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大阪府島本町議会議員
とだ*やすこの活動報告

中学生が使う教科書を決めました

2015年07月30日 | 日本国憲法と立憲民主主義
4年に1回、学校で使う教科書を選びます。今年は中学校の教科書を決める日です。生徒がどのような教科書で学ぶのか、歴史認識、憲法、原子力発電への見解、男女平等などについての記述の違いが注目されます。

7月27日、島本町教育委員会議が開かれ、北摂自治体のトップを切って来年度から使う中学校教科書の採択が行われました。傍聴しました。

まず、国語の教科書について、もっと女性の作家の文学作品が紹介されるべき、男性の作家のものが多くを占めている現状は改めるべき、改善を求めたいと委員(男性)からの発言がありました。

以下、平野かおる議員がまとめてくださったものをもとにお知らせします。

学校の先生で構成される選定委員会(会長 第一中学校長)からの意見具申があり、選定された選定教科用図書3社(地図・音楽のみ2社)について4人の教育委員と岡本教育長が、それぞれ意見を述べ、実際に使う教科書を採択しました。どの教科も全員合意の結果です。


国語・・光村図書出版
書写・・東京書籍
社会(地理)・・教育出版
社会(歴史)・・帝国書院
社会(公民)・・日本文教出版
数学・・新興出版啓林館
理科・・新興出版啓林館
英語・・三省堂  (その他の教科は省略)

社会歴史・公民教科書について、育鵬社・自由社のものは選定教科用図書にはあがらず、採用されませんでした。(ここまで平野議員のまとめより)


安倍首相が「採択で大きな成功をおさめるよう一緒に頑張りましょう」と述べたことがある育鵬社のものは、憲法に関する記述が自民党改憲草案に似通っていて、なおかつ安倍首相の写真が多数掲載されているそうです(「明日の自由を守る若手弁護士の会(あすわか)HPより)。

傍聴者17名の内、議員は4名(戸田・平野・外村・佐藤議員)。市民3名(町外含む)。その他のビジネスマンはすべて業者の方と思われます。生徒の数だけ教科書が売れるのですから、採択されれば島本町のような規模の自治体でも相当数の販売が見込めるからです。

寄せられた市民意見(教科書展示期間中の22件)は資料として提供され、ほとんど育鵬社・自由社の教科書を採択しないでくださいという内容。市民団体などからの要望・申し入れは9件、すべて育鵬社・自由社の教科書を採択しないでくださいという主旨でした。

実は、平野議員を含めて6件の市民意見が資料に含まれていなかったそうです。平野議員が教育委員会教育推進課に確認されたところ6件が漏れていた、とのことでした。小学校の教科書採択の昨年も同様のことがあり、戸田の意見が含まれていませんでした。

今年は絶対にそのようなことがないようにすると断言していたとのこと。しかしまた同じことの繰り返しです。追加分を資料として教育委員に渡して対応するとのことですが、このようなことが繰り返されると恣意的に資料から抜いたか!と疑われても仕方がない。改めていただきたいと思います。


画像
ユーモア造形作家・江口宏の
インターナショナル福助



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