田舎者ですが(^◇^)

会津の四季やローカルな話題、日常の出来事などを不定期ながら少しずつ綴っていきます。

ヨッチさんの詩

2008-05-30 00:07:55 | ポエム

繊細で純な心の持ち主であるヨッチさんが紡ぎ出した言葉のひとつ

ひとつはまるで宝石箱からこぼれ出した勾玉のようにきらびやかな

輝きを放っています。
その詩を読み進む内に頭の中にはまるで映画のように美しい情景が

次々に浮かんで来ます。
そして僕の心はいつのまにかたまらなく切なくなり、泣けてきそうになって

しまうのです。
とにかくあなたも読めばわかります。
以前、ヨッチさんのHPには詩のコーナーがあり、素敵な作品がたくさん

掲載してありました。
そのHPも残念ながら今は無くなってしまっているので、とりあえず僕の

PCに保存してあった詩だけをご紹介いたします。
.
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
.
 ~心の扉~
.
晴れ渡った夕暮れ
今日も平凡な一日が終わったね
片思いを胸に飲み干す一本のビール
煙草の火が ため息つかせる心を灯すよ
.
会いたい気持ちが夜を長く 切なくさせる
いけないことだとわかっていても
時がたてばきっと答えを見つけられるから・・・
そしておしえてくれるから・・・
.
そんな気持ちにしてくれた 時の流れに乾杯
.
.
あの人が切ってくれた
爪きりの音を今でも覚えてる
けんかして何度も唇かんだけれど
そのたびに交わした言葉は ごめんね・・・
.
会いたい気持ちが夜を長く 切なくさせる
叶わないことだとわかっていても
目を覚ませば明日がきっと迎えてくれる・・・
そして生きていくから・・・
.
そんな思いでつくってくれた あの人に Thank you
.
.
.
 ~マイウェイ~
.
誰かが乗ったあとのブランコが
錆びた音を立てて揺れている
ふと目にした光景
遠い昔のワンシーンを映してくれてた
子供心に迷いひとつなかったあの頃が懐かしい
.
雨に濡れたランドセルを背中に 小石を蹴りながら
友だちと無邪気に笑い合った帰り道
指では数え切れないけれど 素朴な思いでだね
.
手のひらにのせた夢の種をあたためながら
いつか心に蒔こうと誓った日々
見上げれば虹の空 それが My way
.
.
引き出しから出しそびれた手紙
あのときの面影は記憶の中に
照れくさく笑いながら
何年経ってもずっと忘れないって
背中を押してくれたあの人の優しさが恋しい
.
若葉が芽生えるように それぞれが旅立つから
その香りを柔らかく大切に包んで
いつかアルバムを開くとき 思い返すだろう
.
手のひらにのせた夢の種を胸に刻んで
遠くへ沈む夕陽に微笑んだ
振り向けば長い足跡 明日も My way
.
.
.
 ~永遠の絆~
.
広い海の向うから
新しい一日がはじまる
やわらかい朝日が潮風に乗って
街の白い灯りを消してゆく
.
大空に翼を広げ 飛び立つ鳥のように
流れる雲を背中に感じて 旅してみたいね
.
今日もこの地球(ほし)のどこかで
かけがえのない生命(いのち)が生まれてようとしている
両手に広がる希望の光が
眩しい欠片となって結びつくとき
新しい絆が生まれるんだね
いつまでも 心の中で 生まれたて
.
.
長い道のりに迷ったら
そっと後を振り返る
あの時に覚えた切ない失敗が
重い肩をポンと叩いてくれるよ
.
前向きな気持ちなんて いらない時もある
苦い過去の思い出が バネになることもあるから
.
明日を生きる地図を描いて
果てしなく続く長いスタートライン
車椅子につながる銀河のレールが
夢を叶える力となって結びつくとき
強い絆が見えてくるんだね
どこまでも 光の中で 永遠に
.
両手に広がる希望の光が
眩しい欠片となって結びつくとき
新しい絆が生まれるんだね
ずっと 心の中で Forever
.
.
.
 ~心のまなざし~
.
風のように過ぎ去っていった月日が
落ち葉とともに手を振って
一年のアルバムに別れを告げれば
何かが見えてくる気がする
.
誰もが時代(とき)の流れに身をまかせて
ふと振り向けば 不自由しない暮らしの中で
何かを置き去りにしてる
失ったものを取り戻せない過ちは
身体が不自由でも変わりはないけれど
.
どこへ行ったの? どこへ行ったの? 大切な忘れ物 
ほんの少しだけでも拾いに行こう
静かにささやく心のまなざしで
.
切なく悲しい出来事ばかり流れ
胸を打たれる毎日で
同じ海に囲まれて生きてるのにと
青い地球(ほし)が送るメッセージ
.
なによりも大切な命さえも
ガラスみたいに 砕け散るような歴史だけは 
残さないでほしいと思う
冷たい雨が心に染みわたっていけば
枯れた涙もやがて笑顔に変わるから
.
忘れないでね 忘れないでね 振り返る大切さ
前を見ることに疲れたらそっと
ぬくもりあふれる心のまなざしで
.
失ったものを取り戻せない過ちは
身体が不自由でも変わりはないけれど
冷たい雨が心に染みわたっていけば
枯れた涙もやがて笑顔に変わるから
.
どこへ行ったの? どこへ行ったの? 大切な忘れ物
忘れないでね 忘れないでね 振り返る大切さ
.
.
.
 ~車椅子の足跡~
.
静かに降りそそぐ雪のたよりの中で
夢見るように誘われる 二十歳の頃・・・
.
曇った窓ガラスの向こうに
無邪気にはしゃいでる なつかしい自分が見える
迷いも悩みもほんの少しで
時間が過ぎゆくままに さまよっていたシーズン
.
いくつのドラマを数え上げても もうあの頃には戻れない
わずかなプライドを胸の奥で握りしめながら
どこまでも どこまでも 車椅子の足跡を残して
.
白い吐息で包んだ声を
しゃぼん玉のように ふくらませては消えていく
年上の女性(ひと)ばかりに恋して
そっと寄り添いあえる 心のぬくもりがあった
.
誰かに支えられている陰で 誰かを支えていけたなら
ほがらかに過ごした思い出が色あせないように 
少しずつ 少しずつ 目には見えない力を信じて
.
ポカポカ陽気を待ちわびながら 雪景色に夢を描きながら
遠くでささやくメロディー いつの日か近づけたい
どこまでも どこまでも 車椅子の足跡を残して
.
.
.
 ~片想いのあなたへ~
.
出会いと別れはいつも背中合わせで
花も緑も すべてが生まれ変わるこの季節に
涙で包んださよならを胸に誰もが旅立ってゆく
.
片想いで終わったあの日から
あなたのことを忘れた日はなかった
叶わない恋だと知りながらも
あなたのことを忘れた日はなかった
.
4月の桜はどんなふうに目に映るだろうと
ほのかな期待が心をくすぐるけれど
いつしか夢の音色 あなたの手元に届けたい
.
ありふれた食事にも思い出が残り
たとえそれが 最後の1ページだったとしても
口に入れてもらった喜びは大切にしまっておきたい
.
あなたの職場の側を通るたび
あのときの味と香りを思い出す
一人静かにくつろぐ夜更けも
あのときの味と香りを思い出す
.
かすかな日射しを頼りに雪が溶けていくなかで 
思い出ひとつひとつが春風にゆれる
陰で支えていてね ずっと変わらぬあなたらしく 
.
長い冬のトンネルを追い越して
「ありがとう」の言葉をささげます
.
4月の桜はどんなふうに目に映るだろうと
ほのかな期待が心をくすぐるけれど
いつしか夢の音色 あなたの手元に届けたい
.
.
.
 
 ~思い出のラブソング~
.
さわやかな春風に包まれながら
電動車椅子を走らせた午後の散歩道
行きつけのCDショップから流れる音色に
言葉にできない感動を覚えたあの日
.
はじめて聴いた歌なのに なぜこんなにも愛しいの?
甘くせつないメロディーが なぜこんなにも愛しいの?
.
胸の奥でこみあげる何かを感じ
そよ風に誘われながら 夢への扉を開いた
思い出のラブソングであるように
.
ある日受け取った一通のメールは
遠い夢に手を差しのべてくれたあなたの魔法
今でも覚えてる ずっと忘れることのない 
やわらかな母性とあの握手のぬくもりを
.
重い障がいがあっても この歌に出会えてよかった
長い時間がかかっても あなたに出会えてよかった
.
どんなにせつない明日が待ってても
ずっと色あせることなく いつまでも心に残る
思い出のラブソングであるように
.
ありがとうという言葉を虹色に染めて
同じ歓びを分かちあえる仲間を大切にしたい
Uh・・・「会いたい」
.
はじめて聴いた歌なのに なぜこんなにも愛しいの?
甘くせつないメロディーが なぜこんなにも愛しいの?
.
.
.
 ~もしも時間を戻せるなら~
.
白いさざ波を追うかのように
あなたは僕の前から姿を消して
あれから長い年月が過ぎたけど
今でも心の時計は止まったままで
.
幼い恋心に身をまかせてたあの頃へ
美しい緑が導く まるで昨日のことのように
.
もしも時間を戻せるなら教えてほしい
風のたよりでもいいから あの時の真実を
.
ここに今の自分があるのは 
あなたが残してくれた手紙の中に
生きるすべてを一言でつづった  
かけがえのない言葉があったから
.
数えきれない季節をめぐってきた足跡は
たとえ車いすでも同じ大地を踏みしめてきたから
.
語りつくせないほどの感謝の気持ちが今
未来(あす)を描く勇気に変わる
.
思い出よ振り向いてくれ 振り向いてくれこの胸に
.
もしも時間を戻せるなら教えてほしい
風のたよりでもいいから あの時の真実を
.
「お元気ですか?」とせめて一言
いつか交わせる日が来ることを夢見て・・・
.
.
.
 ~雪に染まる街で~
.
雪に染まる街 季節が届けた
一面に広がる白いハーモニー
やわらかな雪が 風に揺れながら
まばゆい景色を描いている
.
心のふもとで見渡すこの街に
鮮やかな緑が芽生えるのは いつだろう
襟を立てたコートのポケットがあたたかい
.
小さな希望を 手のひらに包んで
だれかの足跡にそって歩き出す
いつしか訪れる春だから
.
かすかな陽ざしが 雲の向うから
きらきら輝くつららを溶かしてる
静かに流れる しずくの音色が
乾いた心にはじけていく
.
曇った窓ガラスにつのる想いを
胸の奥でかみしめながら今日を生きてる
青く澄んだ大空をなつかしむ気持ちで
.
吐息と混ざり合う 頬に染みる風
眠る大地にやさしくといかければ
いつしかほほえむ あの日のように
.
小さな希望を 手のひらに包んで
心の奥に小さな明かりが灯る
明日も舞うのかな 白い天使
.
.
.
 ~明日の空の下で~
.
どんなに先が見えない明日でも
きっと願いは届くはず
ふと立ち止まって見上げた夏空
忘れかけてた色だった
.
風が流れ 時が流れ ありふれた毎日の中で
誰かの支えや役立つことができるなら
.
いくつもの不安やためらいを越えながら
目の前の扉をたたこう 残された力を信じて
.
灼けたアスファルトの向こうにゆれる
ほんのわずかな勇気でも
一歩ずつふみ出せば何か変わる
心を見つめる何かが
.
つまずく壁 悩み抜いて 積み重ねてきた経験を
明日の空の下でふりかえろうと思う
.
不自由な身体をいつもノックしながら
夢のパズルを埋めていこう 胸にこぼれる白い砂で
.
いくつもの不安やためらいを越えながら
目の前の扉をたたこう 残された力を信じて
.
.
.
 ~人生(たび)の駅~
.
静かな眠りから目を覚まし
一年に一度迎える 特別な朝
愛する君が側でほほえんで
朝日に溶け込むメッセージは
心からの「おめでとう」
.
長い人生(たび)の途中で この日の駅に毎年下りた
出逢いと同じ数の別れがあったけれど
激しい雨に打たれても 君はあきらめることなく
次のホームで待っててくれたね
濡れた髪 風になびかせて
.
どんなに年を重ねても
今日という日を大切にしていきたい
迷いながらもたどり着いた 繰り返し吹く風のように
Happy birthday
虹に映る自分の姿
あの頃の青春を呼び戻して
.
一枚の写真が物語る
風と足跡が残した 記憶のバラード
そっとワイングラスを傾け
やさしく思い出をあたためる
胸のキャンドルを灯して
.
居座る安らぎでも 少しリッチに感じるのは何故
時間の波に乗ってまた歩いてゆくから
新しい年に向かって 希望の光をすり抜けて
明日へのパズルをうめていく
どこまでも ゆとりの気持ちで
.
切ない季節が待ってても
今日という日を大切にしていきたい
二人が歩く夜の街に 白い星屑が降りそそぐ
願いを唱えて
溢れる想いは空の果て
月の輝きに導かれながら
.
どんなに年を重ねても
今日という日を大切にしていきたい
迷いながらもたどり着いた 繰り返し吹く風のように
Happy birthday
それは心の奥に飾る
永遠に輝く宝石だから
.
.
.
 ~心のフィルター~
.
ゆるやかに川が流れていくように
時間が過ぎゆく中で ぽつりと思う
取り返せない過去は歯がゆいけれど
風にあおられぬように何かを信じて
.
こわいものなんてなかった あの夏に帰りたい
子供達がはしゃぎ合ってた あの夏の夕暮れに
.
そっと肩を並べるように同じ胸の痛みを
わかちあえた歓び きっと忘れない
目には見えない心のフィルターを通して
.
日々の忙しさの中に消えてゆく 
硝子が飛び散ったような涙さえも 
いつしかきっと笑って過ごせるねと 
唇を噛んでは遠くを見渡した
.
背伸びするのは好きじゃないから いつもいつの日も
彼方に浮かぶ小さな船を漕いで 明日へ向かう
.
まぶしい青空に傷ついた気持ちを投げ捨てて 
涙ぬぐったあのとき きっと忘れない
風を見透かす心のフィルターを通して
.
そっと肩を並べるように同じ胸の痛みを
わかちあえた歓び きっと忘れない
目には見えない心のフィルターを通して

コメント (4)
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やまちゃんの詩

2008-05-29 01:38:38 | ポエム

やまちゃんの詩集の数ある作品の中から僕がお薦めしたい詩を独断と偏見で選び、ご紹介したいと思います。
いくつかの誤字が見られますが、全て原文に忠実に再現しました。
どの詩にもとても素敵なメロディがつけられておりますが、ここではお聴きかせできないのがとても残念です。
でも、彼が声に出せない切ない想いをキーボードに託して生み出した詩を読めば、胸を揺さぶるような彼の心の叫び声があなたにもきっと聞こえてくると思います。
なお、このブログでは編集時に空白行を設けても反映されないため、行の先頭に半角文字の「.」を記入する方法で行間を空けており、それが多く目に付いてちょっと気になるかもしれませんが、申し訳ありません。
詩においては空白行も重要な要素ですのでどうぞご理解下さい。
.
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 
.
 『謳う』 ~風に向かい~
.
生きることに疲れた時は 果てしない大空あおいでみれば
きっと何かが 見えてくるはずさ
.
 涙が頬をつたわぬように 上を向いて
 空の青さに洗い流そう すべての痛みを
.
  今を見つめ 夢を追い続け そして人生を謳う
.
今じゃ西瓜も真冬に食えるから 本当の季節を忘れかけている
春には苺 秋には葡萄 自然のままがいい
.
 あいつを馬鹿にするような 世の中だけど
 土に親しみ命をそそぎ 作ることの喜びを
.
  風に向かい 大地踏みしめ そして自然を謳う
.
 様々な人がいるから いろんな男と女が
 あってもいいじゃないか 渇いた社会の中に
.
愛することを憶えはじめた あなたと出会ったあの日から
遠く離れているのに 思いはつのる
.
  あなたを映し 心のままに そして愛を謳う
  今を見つめ 夢を追い続け そして愛を謳う
.
.
.
『僕からの手紙』
.
雨が雲の糸で結ばれているのなら
想いを束ねて あの人に伝えたい
書き残した白い画用紙と折れたクレヨン
今頃 何処で どうしているんだろう
互いに傷つき ためらいながらも
若さの鼓動に震えてた
  夜更けの雨が 心を呼び覚ましている
  戻らない 青春の日々と影
  あれからいくつかの 『物語』できたけれど
  その時々 出会った かりそめは
  挿絵に挟んだ 一枚のしおり
  若さの痛み哀しすぎて
  夜が囁く 心切なく 唇震わすよ
.
    雨が雲の糸で結ばれているのなら
    想いを束ねて あの人に伝えたい
    今夜も独り グラスに注ぐため息で
    君を琥珀色に染めたのです
    色褪せた写真の中
    若さの苦みをしみています
      夜更けの雨が 心をかき乱している
      戻れない 青春の熱き記憶
      あれからいくつかの『物語』できたけれど
      その時々 出会った かりそめは
      モヤに隠れた 青春の傷跡
      闇を 探れば探るほど
      若さの痛みが哀しすぎる
      夜が囁く 心切なく 唇震わすよ
.
    雨が雲の糸で結ばれているのなら
    想いを束ねて 君に伝えたい
.
.
. 
 『泣かないで・・・・・・』
.
別れは突然すぎるもの
横殴りのノイズがある昔の映画のように
ホームに響きわたる発車のベル
早足の靴音がふたりの言葉を途切れさせ
涙が頬をつたう一滴 それがさよなら
泣かないで・・・見送られるほうが 心揺らいでしまう
泣かないで・・・いつものように笑顔で さよならしよう
.
 離れる時がきて 気づきはじめた
 このやるせなさは愛ってかもしれない
 恋するなんて ふたりには似合わなかった
 駅員のアナウンスが そっと出発をつげ
 言葉にできなかった一言 それはさよなら
 泣かないで・・・見送られるほうが 心揺らいでしまう
 泣かないで・・・いつものよう笑顔で さよならしよう
.
.
. 
 『花だより』
.
君に押され あるいた桜の並木道を
今年は ひとりであるいてみたよ
.
満開手前の花たちも
行き交う人のなみも
.
何も変わりはなかったよ
ただ隣にいた 君がいなかっただけ
.
この便り届いたら 想い出して下さい
あの日のお城の 花吹雪を
.
君に届け・・・・・会津花だより
君に届け・・・・・会津春だより
.
 君に手をひかれ のぼった石段
 車椅子から ながめていたら
.
 染まりゆく 緑のキャンバスも
 さわやかな 風のささやきも
.
 そうあの日と同じに
 やさしく つつんでくれていた
.
 この便り届いたら 想い出して下さい
 春風にゆれる 鶴賀の森を
.
 君に届け・・・・・会津花だより
 君に届け・・・・・会津春だより
.
.
.
 『もっとスマイル』
.
苦しいことや困ったことに 出逢ったら
ここへ来て話してみなよ 仲間がいるから
誰にだって落ち込む時 涙する時がある
そんな時互いに語り合おう 心の悩みを
雨上がりの空にかかる 8番目の虹の色を捜して
.
 ほら・・・ほら・・・ 微笑み合おう
 ほら・・・ほら・・・ 涙が乾くから
.
もっとスマイル もっともっとスマイル
 勇気がわいてくる
.
もっとスマイル もっともっとスマイル
 明日がみえてくるから
.
※「スマイル」とは自立生活センターに付けられていた名前です。
.

.

.
 『シンガー』 ~sing songs~
.
幕が静かにあがり 唄いはじめる
マイクにそっと 息吹きこむように
やさしいラブバラードから
ピアノの音色は あなたの姿を
ギターのつま弾きは あなたの心を
バイオリンの響きは あなたの夢を
精一杯飾りつけて 唄い続ける
sing songs 歌声は永遠に生き尽く みんなのなかに
sing songs できるかぎりの感激の 拍手をあびながら
.
   最後の曲ですと 星空の駅が
   いくつもの星たちが ステージ彩り
   空の雫と変えた
   アンコールの手拍子は あの歌を
   多くのあつい歌声は 車いすのヨッチを
   花束かかえた手に 優しいぬくもり
   そして唄った UN......会いたい
   sing songs リボンを結んだ プレゼントのように
   sing songs 受けとめ感じた あなたの歌声を
.
※歌手の沢田知可子さんがやまちゃんの仲間であるヨッチさんの

招きを受け会津若松市でコンサートを開いた事がありました。
そのコンサートの様子を詩にしたものです。
この詩にも素敵な曲が付けられました。
.
.
.
 『新たな旅立ち・スマイル』
.
過去の古傷を抱きしめながら
わたしたちは 旅立ちます
永遠につづく 夢と現実につまづき
新たな物語の頁へ
予想もできないことが
多くあると思うけれど
わたしたちは 歩きつづけます
スマイルを絶やさずに
.
 新しい闘志を胸に秘めて
 わたしたちは 旅立ちます
 あとにつづく 仲間たちへ
 そして自分たちのために
 たとえ厳しい
 苦難が待ちかまえても
 わたしたちは 頑張り通します
 スマイルの心を忘れずに
.
. 
.
 『CPロック』
.
ちょっと「わっ」と言われただけで
カエルがとびはねるように
おどろいてしまう
そして 不本意な筋肉運動
身体がバリバリつっぱってしまうのさ
あって当然 アテトーゼ
あって当然 アテトーゼ
おいら おいらは CP・CP
そう 脳性マヒなのさ
.
 言葉がうまく話せない
 口が逆らって異国語みたいな
 言葉になってしまう
 そして 思わぬ力が入って
 口から汗が出てきてしまう
 あって当然 意味不明
 あって当然 意味不明
 おいら おいらは CP・CP
 そう 脳性マヒなのさ
.
  文字をきれいに書きたいな
  おいらが書く文字他人には
  なかなか読めない
  とくに ラブレター書く時なんか
  文字が勝手にロックンロール踊ってしまう
  あって当然 アテトーゼ
  あって当然 アテトーゼ
  おいら おいらは CP・CP
  そう 脳性マヒなのさ
.
(全国わたぼうし音楽祭入選作)
※「アテトーゼ(不随意運動)」というのは自分の意志とは関係なく

身体が勝手に動いてしまう状態です。
.
. 
.
 『この空の下で』
.
ふたりで歩いた 季節は色あせて
できるだけの優しさで つつんでいた頃
.
咲きみだれる花に 君の面影揺れる
ときめきが少しずつ 心からはなれてゆく
.
この空の この空の下で
またいつか会える時を・・・・・・
この空の この空のどこかで
夢に向かって生きてる君を・・・・・・
.
 あてもなく彷徨い そこには何もない
 思い出の破片(かけら)が かすかに残ってる
.
 流れる風の中 手を差しのべても
 君への想いが 静かに遠ざかる
.
 この空の この空の下で
 またいつか会える時を・・・・・・
 この空の この空のどこかで
 夢に向かって生きてる君を・・・・・・
.
 この空の この空の下で
 君は今 幸せで・・・・・・
.
(「ドン米」メモリアルソング)
.
.
.   
 『街へ出よう』
.
街へ出よう 僕らの生まれた街へ
まだ僕らの知らないとこもあるし
街へ出よう 僕らの生まれた街へ
まだ僕らの見てないとこもあるし
みんなでいっしょに歩こうよ
ジャリ道だって歩いて行くさ
坂道でもへこたれるものか
さあ!みんなで街へ出よう
.
 街へ出よう 僕らが育った街へ
 母の背中でこの道を歩いたっけ
 街へ出よう 僕らが育った街へ
 幼いころ手をひかれて行ったところへと
 今度は 自分の力で行こう
 無理な時には 手を借りて
 くじけそうになったら 励まし合って
 さあ!みんなで街に出よう
.
(国際障がい者年記念コンサート参加作)
.
.
. 
 『追想哀歌』
.
突然すぎた君の悲報(たびだち)に 時がくだかれるほどに
心を一瞬なくしたみたいに ぼくはとまどってた
君が残した仲間達の 熱い涙がみえますか
むせぶ声で何度も何度も 呼びつづけていた
誰よりも君は明るく 笑顔が一番似合ってたね
君の言葉 君の仕草 浮かび消える涙のなかで
君は君をむしばむ病に 精一杯いどんだけれど
力つき標なき天空へ 静かにたびだった
.
年がくれゆく北風のなかに 君はそっと横たわり
言葉失い花びらのなかで 静かに眠っている
じっと優しい顔を見てると 今でも信じられない
とぎれず浮かぶあの頃の君が まぶたによみがえる
誰よりも君は力強く ぼくたちに勇気をくれた
君の言葉 君の仕草 浮かぶ消える涙のなかで
君は君をむしばむ病に 精一杯いどんだけれど
力つき無限の見知らぬ世界へ 静かにたびだった
.
※やまちゃんが心から尊敬し親しんだ先輩であり友人だった

亡きN君に捧げた詩です。
N君は会津の地に障がい者の為の自立生活センターを設立

する事に尽力した偉大な人物で、障がい者仲間のリーダー的

存在でした。
この詩から作られた曲を聴く度に僕はN君との最期の別れを

思い出し涙ぐんでしまうのです。
.
.
.
 『ゆきほたる』
.
約七千本の絵ローソクが
会津の里の雪の街を彩る
鶴賀の城を中心に花春通り
七日町とおりへと 灯火が広がってゆく
  ゆきほたる ゆきほたる
会津若松 真冬の陣
  ゆきほたる ゆきほたる
天空からも静かに雪が舞う
.
遠く近くに揺れる炎のなか
数々の想い出がよみがえる
楽しかった白き想い出や
雪に刻んでいた あの頃のふたりの名前さえも
  ゆきほたる ゆきほたる
会津若松 真冬の陣
  ゆきほたる ゆきほたる
天空からも静かに雪が舞う
.
.
.
 『春の羽音』
.
雪の下の田んぼのうえで
残り籾殻をついばんでいた
白鳥たちは翼を拡げはじめて
北へ向かい帰る準備をしている
餌もそんなになく
荒く流れていた鶴沼川で
ひと冬こした白鳥たちは
旅立ちの時を待ちかまえている
春の羽音......春の羽音......

頭を茶色に口元を黄色にそめて
春の羽音......春の羽音......
白き磐梯の峰より高く遠く翔び立つ
.
流れる雲にむかい 鳴き声をひとつ
翔び立つ瞬間を待っている
橋のたもとで餌をほおる人たちも
今か今かと心静かに見守る
大川とつながる
鶴沼川の岸辺を寝ぐらに
雪の白さと競っていた
羽ばたき叫ぶ 空は果てしなく
春の羽音......春の羽音......
暖かい日差しから逃げてゆく
春の羽音......春の羽音......
共に過ごしたカモ鳥に別れを告げて
.
.
.
 『冬の虹』
.
白き雪が降りてくるまえに
誰が架けたか 七色の虹
磐梯の山と飯豊の山
手と手をつなぐように
染める虹の架け橋
冬の虹は 心鮮やかに
冬の虹は 瞳なごませ
天空の友達の笑顔 浮かんできます
.
         雨上がり空にわたる虹
         雨雲が風に溶けてゆく
         新潟の地へ福島の地へ
         行き交う車に
         ハイウェイレインボー
         冬の虹は 心鮮やかに
         冬の虹は 瞳なごませ
         天空の友達の声が 聞こえてきそう
.
.
.
 『指輪のあと』
.
あつい夏の日差しと共に
あなたが僕たちのまえに あらわれた
朝の風に揺れる あさがおの花
それとも高く なびく向日葵
忘れかけていたスマイル
でも・・・ でも・・・
何か悲しげな 仕草の影
ただひとつ 意味は知らない
しろい指輪のあとか・・・
.
           故郷に帰ってきましたと
           一声そえてだした暑中見舞い
           色褪せ枯れゆく 紫陽花のよう
           風に揺れるまえの 秋桜
           でも・・・ でも・・・
           何か淋しげな 後姿が
           ただひとつ 訳は聴けない
           しろい指輪のあとを・・・
.
.
.
 『小さな田舎村』
.
藁葺き屋根が いまだに残る
小さな小さな 田舎村
川のせせらぎにまかせ
古い水車が ガタゴトと
時より すーっと涼風吹き抜け
大地の香りが 哀愁を招く
君が住んでいた 小さな田舎村
来てみたくて 訪れてみた
君はもういないけれど
寄り添い語りかけてきそうな気がして
.
冬になるとあたり一面 真っ白に染まる
小さな小さな田舎村
もぎ忘れられた柿の実が
哀しげそうに ゆらり揺れている
枯れ草や 残り藁を燃やす
煙が村中を包み込み
モノクロの版画のように
君が住んでいた 小さな田舎村
秋が過ぎて また長い冬が来る
君はもういないけれど
子供の手をひいて歩いていそうな予感が
.
.
.
 『村が消えた』
.
生まれた時から この地に馴染み育ち
村民として 村の名前書きつづけた
地域合併により もうじきこの村がなくなる
あんなにあった 田んぼや畑もニュータウンとなり
村が消えた 村が消えた
ガキの頃遊びまわっていた おいらの愛しい村
村が消えた 村が消えた
愛着し呼びつづけた 謳いつづけたかった村
.
村はずれに高速道路が 音たて突っ走り
新しい町になると インターチェンジが出来るとか
カエルの鳴き声もセミの険しさも すっかり薄くなり
慣れ親しんだ名前に 静かに幕を降ろした
村が消えた 村が消えた
季節彩る花たちも 淋しげに咲いている
村が消えた 村が消えた
やさしい風の囁きも 途絶えてしまうのか
.
.
.
 『謳うミスターシーピー』
      ~平成なりあがり音頭~
.
ふるさと我が街 うたに残したく
自由な白紙に ペンを走らせる
みどりを謳う 自然を謳う
人生(toki)を謳う 愛を謳う
シーピー シーピー Mr. CP
シーピー シーピー Mr. CP
謳うミスターシーピー
.
季節の移り変わり 語り継ぐために
無限な言葉 メロディーにのせる
過去(mukashi)を謳う 未来を謳う
現在(ima)を謳う 夢を謳う
シーピー シーピー Mr. CP
シーピー シーピー Mr. CP
謳うミスターシーピー
.
.
.
 『会津の春は・・・・・・』
.
"立春"のこよみに合わせて
窓辺から差し込む 陽のあかりは
やがて訪れる 春をつげている
雪の下 咲き待つ福寿草の花も
木枯らしのなか 息をひそめる土筆も
いまか いまかと春を待つ
会津の春は 春はまだまだ近くて遠い
会津の春は 春は雪の重さ忘れ去れるまで
.
.
"白鳥"は羽をひろげて
空を舞い 北へ旅立つ準備
過ぎゆく冬の足音足早に
苺の苗木も 早く畑に植えてと
桜の木々も 頬を染める準備
いまか いまかと春を待つ
会津の春は 春はまだまだ近くて遠い
会津の春は 春は雪の重さ忘れ去れるまで
.
.
.
 
 『夕立』 ~サマー・ピリオド~
.
短い夏にピリオド うつかのように
夕刻のいちまつ 突然の夕立
走る稲妻 轟く雷鳴
叩く雨音 吹き狂う風
ラジオから流れる歌も
稲妻に途絶え消え
あの日 あの夏 あの時のあなたのよう
モノクロの写真 ばらまくように
ひとときの夕立
時の坂道 巻き戻す
.
.
乾ききった畑には 良いしおいになると
母さんたちは口癖に云う
走る稲妻 轟く雷鳴
叩く雨音 吹き狂う風
嫁に食わすなという秋茄子も
遅育ちの枝豆 とうもろこしにも
束の間の 潤いあたえるように
ひとときの夕立
自然の成り行き 気象転結
.
.
.
 『謳いつづける』
.
言葉に出せば空しくて
話す分だけ 馬鹿をみる
エイドに打っても 再生できず
すぐにクリアにする 阿呆らしさ
ひとつの出逢い ひとつの別れ
心がときめき 傷ついた
だから俺は 謳いつづける
文字にならない想い 書きなぐる
.
.
一発で云うこと通じれは
気持ちとても 清々しく
何度も何度も 話して
通じないと ヤケになる
ワープロ文字では もの足りず
キザな台詞書き添え 野暮となり
だから俺は 謳いつづける
文字にならない想い 書きなぐる

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「ふるさと一番!」

2008-05-28 16:53:11 | テレビ番組

今日から丁度1週間後なんですが、何と我が町にNHKの

生放送番組生中継ふるさと一番!」の収録隊がやって

来ます!!
放送日時及びチャンネルは、6月4日(水)12:20~12:43 

NHK総合テレビです。
放送では、この町の夏の新名物として夏祭りに開催している

「水合戦」をメインに、商工会青年部の取り組みや商店街が

紹介されます。
なお、報道の都合により当日の放送が延期されることもある

のでご了承下さいとのことでした。
その場合、収録したものを別の日に放送するそうです。
仕事サボって収録を見て来ようぜ(* ̄∇ ̄*)と悪魔が囁いていますけど・・・

( ´ω`X( ´ω`X<ダメダーメ仕事優先でし!

録画を見なしゃ~い☆ミ

皆さんもお時間がありましたら是非ご覧になって下さい。

なお、その翌日の同番組はすぐお隣の喜多方市からの生中継の予定です。
<番組サイト>↓
http://www.nhk.or.jp/furusato/index.html

Mizugassen

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「愛の地球(ぬくもりのほし)」

2008-05-28 00:16:58 | 日記・独り言

いつもここに来てコメントをして下さっている方、そしてコメントはしないけどご覧になって下さっている方、お世話になりましてありがとうございます

<m(__)m>
僕がここでブログを始めてから早くも5ヶ月が過ぎました。
あいも変わらず一見真面目そうな、それで いて冗談ともつかぬ文章がそこここに散りばめられているような僕のブログです

(^◇^)
笑えないような話や、難しい内容の話も たまにありますが、なるべく肩がこらない様に解り易い表現で書く事をいつも心掛けています。
僕と読み手の方がお互いに表情で相手の 反応を知る事ができない文字だけのやり取なので本当の気持ちが伝わっているのだろうかというと不安が常にありますね。
でも、僕のブログを楽しんでいただけ たり、読んでほっとした気持ちになって いただけるならば、こんなうれしい事はありません。
そんな皆様へ感謝の気持ちを籠めて今日はとても素敵な曲を聴いていただきたいのです
「愛の地球(ぬくもりのほし)」という曲です。
僕がcasTYというサイトでブログを書いていた頃知り合った女性のアマチュア二胡奏者(HN「チャンです」さん)が作曲された曲で作詞もご自分でされています。
casTYがなくなってしまった今はチャンさんとお話ができないのがとても残念です。
今回チャンさんには無断でこの曲を紹介しており、大変申し訳ありませんが、この記事がもしかしてチャンさんのお目に留まればと思いましたので・・・
チャンさん、今でも元気で音楽活動を続けていらっしゃると思いますがご活躍を心からお祈りしています。
(↓?をポチっとな!して下さい。音量が少し大きいかも知れないのでご注意下さい。BGMが鳴り終わるか、ご自分で止めるかしてからこちらをお聴き下さい)


<embed height="40" type="audio/midi" width="150" src="http://micchii3939.blogzine.jp/nukumorinohoshi.midi" autostart="false" repeat="false"></embed>
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ヨッチさんのこと

2008-05-26 00:57:50 | 障がい者のこと

N君とかやまちゃんと同じく自立生活センター設立時のメンバーの一人で代表を務めた経験もあり、今はやまちゃんとともにNPO法人運営委員の一人になっているのがヨッチさんです。
年齢は30代の初めです。
ヨッチさんのことは先月このブログでも書いたのでご記憶の方もいらっしゃると思います。
彼も脳性まひのせいで歩行困難の上両手が不自由です。
でも彼は僅かに動く手の指で自慢の愛車(アメリカ製電動車椅子レンジャーRGX)のスティックを巧みに操り、かっ飛ばして結構遠くの方まで外出します。
自称「車椅子暴走族」です。
言語障がいもあるため話し声は不明瞭ですが、僕は彼の話す言葉なら100%理解できるので、彼とは少しのタイムラグがある他は普通に支障なく会話を交わしています。
自分で考えた親父ギャグを連発して笑わせてくれるので、彼と一緒だと退屈しません。
彼の姿はちょっとだけ個性的ですが顔はかなりイケメンの方だと思います。
何よりもその笑顔はとびっきりで癒されます。
頭はかなりいいみたいです。(僕と比較してですが)
PC歴はかなり長くしかも独学で覚えたそうです。
両手が使えないのでPCやオーディオはすべて足を使って操作します。
キーボードも器用な足の指で打ち、実に見事なタッチを見せてくれます。
ここまで上達するまでには恐らく血の滲むような練習を重ねたんだろうと思います。
僕が「50の手習い」でPCを始め、彼のHPを訪れる様になった時に彼も僕と同じく沢田知可子さんのファンである事を知ってから急速に彼と親しくなりました。
もちろんそれだけではなくて、彼のいつも自然体なところとか、「決してがんばらない」けれどもいつも前向きなひたむきさに惹かれたからです。
そんなヨッチさんですが、彼には辛い過去があります。
20代の時にボランティアの女性と恋愛結婚をしましたが、うまくいかずに別れてしまったのです。
僕にはその原因が何だったのかは分かりませんが、恐らく愛し合う二人の力でもどうしようもない壁が立ちはだかり、それを乗り越えられなかったんじゃないかなと思います。
彼は精神的に落ち込んでしまい傷心の日々を送る内に、その辛い心情を詩に託し哀しくも美しい思い出として残そうと考えたのがきっかけで詩の創作活動を始めました。
そして、自分のHPに自作の詩のコーナーを設けました。
ヨッチさんの詩は沢田知可子さんの目にも留まり、彼女の口利きでバリヤフリー情報誌に彼の詩が掲載されたこともあります。
その後知可子さんから「もっと等身大の自分を表現してみたらどう?」という助言を受け、詩の中に「車椅子」という単語を取り入れるようになりました。
彼の夢は将来自分の詩集を出版する事と、知可子さんから自作の詩に曲をつけてもらうことです。
彼は限りない才能と詩への静かな情熱を持ちながらも、彼の背負っている重度の障がい故の体調の急変という不安と常に闘いながら、こわれやすいガラスのような体で日々を懸命に生きています。
先月、知可子さんのBBSにヨッチさんから以下の内容の書き込みがありました。
「(去年の10月の知可子さんの)喜多方ライブから約1週間後に頚椎の手術をし、1ヶ月間入院しました。手術は無事成功したのですが、その後の回復が思うように進まず今も右手右足はまったく使えない状態で、わずかに動くだけの左足を使ってマウスだけでPCを操作しています。今まで当たり前のように出来ていたことが出来なくなったことへのストレスとやり場のない怒りをどこにぶつければいいのかわからない時もありますが、気を長くして生きていきたいと思います。今年もちかちゃんのライブが見たいです。」
この書き込みでお花見会では聞けなかったヨッチさんの手術後の状態と心の内を知り、愕然としました。
僕としては今のヨッチさんにかける言葉(ありきたりの慰めではなく励ましの)が見つからないですが、彼の奇跡の復活を信じて神に祈っています。

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やまちゃんのこと

2008-05-26 00:23:16 | 障がい者のこと

障がいを持つ友「やまちゃん」・・・僕は親しみを込めていつも彼をニックネームで呼んでいます。
年齢は40代です。
脳性まひの彼は自らをミスターCP(脳性まひ)と名乗っています。
やまちゃんは僕がヘルパーとして所属しているNPO法人の理事の一人としてその運営に携わっています。
彼とは自立生活センター時代から約10年お付き合いしてきており、僕がヘルパーとして担当した回数が一番多かったのも多分彼でしょう。
彼は主に右半身が不自由で歩行困難なため外出する場合は状況に応じて電動か手動かどちらかの車椅子を使用しなければなりません。
更に言語障がいが特に重く、あまり興奮し過ぎると感情をコントロールするのが困難に陥る様な症状を見せる場合も時としてあります。
僕は正直に言うと未だに彼の話す言葉を30%程度しか聞き取ることができないのです。
何度か聞き返しますが、それでも理解できない場合があります。
彼はそんな時にはいつも携帯しているトーキングエイドという道具を使用します。
これを使えば自分の意思を確実に相手に伝えることができるのです。
左手の人差し指でキーボードの文字を1個ずつ押して文章を作り細長い液晶画面に映し出して、更に必要に応じてそれを音声にして知らせたりします。
.
昔のやまちゃんはお酒がとても好きでした。
多分彼にとってお酒は小さな喜びを大きくしてくれたり大きな哀しみを小さくしてくれる「魔法の水」だったと思います。
彼は一時期アルコール依存症になったことがあります。
日々を一所懸命に生きていたにもかかわらず、いくら努力してみても自分の体を自分の力で自由に動かせない焦りと辛さをお酒の力で少しでもやわらげようとしていたのでしょうか・・・
会津に自立生活センターを設立し、初代の代表として活躍した故N君は彼の先輩であり盟友でした。
やまちゃんも設立時のメンバーの一人だったのです。
N君が体調不良を訴え自立生活センター代表の職を辞した後、副代表だった彼は二代目の代表に就任しました。
彼は仲間の期待に応えるべく自分の持てる力を精一杯発揮してがんばった・・・はずでした。
ところが、ある程度収まっていた彼のアルコール依存症がここで又出始めてしまったのです。
多くの障がい者達をまとめなければならない責任感とあまりにも偉大だった前代表と何かにつけ比較され批評される度に生じる焦燥感が巨大なプレッシャーとなって彼に襲い掛かかったのでしょうか・・・
しかし、彼は家族や周囲の方に支えられ地道な治療の日々を重ねた末に立ち直り今日に至っています。
.
彼は素晴らしい才能を持っていました。
それは作詞をすることです。
高校生になってから詩の創作活動を始め雑誌やラジオ番組に投稿する内にその詩に曲をつけてくれる音楽仲間が彼の元に続々と集まって来てくれました。
作詞家・・・そう呼ぶに相応しいほど彼の詩には地元のバンドとかシンガー・ソング・ライターが曲をつけており、コンサートで歌われています。
今までに詩集の小冊子も5刊発表しています。
彼の詩を読むと、話をして(言葉で)伝える事が上手くできない彼のもどかしさが心の声(叫び)となって聞こえて来るような気がして感動で胸が一杯になるのです。
彼は歳を重ねるごとに自由が利かなくなってくる自分の体に「様々な困難が見えてくる」と不安を感じながら、「できる内に残しておきたい」と今も詩の創作活動を続けています。
僕はこれからもそんな彼と向き合って見守りながら親交を深めていきたいと思っています。

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N君のこと

2008-05-25 00:35:20 | 障がい者のこと

僕が障がい者の方たちと関わるきっかけを作ってくれたのは亡きN君でした。
もしもN君と出会っていなかったら、僕は今この仕事に就いてはいなかったと思います。
僕はこれまでに数回いろんなところでN君のことを紹介し、ブログにも書きました。
以前、自分のブログで「N君の生涯」と題して書いた文章を基にこの記事を書いています。
平成16年12月28日午後8時51分、一人の偉大な障がい者が肺炎の為急逝しました。
その人がN君で、彼は僕の出身地である会津若松市に障がい者の為の自立生活センターを設立する為に尽力し、初代の代表を務めそこに集う障がい者達のリーダー的な存在だったのです。
.
N君は7ヶ月の早産で未熟児として、しかも仮死状態で生まれましたが、産婆さんの努力で奇跡的に命を取り戻しました。
しかし3歳の時高熱から脳性まひになってしまい、言葉がうまくしゃべれない上に下肢が不自由になりました。
障がいの程度はそんなに重い方ではなかったのですが、保育園に入る年齢になって役所から養護学校への入学を奨める話が出ました。
彼のお父さんが「養護学校に入りたいか?」と訊ねると彼は「いやだ!」と答えたそうです。
結局お父さんが彼の意思を尊重してくれたお蔭で彼は保育園から高校まで普通学校で過ごせたそうです。
お父さんが言ってくれた「お前は身体が弱いけれど皆の中で一緒に生きて行くのだから強くならないといけないよ」という言葉が彼の宝物だったそうです。
それは、彼にとっては自分の人生を自分で選び、地域の中で皆と生きて行く事だったのです。
彼は高校に入ると、「女の子にもてる強い男になりたい」と思い山岳部に入り、もつれる足で山登りもしました。
高校卒業後はバイクや車の免許も取り、専門学校で印刷技術を学び、印刷会社に就職しました。
仕事の傍ら、重度の障がい者の送り迎えをしたり相談相手になるなどのボランティア活動を通じて、多くの障がい者仲間と親交を深めました。
僕がN君と初めて知り合ったのはその頃でした。
僕は彼の自宅と同じ町内の老舗の家具店に勤務していて、家具の営業と配送の仕事をしていました。
彼のお父さんは自宅近くの病院前で従業員を一人雇い小さな花屋を営み、お母さんは自宅兼店舗の食堂を一人で切り盛りしていました。
まだ独身だった僕はいつも仕事帰りにこの食堂で夕食をとっていました。
この食堂の家庭的な雰囲気がとても好きだったからです。
N君が仕事休みで自宅にいる日曜日の夕方の時間などに僕は仕事帰りに食事しに立ち寄り、彼といろんな話をしたりする内お互いに打ち解け合うようになりました。
この頃の彼は、普段は通勤などにバイクを乗り回していましたが、不自由な身体もなんのそので健常者と全く変わらないような素晴らしいライディング・テクを披露してくれました。
更に連休には仲間と登山をしたり、一人で四駆を運転して泊りがけのアウトドア・ライフを楽しむアクティブな青年でした。
彼の行動を見ていると障がいというハンディなんて微塵も感じられませんでした。
彼の性格はとても素直で、誰に対しても分け隔てなくごく自然な態度で接し、穏かなその話し振りは誰よりもユーモアがありかつ知性に溢れていました。
僕が仕事上のことで悩んでいる時に彼の明るい笑顔と、ハンディに負けずにがんばっている彼の力強い姿を見るたびに勇気と元気を奮い起こす事ができました。
その後僕は妻と知り合い結婚を決意し、彼のご両親に仲人をお願いしました。
それ以降彼は僕達夫婦を実の兄と姉の様に慕ってくれたのです。
そんな彼も加齢に伴い体全体の筋力が急激に衰え始めました。
これは病気自体の進行ではなく、脳性まひ特有である症状のひとつなのです。
30代後半になって、車椅子が必要な生活になり20年間勤め続けた会社を辞めざるを得なくなりました。
「体が思う様に動かなくなってから、重度の障がいの人達の悩みが分かった。何とかしなければ」と思った彼は仲間に呼びかけ、地道な努力を重ねながら行政を少しずつ動かしてついに会津の地に自立生活センターを立ち上げたのです。
「障がい者はどんなに重度でも、街の中で生きたいと願っている。健常者と共に暮らせる地域社会にして行きたい」と彼は常々熱く語っていました。
.
彼の死後、残念な事にリーダーを失った自立生活センターは分裂しやがて解散してしまいました。
一応それを引き継いだ形で現在のNPO法人があるのですが、自立生活センター設立時のメンバーは次々と去って行き、今では当時とかなり違う顔ぶれになってしまっています。
年老いたご両親も彼の後を追うように相次いで他界され、彼についての思い出話を語り合える相手も数少なくなってしまい寂しい限りの昨今です。
でも、彼の遺志を受け継ぐ者の一人としてこれからも彼の足跡と偉業を新しいメンバーに伝えて行くのが僕の義務だと思っています。

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障がい者のこと

2008-05-24 23:14:57 | 障がい者のこと

僕がいつも「障害者」ではなく「障がい者」と書くのにはそれなりの理由があります。
学校ではちゃんと「障害者」と教わっており、その意味も理解した上で敢えて「障がい者」と表記しています。
ですから、他人が「障害者」と書くことは否定しません。
僕はこの中の「害」という字にとても抵抗を感じているから使わないだけなのです。
「害」という字は悪いイメージを連想させる「害虫」の「害」と同じ字だからです。
現実に・・・憤りを感じる悲しい現実なのですが、障がい者を世の中の「害虫」呼ばわりして平気で差別する様な心無い人々が現実に存在しています。
信じられないかも知れませんが、これは嘘ではないのです。
大多数の障がい者の方が僕と同意見であり、最近ではそれを反映してか役所の文書とか広報誌からは「害」という字はすでになくなっているようです。
.
障がい者に対して健常者であるあなたはどういうイメージを持っていますか?
障がい者を見て特別な人間だと思ったり、自分と比較して優越感を持ったり不幸だとか可哀想だと思ったりしたことはありませんか?
もしそうだとしたら、それはとんでもない大間違いです!!
障がい者もあなたと同じ人間ですよ。
ただ見た目があなたと少し違うだけのことです。
人それぞれ個性がある様にその人の障がいもその人の個性なのです。
ですから、その人の外見だけを見て決して蔑みの目を向けたりしないで下さい!
そして、その人が不幸だとか可哀想だとは絶対に言わないで下さい!
障がいは不自由であっても決して不幸ではありません。

「可哀想」は障がいを持つ人達の心を一番傷つける言葉なのです。
たとえあなたに悪気がなくてもです。
あと「障がい者なのにがんばっているね」とかも、できれば本人には直接言わない方がいいと思います。
健常者とか障がい者とに拘らずがんばる人は皆がんばっていますし、人によっては「がんばる」っていう言葉自体が好きでない人もいるかも知れないからです。
障がいを持った方との接し方については機会があれば後で書くとして、僕の今の仕事に深く関わっている障がい者のことについてこれから少しだけ書いて行きたいと思います。

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今を精一杯生きることの大切さ

2008-05-22 22:53:58 | テレビ番組

今夜、日本テレビ系列で7時から放送された2時間枠のドキュメンタリー番組「5年後、私は生きていますか?」を観て今を精一杯生きることの大切さを改めて考えさせられました。
元ミス日本の吉野ゆりえさんは社交ダンス競技のプロダンサーとして数々の栄光を手にしましたが、やがてパートナーであったご主人と離婚した後ガンを発病するという悲運に見舞われ、40歳を目前にして一時は絶望の淵に立たされました。
彼女は5年生存率7%の平滑筋肉腫(へいかつきんにくしゅ)というガンに侵されていたのです。
平滑筋肉腫は世界でも発症例が少ない上、研究者も少ないため、国の難病指定も受けていない病気で、未だに効果的な治療法がない(抗ガン薬や放射線療法は無効のため、手術が主体になる)のが現状です。
それ故に平滑筋肉腫は「忘れられたガン」と呼ばれていました。

そんな彼女が視覚障がい者に社交ダンスを指導することで絶望を希望に変えて前向きに精一杯生きる決意をします。
そしてガンと闘い入院と手術を繰り返しながらも視覚障がい者が踊る社交ダンスの大会を立ち上げるために日夜奮闘努力しました。
2006年の24時間テレビの中で開催された「ブラインドダンス大会」では、彼女の生徒たちが「ウリナリ芸能人社交ダンス部」のメンバーたちとペアを組み何と6人全員が決勝まで残って入賞するという好成績をあげました。

彼女が自分の生徒たち一人一人に向かい声に出して一所懸命応援する姿がとても印象的でした。
吉野ゆりえさんは自分の母親にも隠していた病気のことを少しでも多くの人に知ってもらいより良い治療への道が開かれることを願い、あえて平滑筋肉腫
であることをカミングアウトしました。
彼女の著書「いのちのダンス~舞姫の選択~」は河出書房新社 より5月13日に発売されています。
彼女はこの春、彼女の生徒たちが心を籠めて折った千羽鶴を胸に抱いて入院し、4度目の手術を受けた後ダンス教師の仕事に復帰したそうです。

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待ち猫来たらず

2008-05-21 19:21:41 | ペット

今日の夕方もそわそわしながら彼女を待っているサスケ君を見かけました。
僕も決定的瞬間を撮る為にデジカメを持って張り込んでいましたが、辺りが薄暗くなり始めても待ち猫来たらずでした(>_<)
これから来ても遠くからだと暗くて写真が撮れないので今日はとりあえず激写は諦めよう。。。
ていうか、もうどうでも良くなったりして(~_~;)
もっとマシなネタないのかよ~って言われそうですから。

Machinekokitarazu

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