地球散歩♪

いもとなおこのBLOG

モザンビークの楽園編。

あいさつの文化

2006年09月17日 | Weblog
『あいさつ』というのは実は奥が深い

私は海外の文化に適応することにかけては
人並み以上の能力を持っていると自負していて
どの国に行っても
自然とその国のあいさつ文化をすぐに体得してしまう

ルワンダで一般的なのは握手
親しい人とはほっぺたを「3回」合わせる
ハグ(抱擁)のときもある


ほっぺたを合わせるだけだったり 
合わせながら微妙に「チュッ」と 
実際には唇が頬に触れない程度に音を鳴らしたり
オヤジに本当に濡れたくちびるを頬に押し付けられてぞっとしたり
いろんなパターンがある

ガーナの北部の人たちは
握手をしたまま
「元気かい?」「うん 元気だよ」
「お父さんは元気かい?」「元気だよ、君のお父さんは?」
「まあまあだ。お母さんは元気かい?」「元気だよ、君のお母さんは?」
「元気だよ。おじいさんは元気かい?」「元気だよ、君の・・・」
と延々家族やときには親戚までの様子を訊ね
ようやく手を離して本題に入るのは5分くらい経ったあとだ


ヨーロッパは頬にキスが多いけれど
それが1回だったり 2回だったり 3回だったり
国によって違う
これは「この国は何回だったっけ・・・」とちょっと迷う

アメリカもイギリスも 初対面はいつも握手で
親しくなるといつもhugだった
でも「親しい」「異性」となると
「hugしながらほっぺに一回チュウ」とか
ちょっと応用編も出てくるけれど
そのときは「あれ コレちょっと微妙」と余計な期待を抱かせる時間帯もある


その国の その場面の その人に対する そのときの感情に
一番合うものが自然に出てくるもので
身体が勝手に反応するのが面白い

たとえば別れ際に 
親しいイギリス人と
あまり親しくないアメリカ人と
日本人が3人並んでいたとしよう

最初の人はがばーっとハグしてほっぺにキスまでして
次のアメリカンはにぎにぎと握手して
最後はお辞儀なのだ
日本人同士はぜったいにお辞儀なのだ

親しい西洋人とは
絶対にハグかキスしなければおかしい雰囲気があるのに
日本人とはいくら親しくても
「バイバイ」と手を振るだけで
熱い抱擁はしたくない
身体が勝手に拒否し そして相手にも拒否されているのだ
まるで”触らないでオーラ”が出ているかのように

「家族でも一切抱擁はしないよ」と言ったら
アメリカ人の友達は
「愛し合っていないの?」とすごく気の毒そうな表情を浮かべていた

愛情=抱擁ではあり得ないけれど
何故日本人には 『スキンシップ』の文化がないのだろうか?
アメリカに慣れた当時はよく疑問に感じたものだ


しかし私は 日本独特の『お辞儀』が好きだ

遠くからでも感謝や尊敬の念がきっちり伝わる
実に風情のあるあいさつだと思う
腰を折る角度や 微妙な長さ さらに自然に添えられた笑みが
スキンシップよりもこころを伝えるときがあって
立派な和の文化だと誇りに思うのである

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1 Comments

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nipponて (kas)
2006-09-18 00:34:43
特有の礼儀作法とか、子供の頃から当たり

前にやってきてるけど、今となってなんと

なく誇りに思っている今日この頃



固いなぁとか思ったりもしますが、この固さ

はステキだなぁと思います~



お辞儀も☆
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