滋賀市民運動ニュース&ダイジェスト

編集:市民運動ネットワーク滋賀・事務局(TEL:FAX077-522-5415)

【0905/57:赤十字募金】赤十字活動に理解を:滋賀県内74駅、ひこにゃんも一役

2009-05-10 02:13:05 | Weblog

 日本赤十字社滋賀県支部は5月8日、県内のJR全駅と近江鉄道、信楽高原鉄道などの計74駅で世界赤十字デー統一キャンペーンを実施した。各駅周辺の地域奉仕団を中心に約800人が、午前6時から、乗降客らにPRティッシュ10万個を配り赤十字活動への理解と資金協力を求めた。

 JR彦根駅では、「ひこにゃん」がキャンペーンの盛り上げに協力した。女子高校生らが「かわいいい」と歓声をあげてティッシュを受け取り、活動紹介に目を通していた。

 キャンペーンは、「社員」と呼ばれる年間500円以上寄付の個人や企業の今年度募集を5月に始めたのを機に行った。県内では近年、奉仕団員や拠出金が減少。村井達県支部事務局長は「若い世代への普及など、ひこにゃんに一役買ってもらえてありがたい。経済不況と言われる厳しい時期だが県民の協力を得たい」と話した。

【関連ニュース番号:0809/187、08年9月26日など】

(5月9日付け京都新聞・電子版)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009050900060&genre=K1&area=S20

【0905/56:豚インフルエンザ】新型インフル、医師らに冷静な対応を/滋賀県医師会

2009-05-10 02:09:02 | Weblog

■ 講演で呼び掛け

【写真:新型インフルエンザの大流行に備え、講演で診療所の医師らに冷静な対応を呼びかける角野課長(栗東市綣2丁目・栗東芸術文化会館さきら)】

 新型インフルエンザの発生に関し、滋賀県医師会は5月9日、診療所の医師や看護師を対象にした緊急講演会を栗東市内で開催し、医師でもある角野文彦県健康推進課長が冷静な対応を求めた。

 感染地域の世界的な拡大に伴い、県内でも医療機関が発熱患者の受診を拒否したとされる事例も起きていることから、国内での流行が始まるなどした際の混乱を防ぐため、急きょ開催した。

 この中で角野課長は、現状では発熱がある患者でも米国本土とメキシコ、カナダへの渡航歴がない場合は「従来と同様に診療してもらいたい」と受診拒否をしないよう訴えた。

 その上で、国内で大流行した場合の診療所の対応として、新型インフルエンザの診療は行わないことを明確に意思表示するか、診療する場合は発熱外来の設置を県に登録して医療従事者の感染防止措置などを十分に取るよう求めた。

(5月9日付け京都新聞・電子版)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009050900150&genre=C4&area=S00

【0905/55:中国人労働者支援】中国語メディア通し救済:きょう、通訳付き無料電話相談

2009-05-10 01:57:44 | Weblog

 ◇大阪の弁護士ら、長時間労働など

 外国人労働者を取り巻く諸問題について情報交換や支援を行っている「マイグラント研究会」(大阪市)の弁護士らが低賃金や長時間労働で悩む中国人研修生・実習生らのため、国内の中国語メディアを通した救済活動を始めた。9日には、通訳可能な無料電話相談(午前10時~午後3時、06・6363・6412)を受け付ける。

 同会の四方久寛(しかたひさひろ)弁護士らが企画。関西を中心に隔週で発行し、毎回約1万5000部が売れる「関西華文時報」では、1日付で研究会の取り組みが掲載された。中国料理の専門家として来日しながら、あっせん業者に日本料理店を紹介され、「資格外労働」としてビザ更新でトラブルになっている女性のケースなども取り上げ、「相談は専門家へ」と、同会の無料電話相談を紹介している。

 週刊新聞を発行している「中文導報」のウェブサイトでも、「残業代を支払ってもらえなかったり、正当な理由なく解雇されたりという違法状態がまん延」と、同会の見解などを載せている。

 四方弁護士は「困っている中国人労働者から直接相談してもらうため、中国語メディアへの掲載や電話相談の効果に期待している」と話している。【後藤直義】

(5月9日付け毎日新聞・電子版)

http://mainichi.jp/area/shiga/news/20090509ddlk25040379000c.html

【0905/54:言論と暴力】朝日新聞特集「明日も喋ろう 遺品は語る(5)」

2009-05-10 01:42:46 | Weblog

【写真:朝日新聞襲撃事件資料室で、116号事件取材班の記者から説明を聞く新人記者たち。手前は、小尻記者のエックス線写真と事件当時着ていたジャンパー】

■ひるまない、誓い胸に

 胸部から腹部にかけ、蜂の巣のように散らばる小さな粒。陳列ケースに展示されたエックス線写真には、体内の鉛の粒が無数の白い点となってくっきりと写っている。

 87年5月3日、散弾銃を持った男が兵庫県西宮市の朝日新聞阪神支局に押し入った。男の放った弾は、直径2.41ミリの鉛約400粒を包んだプラスチック製の筒ごと小尻知博記者(当時29)の左胸部に入り、胃の後ろ側で炸裂。動脈を破損し、内臓を破壊して絶命させた。

 支局3階には、一連の朝日新聞襲撃事件(警察庁指定116号事件)を伝える資料室がある。

 小尻記者が事件当時に着ていた血まみれのジャンパー、座っていた応接セットのソファ、銃撃されて重傷を負った犬飼兵衛元記者(64)の財布や被弾してつぶれたボールペン。事件の概要をまとめた映像とともに、生々しい資料を目の当たりにして言葉を失う人も多い。
    ◇
 見学者カードをとじたファイルは4冊目に入った。

 涙があふれて止まりませんでした。この感情は何だろう。自分の中でわき起こったこの感情の波をずっと持ち続け、感じ、考えていきたいと思います(大阪府豊中市の40歳代女性)

 遺族の悲しみは計り知れない。これ以上このような人々を生み出してはいけない(東京都品川区、20歳代男性)

 06年4月に資料室が開館して3年。訪れた人は累計で3千人を超える。

 事件を直接知らない若い人も少なくない。西宮市の大学生、岩崎邦宏さん(22)は今月1日、初めて資料室を訪れた。「変形したペンや穴の開いたジャンパーを見ていると、遺品が『風化させるな』と語りかけてくるような気がした。ありきたりかもしれないけれど、一人ひとりが恐れずにものを言っていくことがこんな事件をなくす第一歩になるのかな」と話した。

 西宮市で工務店を経営する吉村平さん(69)は、毎年欠かさず5月3日に支局を訪れている。小尻記者と面識はなかったが、事件後、支局近くのホールで開かれた小尻記者の社葬に参列した。

 あのとき、暴力がはびこる社会に一変するのではないか、と直感的に思った。「ひとごとではない、何か意思表示しないと」と居ても立ってもいられなかったという。「社葬は参列者の怒りにあふれていた。あの怒りを絶対忘れない」
    ◇
 資料室の壁に、額に入れて展示した句がある。

 〈明日も喋ろう弔旗が風に鳴るように〉

 元は群馬県の詩人、小山和郎さんが友人の死を悼んで詠んだ作品だが、「暴力にひるまず記事を書き続けよう」という誓いの言葉として、事件の数日後から、小尻記者の遺影とともに阪神支局に掲げ続けてきた。句に託した思いは、支局を訪ねてくる町の人たちの願いでもある。(おわり)

(この連載は吉野太一郎が担当しました)

【関連ニュース番号:0905/52、5月9日など】

(5月9日付け朝日新聞・電子版)

http://mytown.asahi.com/shiga/news.php?k_id=26000000905090001