなという印象よりは、入札が1回で収まったなと。

 ――予定価格は知っていたか

 (副市長が私の目の前で書き入れるので)分からんこともない。記憶には残った。

 ――業者から教えて欲しいと頼まれたことは

 全然ない。私は担当じゃないから業者と直接電話することはない。

 ――指名業者の選定基準は

 病院の質を確保しないと診療報酬に影響が出かねない。違う業者に変わっても一定の品質レベルが維持できるというのも判断材料の一つだった。私個人が判断したのではなく、選定委員会で説明したら、そうやろうという話になった。

■「信頼損なった」副市長が謝罪

 職員2人の逮捕を受け、井上俊生副市長は29日、「市政への信頼を損なったことを心からおわび申し上げます」と謝罪した。市は今後、入札情報の管理体制などの課題を明らかにし、再発防止に努めたいとしている。

【関連ニュース番号:1010/242、10月29日】

(10月30日付け朝日新聞・電子版:同日付け毎日・電子版なども報道)

http://mytown.asahi.com/shiga/news.php?k_id=26000001010300002
http://mainichi.jp/area/shiga/news/20101030ddlk25040326000c.html