2月の定例会議。町長の施政方針・平成31年度各種会計予算に対する大綱質疑・代表質問(会派代表者などによる)が行われました。
昨日、人びとの新しい歩みの大綱質疑・代表質問まで進み、5日火曜日10時、会派・自民民主クラブ(清水)、会派・公明党(岡田)、共産党(河野)が登壇(予定)されます。
一般質問、大綱質疑、神は細部に宿る。なんでもないようにみえる一行の奥に、実は多くの時間を費やしています。追って記事にアップしたい(←目前に迫る課題に向きあうのが精一杯の日々)
さて
第5号議案一般会計補正予算第6号が賛成9反対3で可決されました。賛否について、非常に厳しい判断を強いられていました。
第四保育所耐震化に伴い1~5歳児の転園先となる、ふれあいセンターの改修工事設計業務7,388,000円、第4保育所新築工事設計業務21,445,000円が含まれています。
中田(人びとの新しい歩み)河野(共産党)岡田(公明党)が反対。戸田は「保留」としました。
ここ数カ月、賛成するか反対するか、悩みに悩み、揺れに揺れ、賛成できかねるが反対はしない「保留」としました。ある意味、棄権です。
議場から出ていくのですから結果としては欠席と同じです。もちろん「討論」でその理由、自らの意図するところを表明し、議場から退出しました。(←態度表明、ボイコットとココが違う)
これについては、同じ会派の中田議員、共産党河野議員、公明党岡田議員、女性議員の質疑で
問題と改善点が次々と、厳しく浮き彫りになりました。ちろんわたしも切り込みました。
加えて、数点、具体的な提言を行いました。一例:子どもが自ら誘拐、痴漢、性暴力、体罰、虐待、いじめなどの暴力から自分の心と身体を守るための暴力防止のための予防教育プログラム(CAP)をとり入れること
賛成した任期の長い男性議員から反省の言葉もありました。こんなことは滅多にないことです。
わたしは今回、マクロからの判断をした。つまり、保護者の方からいただいたお声に共感しながら、その声に応える「反対」の立場には立たなかった。覚悟を決めました。
しかし、だからこそ、引き続き、さらにみなさんから広くお声をいただき、この予算執行に注目していきます。
わたしが「議場」で述べた「その他討論」の内容を記します。
■
第5号議案 一般会計補正予算第6号
とだ*やすこ:賛否を保留する討論
第4保育所耐震化に関わり、その転園先となるふれあいセンター改修工事設計業務ならびに第4保育所新築工事設計業務、このふたつの予算を認めることはできかね、保留とするものです。
その理由
1. 第4保育所の定員数削減(150名→90名 60人もの削減)を認めるわけにはいきません
2. 保育が行われることになるふれあいセンターの施設管理の課題として、早朝7時半から9時までの間、管理責任者不在の状況で保育が行われることになるという懸念。
セキュリティのみならずガバナンスの問題。保育所長、保育士の負担が重すぎます。
3. 改修工事の設計を進めていくうえで、府の児童福祉施設の設備及び運営に関する基準を定める条例に反する事態が生じないか※、という懸念
※第3小学校基本構想:校庭内に第4保育所を移転するという計画が成就しなかった理由のひとつは、府の福祉のまちづくり条例に違反する、でした
4. 課題を解決するため、際限なく予算が膨らんでいくのではないかという不安。さまざまな事情にうおり予定日程より遅れていくのではないかという懸念
いただいた答弁からは、これらの懸念が払拭できませんでした。質疑では述べられなかったのですが、改修工事中の安全対策にも相当の注力が必要です。
昨年6月の大阪北部地震では、幸いにも島本町の保育・教育施設に大きな被害はありませんでした。
が、もしも保育中に大きな揺れが起こったら子どもたちの命と安全をどう守ればよいのか、保育士に大きな不安が広がりました。
2012年、第一幼稚園の就労支援型預り保育が創設されましたが、このとき新たな保育所を整備していたら、長引く過密保育に現場が疲弊することは免れたかもしれない。
あのときの政策判断に誤りがあったと思わざるを得ない。自民・公明・民主(当時)会派から保育の過密化を改善する要望書により、第一幼稚園の就労支援型預り保育が創設されということになっています※が、必要なのは保育所でした。
※「出されたことにした」との内部告発あり。←「出されたことにする」ため文書処理簿を改ざん。議会で複数の議員が追求、戸田はさらに公開質問状で迫りました。
今回、ふれあいセンターでの代替保育を現場の保育士が容認せざるをえない状況を生んだのは、必ずしも未耐震だけが理由ではない、未耐震施設での過密保育にある、とわたしは思います。
地震が早朝ではなく保育中に起こっていたら、余震、あるいは本震がきたらどうなるのだという保育士の不安が過密保育にあることも忘れてはいけません。
生産年齢人口は増やしたいが、子どもはやがて減るから保育所は増やさない。この政策の歪みが招いた悲劇が、今、子どもたち、次世代にふりかかっています。
今、これだけの待機児童、保育ニーズを抱えながら、なぜ、今、公立保育所の定員を縮小するのか。
現在の場所に150規模の町立第4保育所を建てる、第4保育所を元の場所に町立で建ててこそ耐震化のための転園といえるのではありませんか。
保育基盤整備加速化方針は検証が必要。第2期子ども・子育て支援事業計画を前倒しするという位置づけで、子ども・子育て会議で継続して審議していくことを求めておきたい。
どうか間違わないでいただきたい。今回、ようやく保育のグランドデザインを描こうとされたことをわたしは評価しています(←これまでは困難な課題として政策的に先送りしてきた)評価されるべきです。
なんとかしなければと政策的解決をめざした職員を批判することなど、わたしはできません。(ここに居る、新しい議員以外、すべての者に責任がある!と発言した、熱く)
しかし、第2幼稚園の廃園の提案同様、進め方があまりにも拙速、強引でした。第4保育所は耐震化のため、緊急的に転園、受け皿はなし、元の場所は民営、町立第4保育所は規模縮小。
入園できたとしても以前よりも周辺環境は劣る(役場駐輪駐車場:大型トラックによる?振動と大気汚染)。こんな酷なことはない、あまりに気の毒です。
保護者のみなさんはマクロからの政策の事情をわかっておられる。そのうえで精一杯の声を届けてくださっている。多くの気づきをいただきました。
保護者のみなさんから、わたしにいただいたお便り、議長宛に出された要望書が胸に刺さります。しかしながら、今回、わたしは反対の立場には立ちません。
政策にはマクロからの視点が欠かせません。しかし、子どもの保育や教育はミクロからみないといけない。数字からみると失敗します。島本町はここを改めなければならない。
子どもの最善の利益から考える。保育士の人権からみる。この大事なことを見失いなわないと肝に銘じて、わたしは覚悟をもって「保留」という選択をします。
本補正予算には、UR空き店舗を活用しての小規模保育事業所二園の整備、中学校特別教室の空調設備など、子どもに関わる事業の拡充を含めて、評価すべき内容が多く含まれています。
山田町長就任後、子ども・教育関連の予算は拡充されている。しかし、先に述べた理由で、第5号議案一般会計補正予算第6号には賛成しかね、保留とします。
傍聴のみなさん、特に赤ちゃんを抱いて二日間傍聴してくださった保護者の方々、本当にお疲れさまでした。
画像
京都・鴨川デルタにて
わが身を水に映してみる
まちと交通を考えるNPO部会
「日本酒探訪会」まち歩きにて
2月23日春のなか
昨日、人びとの新しい歩みの大綱質疑・代表質問まで進み、5日火曜日10時、会派・自民民主クラブ(清水)、会派・公明党(岡田)、共産党(河野)が登壇(予定)されます。
一般質問、大綱質疑、神は細部に宿る。なんでもないようにみえる一行の奥に、実は多くの時間を費やしています。追って記事にアップしたい(←目前に迫る課題に向きあうのが精一杯の日々)
さて
第5号議案一般会計補正予算第6号が賛成9反対3で可決されました。賛否について、非常に厳しい判断を強いられていました。
第四保育所耐震化に伴い1~5歳児の転園先となる、ふれあいセンターの改修工事設計業務7,388,000円、第4保育所新築工事設計業務21,445,000円が含まれています。
中田(人びとの新しい歩み)河野(共産党)岡田(公明党)が反対。戸田は「保留」としました。
ここ数カ月、賛成するか反対するか、悩みに悩み、揺れに揺れ、賛成できかねるが反対はしない「保留」としました。ある意味、棄権です。
議場から出ていくのですから結果としては欠席と同じです。もちろん「討論」でその理由、自らの意図するところを表明し、議場から退出しました。(←態度表明、ボイコットとココが違う)
これについては、同じ会派の中田議員、共産党河野議員、公明党岡田議員、女性議員の質疑で
問題と改善点が次々と、厳しく浮き彫りになりました。ちろんわたしも切り込みました。
加えて、数点、具体的な提言を行いました。一例:子どもが自ら誘拐、痴漢、性暴力、体罰、虐待、いじめなどの暴力から自分の心と身体を守るための暴力防止のための予防教育プログラム(CAP)をとり入れること
賛成した任期の長い男性議員から反省の言葉もありました。こんなことは滅多にないことです。
わたしは今回、マクロからの判断をした。つまり、保護者の方からいただいたお声に共感しながら、その声に応える「反対」の立場には立たなかった。覚悟を決めました。
しかし、だからこそ、引き続き、さらにみなさんから広くお声をいただき、この予算執行に注目していきます。
わたしが「議場」で述べた「その他討論」の内容を記します。
■
第5号議案 一般会計補正予算第6号
とだ*やすこ:賛否を保留する討論
第4保育所耐震化に関わり、その転園先となるふれあいセンター改修工事設計業務ならびに第4保育所新築工事設計業務、このふたつの予算を認めることはできかね、保留とするものです。
その理由
1. 第4保育所の定員数削減(150名→90名 60人もの削減)を認めるわけにはいきません
2. 保育が行われることになるふれあいセンターの施設管理の課題として、早朝7時半から9時までの間、管理責任者不在の状況で保育が行われることになるという懸念。
セキュリティのみならずガバナンスの問題。保育所長、保育士の負担が重すぎます。
3. 改修工事の設計を進めていくうえで、府の児童福祉施設の設備及び運営に関する基準を定める条例に反する事態が生じないか※、という懸念
※第3小学校基本構想:校庭内に第4保育所を移転するという計画が成就しなかった理由のひとつは、府の福祉のまちづくり条例に違反する、でした
4. 課題を解決するため、際限なく予算が膨らんでいくのではないかという不安。さまざまな事情にうおり予定日程より遅れていくのではないかという懸念
いただいた答弁からは、これらの懸念が払拭できませんでした。質疑では述べられなかったのですが、改修工事中の安全対策にも相当の注力が必要です。
昨年6月の大阪北部地震では、幸いにも島本町の保育・教育施設に大きな被害はありませんでした。
が、もしも保育中に大きな揺れが起こったら子どもたちの命と安全をどう守ればよいのか、保育士に大きな不安が広がりました。
2012年、第一幼稚園の就労支援型預り保育が創設されましたが、このとき新たな保育所を整備していたら、長引く過密保育に現場が疲弊することは免れたかもしれない。
あのときの政策判断に誤りがあったと思わざるを得ない。自民・公明・民主(当時)会派から保育の過密化を改善する要望書により、第一幼稚園の就労支援型預り保育が創設されということになっています※が、必要なのは保育所でした。
※「出されたことにした」との内部告発あり。←「出されたことにする」ため文書処理簿を改ざん。議会で複数の議員が追求、戸田はさらに公開質問状で迫りました。
今回、ふれあいセンターでの代替保育を現場の保育士が容認せざるをえない状況を生んだのは、必ずしも未耐震だけが理由ではない、未耐震施設での過密保育にある、とわたしは思います。
地震が早朝ではなく保育中に起こっていたら、余震、あるいは本震がきたらどうなるのだという保育士の不安が過密保育にあることも忘れてはいけません。
生産年齢人口は増やしたいが、子どもはやがて減るから保育所は増やさない。この政策の歪みが招いた悲劇が、今、子どもたち、次世代にふりかかっています。
今、これだけの待機児童、保育ニーズを抱えながら、なぜ、今、公立保育所の定員を縮小するのか。
現在の場所に150規模の町立第4保育所を建てる、第4保育所を元の場所に町立で建ててこそ耐震化のための転園といえるのではありませんか。
保育基盤整備加速化方針は検証が必要。第2期子ども・子育て支援事業計画を前倒しするという位置づけで、子ども・子育て会議で継続して審議していくことを求めておきたい。
どうか間違わないでいただきたい。今回、ようやく保育のグランドデザインを描こうとされたことをわたしは評価しています(←これまでは困難な課題として政策的に先送りしてきた)評価されるべきです。
なんとかしなければと政策的解決をめざした職員を批判することなど、わたしはできません。(ここに居る、新しい議員以外、すべての者に責任がある!と発言した、熱く)
しかし、第2幼稚園の廃園の提案同様、進め方があまりにも拙速、強引でした。第4保育所は耐震化のため、緊急的に転園、受け皿はなし、元の場所は民営、町立第4保育所は規模縮小。
入園できたとしても以前よりも周辺環境は劣る(役場駐輪駐車場:大型トラックによる?振動と大気汚染)。こんな酷なことはない、あまりに気の毒です。
保護者のみなさんはマクロからの政策の事情をわかっておられる。そのうえで精一杯の声を届けてくださっている。多くの気づきをいただきました。
保護者のみなさんから、わたしにいただいたお便り、議長宛に出された要望書が胸に刺さります。しかしながら、今回、わたしは反対の立場には立ちません。
政策にはマクロからの視点が欠かせません。しかし、子どもの保育や教育はミクロからみないといけない。数字からみると失敗します。島本町はここを改めなければならない。
子どもの最善の利益から考える。保育士の人権からみる。この大事なことを見失いなわないと肝に銘じて、わたしは覚悟をもって「保留」という選択をします。
本補正予算には、UR空き店舗を活用しての小規模保育事業所二園の整備、中学校特別教室の空調設備など、子どもに関わる事業の拡充を含めて、評価すべき内容が多く含まれています。
山田町長就任後、子ども・教育関連の予算は拡充されている。しかし、先に述べた理由で、第5号議案一般会計補正予算第6号には賛成しかね、保留とします。
傍聴のみなさん、特に赤ちゃんを抱いて二日間傍聴してくださった保護者の方々、本当にお疲れさまでした。
画像
京都・鴨川デルタにて
わが身を水に映してみる
まちと交通を考えるNPO部会
「日本酒探訪会」まち歩きにて
2月23日春のなか